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13C NMRスペクトルについて
飽和炭化水素C6H14の異性体は、13C NMRスペクトルだけで区別できるらしいのですが、なぜでしょうか?? 分かる方がいましたら、教えてください。
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実際にどんな異性体があって,各異性体の 13C NMR スペクトルがどうなるかを考えれば解ります。 異性体は「CH3CH2CH2CH2CH2CH3」「CH3CH2CH2CH(CH3)2」「CH3CH2CH(CH3)CH2CH3」「(CH3)2CHCH(CH3)2」「CH3CH2C(CH3)3」の5つです。 分子内の対称性を考えると,各異性体の 13C NMR シグナルは「3本 (CH3, CH2, CH2)」「5本 (CH3, CH2, CH2, CH, CH3)」「4本 (CH3, CH2, CH, CH3)」「2本 (CH3, CH)」「4本 (CH3, CH2, C, CH3)」となります。 このシグナルの本数から,3本,5本,2本の「CH3CH2CH2CH2CH2CH3(3本)」「CH3CH2CH2CH(CH3)2(5本)」「(CH3)2CHCH(CH3)2(2本)」は区別できます。 「CH3CH2CH(CH3)CH2CH3」と「CH3CH2C(CH3)3」は共に4本のシグナルを与えますが,後者には「強度の弱い4級炭素のシグナル」と「強度が強い(メチル3個分に相当する)メチル炭素のシグナル」が含まれており,容易に前者と区別できます。 つまり,シグナル本数とシグナル強度を考えれば,『飽和炭化水素C6H14の異性体は、13C NMRスペクトルだけで区別できる』わけです。
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noname#116453
回答No.1
等価な炭素の数を考えればわかるんじゃないですか。 それとピーク強度から炭素数もある程度わかりますしね。