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菌糸ビンの劣化について
国産オオクワガタの幼虫を菌糸ビンで飼育していますが、上のほうの部分が、茶色いような黄色いような、キャラメルのような色になってきました。劣化している状態だと思いますが、このような場合は白い部分が多く残っていてもすぐ新しいビンに交換した方がいいでしょうか?
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>すぐ新しいビンに交換した方がいいでしょうか? その必要はありません。 外観の5割以上が黒くなっていて、かつ、底に水が溜まってきているのなら緊急に交換しますが、クリーム色やオレンジ色になった段階では交換する必要はありません。 菌糸ビンは、3ヶ月に一度の交換というリズムを保つのがよいと思います。 劣化は部分劣化という形で始まりますが、まだまだ内部には健康な菌糸が詰まっていますので、だいじょうぶです。 菌糸ビンは、幼虫のオスメスやサイズに応じたものを使わなければなりませんが、サイズが適合していれば、とにかく3ヶ月に一度の交換を守っていれば、立派な成虫になります。 私の場合は、ビンの数が多く、一本一本に個別対応していると大変ですので、日にちを決めていっせいに交換しています。食い尽くされているのや、劣化が進んでいるものもありますが、まったく問題はありません。 (ただし、特別に大きな成虫を出したいのであれば、色々な方法や考え方があります) 菌糸は、オガクズの栄養分を摂取して増殖していきますが、ビンの中のオガクズの栄養をとり尽くすと枯れていきます。それこそが、「菌糸の劣化」です。 劣化には段階があります。 菌糸の勢力が強いときは、幼虫が食べたあと(食痕)にもスグに増殖して白く勢力を伸ばします。一般に気温が28度以上の場合は勢いが強すぎて、スグにビンのなかの栄養を取り尽くして劣化が始まります。 しかし、温度が低いと増殖は穏やかなものとなり、20度以下では劣化はしないものの、キノコが生えてくる場合があります。また幼虫の食いも悪くなります。キノコはオガクズの栄養を取ってしまうので、除去する必要があります。総合的に考えた場合、20~23度くらいであれば飼育には好都合と言えます。 劣化には段階があります。 劣化の最初の段階では、ビンの上のほうがクリーム色になり 強い黄色からオレンジ色の部分が出てきて、ビンから中身がはがれ隙間ができてくる 茶色に変色して、隙間から水が出てくる 黒く変色する という段階があるのですが、黒く変色するところまでいくと幼虫が死亡することがあります。しかし、その途中では養分が減っている状態ではありますが、エサとしては有効なので、幼虫が死ぬことはありません。もちろん栄養がなければ生命は維持できても、大きく太りません。また、菌糸の劣化というよりも、幼虫がさかんに食べた結果、餌がフンに変わってしまい養分がなくなる場合もあります。いずれにせよ、私は個別対応はいたしません。 写真左上 菌糸の劣化が始まっています。(交換の必要はありません) 右上 黄色から茶色へと劣化が進んでいます。(交換の必要はありません) 左下 劣化は進んでいる一方、食痕に再び菌糸が増殖しているのでビンとしては劣化していないといえます。(交換の必要はありません) 右下 オガクズが黒く変色してきています。外観的には真っ白い部分があるものの、黒く変色した部分が多く、菌糸には勢いがありません。この場合は交換ですが、本来の交換予定日が近いときは、その日まで引っ張ります。 これらのビンはスタートは、いずれも8月末で、まもなく第一回の交換です。
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- TAC-TAB
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ピタリ適温は十分使える飼育用品です。 せっかくあるのであれば活用をお勧めいたします。 ピタリ適温の上にダンボール箱を置き、その中に温度計を入れて温度を測ります。23~25度であれば菌糸ビンを入れます。 もし高ければ、ダンボール箱の下にもう一枚ダンボール板を敷きます。 低すぎるということはないと思いますが、20度以下であれば、薄いボール紙や新聞紙を敷いてその上に温度計を置いてチェックします。 適温と見ればそのうえに菌糸ビンを置きます。 一度適温になれば、外気温(室内温度)にほとんど影響されずに一定温度を保つことができます。 少なくとも最初だけは、必ず温度計を使って温度をチェックしてください。 低すぎて幼虫が死ぬことはありませんが、28度を超えるようでは危険です。 じかに置くと40度近くまで温度が上がります。 20度を超えれば、キノコが発生することはありません。
お礼
詳しいご説明ありがとうございます。 ダンボール箱を使うなら手軽ですね。 やってみます。 ありがとうございました。
- TAC-TAB
- ベストアンサー率76% (1921/2526)
>キノコを除去しても次々出てくるので、大変です。(夜帰宅した際に室温計を見ると18度くらいです) その現象は、気温が20度以下になれば起こり始めます。 キノコは取り除かなければ、オガクズの栄養分を著しく吸収します。そもそも菌糸は、親であるキノコを立派に育てたいために、オガクズに深く広く根を張り巡らせたものですから、栄養をキノコに送り込もうとして劣化を早めます。 また、一方、キノコがでてくるということは、ビンの温度が20度以下に冷えているということなので、幼虫の食いも悪くなっているはずで、日にちの経過の割には幼虫が太らないということになります。 特別に大きな成虫にならなくて良いのなら、キノコが出ていても幼虫の生命には差し支えはないですが、できればパネルヒーターを適切な距離に設置したり、昆虫用のホットマットの上に飼育ビンを置くなどすれば、キノコも消え、幼虫の食いも良くなります。 ねらいとしては23度ですが、20度から25度の範囲であれば、キノコがでてくることもなく、幼虫は大きく育ちます。ただし、暖かいところがよいといっても、日光の当たるところは絶対にダメです。ビンに直射日光が当たるとサウナ風呂状態になり、幼虫は即死します。 ビンの本数が多い場合は、以下のパネルヒーターがよい。 http://www.fujiware.com/theme/theme18/hl_200.html ビンの本数が少なければ以下の用品 http://www.kingss.com/youhin/pitari.html http://www.kingss.com/youhin/multi.html 25度にセットするとビンの温度は23度くらいになります。
補足
ありがとうございます。 実はピタリ適温(4号)を買ったのですが、温度調節機能がないので、どのように設置すればいいのか判りませんでした。 (温度が高くなりすぎないか心配だったので) 今年は冬期も室温で飼育しようと思っているのですが、 今後の参考にオススメの使用方法をご教示願えないでしょうか? (菌糸ビンの下に何か敷いた方がいいのでしょうか?) たびたびすみません。
- hana-hana3
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ボトルがそんなに簡単に劣化する事はないはずですよ。 キノコ栽培で繰り返して何年も使われる物なので、短期間での劣化はありません。 色が変わったのは中の菌糸が劣化して変色しているのでは無いでしょうか? 菌の劣化の影響や子実体(キノコ)から水が出るとかするなら、生育環境には良くないので、新しいボトルに移す方が良いでしょう。 通常は半透明のポリボトルなので、太陽光(紫外線)に長期間(数ヶ月)当てると白く劣化して簡単にボロボロに割れます。
補足
いつも詳しいご回答をいただきありがとうございます。 >しかし、温度が低いと増殖は穏やかなものとなり、20度以下では劣 化はしないものの、キノコが生えてくる場合があります。また幼虫の 食いも悪くなります。キノコはオガクズの栄養を取ってしまうので、 除去する必要があります。 ちょうど現在そんな感じで、キノコを除去しても次々出てくるので、大変です。(夜帰宅した際に室温計を見ると18度くらいです) 特に対策は必要ないでしょうか?