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芥川の地獄変をエロティックだと思うのは、おかしい?

maguraの回答

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  • magura
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回答No.6

問題を整理しましょう。どこに視点、重点を置いているか、そこに錯覚があるように思われます。作品全体に置くのか(きわめて良識的)、良秀の心情にそのものに思いを致すのか。質問者の文章を拝見して、作品より、絵師・良秀に力点があると思われたので、サドを持ち出したのです。  私は前回の投稿で「ある事件」と書きましたが、常識ということを基準にすれば、まさしくおぞましい事件ではありました。ところが、仮にXさんとしましょう。そのXさんがおぞましい行為の途中に「射精」したと言われています。  事件は作品、Xさんの心情はまた別。お名前は忘れましたが、質問者が「エロチック」といったのは、まさしくXさんそのものに言い及びたかったんだ、と私は理解しています。教条主義は、死すべし!

noname#122427
質問者

お礼

magura様、再びの回答ありがとうございます。 >どこに視点、重点を置いているか、 簡潔に重要な点を付いてくださり、ハッと致しました。 >作品全体に置くのか(きわめて良識的)、 >良秀の心情にそのものに思いを致すのか。 此処に第三の視点。。。「読み手の(勝手な?)感性で物語を書き換える」と言うのはダメでしょうか。(苦笑 私が「エロティック」と感じた視点は、良秀の視点と同じではないと思います。 良秀は牛車と娘の炎上で恍惚としましたが、それは決して「射精に繋がって行く恍惚」では無いと感じるからです。 我が子の身体に性を感じる事は有っても(親の性的虐待?)、 我が子の悶死に性的な美を感じ取る人間って、、、居るのでしょうか。 (でも、こう思うのは私が「凡人の母親」だからかも知れませんね。。。 「我が子」を越えて「美」を感じ取る事こそが、「芸術至上主義」なのかも知れませんし。。。) こんな私の考えから、 エロスを受け止めた私の視点は、良秀の視点に一番近くはあるけれども、決して重なっている物では無い、と思います。 言うなれば、「良秀の肩越しに見ている」と言うような。。。 視点の分類?としては、 1)作品全体に  。。。「芸術至上主義」と言う解釈。 2)良秀の視点  。。。「美(の毒性)」の追究? 3)良秀の肩越しに  。。。エロティックだ。 4)その他諸々 となるかしら。。。と思います。 いかがでしょうか。。。?

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