アメリカで伝統空手と護身術を教えている者です。
私の自己紹介文とこれとどんな関係があるのか、と思っておられると思います。
ここアメリカでは、ビデオ/映画/テレビの影響で、空手と言う物について大変興味のある子供達が多いんですね。 (だから、残念ながら空手道場ビジネスと言う物が成り立ってしまうんですけど)
yuko4さんと同じような問題をここの親御さんたちも持っています。 つまり、子供達が、「友達がやっているから」「かっこいいから」とか、親にとっては、重要でないような理由で、習いたい、と要求してくるわけですね。
習い事は、出来れば早いうちからやった方がいい、ということがあり、私自身も、お子さんが、習う姿勢があれば、また、親御さんからの支持があれば、教えたいと思っています。
しかし、子供たちの「やる気」と言う物は、殆んど場合、非常に弱い物であり、「持続」と言う事を自分たちでは出来ないんですね。
教えるほうも、「蒔かない種は生えない」ですが「生える」には、時間がかかり、「持続したい」と感じる「やる気」というものが生まれる前に、「止めたい」と言う事になってしまい、せっかく始めたにもかかわらず、結局、なんにもならなかった、と残念に思ってしまうことが多いのですね。
商売で空手を教えているところにとっては、「契約書」で、持続させます。 持続しなくても、契約書で決められた、お金ははいってくるわけで、問題はありません。
ですので、親御さんから相談があると、私は、
1) お子さんの年齢によって、続ける期間を決め、お子さんに、その機関は何があっても止めない、と納得させる。 私のところでは、最低一年としています。つまり、なにごとも、「続ける事の重要さ」をこの機会に、お子さんに教え、「やる事によって喜びが生まれる」ことを理解させる。
2)興味のあることはたくさんあるけど、その全てをすることはできない、ということと教える機会とする。
3)家での練習の重要さを教える機械とする。
4)続けていくには、お子さんにとっても、いろいろと、問題点が出てきます。 遊びたいけど、習い事に行かなくてはならない、とか、何かいやな事が起こったために行きたくならなくなった、とかが起りますね。この壁をどのように対するか、と言う事を教える機会とする。
5)少しでも、上達している事を自分に感じる能力を着ける機会とする。その為にも、親御さんも、その習い事に興味を持ち、理解を深め、上達状態が分かるようにする。
6)上達していないように見えることは、丁度、種がまだ芽を出していない状態で目には見えないけど、土の中では花を咲かす準備をしているんだ、ということを教える機械とする。
など、いろいろな事を教えるいい機会と見るのですね。 子供たちには、このようなことは、理論としては分かるはずはありませんね。 でも、習いたい、と言う「やる気」があるときに、うまく、このような一生使える能力を習い始めるいい機会とするんですね。つまり、お子さんは気がつかないけど、知らず知らずに、実力をつける土台をお子さんの体の中に作っていく、と言う事ですね。
やりたいときに刺せる、やめたいときにやめる、と言う感情に基づいて育って来た子供たちは、やはり、空手でも、長続きはしていません。 また、このことに気がついていない親御さんは、家でも、いろいろな育児問題を抱えているようですね。
ですので、ある程度の持続期間を決め、何が起きてもやめないというならOK,とさせる。 そして、そのことについて、親御さんも、期間中は考えを曲げないように努力すると言う事も大切ですね。
これでいいでしょうか。 何かのご参考になれば幸いです。 分からない点がありましたら、補足質問してください。