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徒然草のなかの、文法で「老いぬ」について教えてください。

noname#150961の回答

noname#150961
noname#150961
回答No.4

「老ゆ」は、老い(ず)、 老ゆる(とき)、などと活用するこの動詞が、老ゆ(。)と終止するときの形ですね。   「書く」の「く」も、 書く。 と終止しますが、別に「く」で何かの意味が加わったりはしていないように、内容はありません。「書く。」と終わるときの形です。「書き。」と止まることもありますがこれは終止ではなく中止です。ですから、「老ゆ。」は、「老いる。」「年をとる。」の意味で、〈老いた。〉〈年をとった。〉ではないわけです。この「ゆ」はこの動詞の活用語尾のひとつの形です。 どんな動詞でも動詞そのものは過去の意味をもつことはなくて、過去の意味は過去の助動詞で加えます。「・・・・月日を送れば」には過去の助動詞らしいものはないので、過去の意味はないのです。 「--- 身は老いぬ。」の意味ですが、「身は老いてしまう。」だと聞かれてどこかすっきりしなかったのではないかと思います。  同じ完了の意味の「身は老いぬ。」でも、「身は老いてしまった。」という過去の意味のようにとれる場合もあり、むしろそのほうが普通です。でもこの段のこの部分では、「ある一人の人が年をとってしまった」のではなくて、「人間というものは、そのうち何かしようと思っているうちに老いてしまう。」という、だれにでもいえることを語っているところなので、「老いてしまった」と理解するのは不適当なのです。これが過去の意味をさがしたいような気持ちになった理由だと思います。 連用形について。 「用言に連なる形」という名前なのに、「ます」は用言ではないですね。 これは、用言がどんな活用をするかを調べてわかった形と共通するものが、用言ではない助動詞や助詞につながるときにもあらわれることを、簡単な呼び方で「連用形」と呼んでいるためです。名は体を表さず。誤解されやすい呼び名だと思います…。 ∥連用形 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%80%A3%E7%94%A8%E5%BD%A2 どうして「老い」が連用形か。 これは「老いぬ。」の場合の「老い」のことですよね。「老い」だけ見ていてもわかりません。「老い+ぬ」とつながっている「ぬ」が完了をあらわす助動詞であり、助動詞には上で書いたように連用形でつながるので、この「老い」は連用形だ、ということです。

lemon12321
質問者

お礼

こんばんは☆ 身は老いぬ。のところは普遍的な真理?みたいってことでしょうか。 なんとなくわかりました。 それから説明はとてもわかりやすかったのですが私が文法だめだめのためお礼もよくかけずにとても遅くなってしまいました。 ごめんなさい!! ありがとうございました☆

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