国会議事堂が戦災で焼け残ったのは偶然ですか

質問

数回もの東京空襲にも関わらず国会議事堂が焼け残ったのは偶然でしょうか？
米軍がわざとはずしたのでしょうか。
焼け跡の写真をみるときれいに周囲は焼けています。

よろしくお願いします。

回答No.4

kanta2029 · ベストアンサー

攻撃目標・爆撃照準点ではなかったということです。
丸の内三菱オフィス街が焼け残ったのは、攻撃するべき目標がなかったの言うだけのことで、意図的に残したものではありません。
都市空襲では、軍事あるいは政治的目標が攻撃になるのではなく、都市に住む人口が攻撃の対象となります。たとえば、赤坂第一聯隊や四谷陸軍省が攻撃されなかったのも、そこに人が住んでいないからです。また、実際に全国的にも軍隊の駐屯地が攻撃になった事例はほとんどありません。（軍港、海軍工廠、造兵廠、航空工廠などは別として、軍官庁が攻撃された事案はほとんどないように思われます）

中島飛行機武蔵製作所を狙った昭和２０年１月２７日の作戦では、天候不良のためレーダーにより江東地区を狙い爆撃を行いましたが、爆弾は省電有楽町駅、泰明国民学校から銀座にかけて着弾しています。丸の内ビル群を戦後のことを考えて残したというのは都市伝説に過ぎません。アメリカ陸軍情報部は１９４５年７月１５日付けで「空襲を行うべきでない日本の目標」について研究を行っており、東京では米英中蘇バチカン等の７大使館（領事館）と皇居、大学施設、捕虜収容所だけです。
永田町地区の空襲は３月１０日と５月２５日ですが、３月１０日の照準点は浅草、本所。５月２５日は渋谷、恵比寿ですから、外れ弾と延焼による被害です。
照準点は人口密集度によって選定されていたため、旧麹町区、旧神田区、旧日本橋区などはあまり焼夷弾が落ちてこなかったことと、２月や１月にすでにまだらに焼夷弾が落ち、その焼け跡が日除け地の役割を果たしたため、現在でも震災復興建築が残っていたりします。

回答No.6

phantom1

本土への空襲は産業の破壊が目的であって、政治中枢の破壊が目的ではなかった、と言う事です。戦争とは政治の延長線上にあるもの、と考えれば納得できると思いますが、皇居や国会議事堂、首相官邸、更には陸軍参謀本部と海軍軍令部などを爆撃してしまうと、降伏について交渉すべき相手が消滅してしまいます。そうなった場合、最悪命令系統を失って独自に行動せざるを得なくなった各地の日本軍を、国土の隅々まで掃討してゆかねばならなくなります。軍人は命令に従う事が全てですので、直近に下された命令に従って行動します。降伏命令が出されないまま、命令を出すべき中央が消えてしまった場合、これは大変厄介な事になるのです。

回答No.5

noname#94392

>都市空襲では、軍事あるいは政治的目標が攻撃になるのではなく、都市に住む人口が攻撃の対象となります。

No.4の回答では、故意にに非戦闘員を標的にしたということになりますが、まさに戦争犯罪ですね。
　地方都市の空襲では、兵器製造などをしている都市が選ばれたいるように思いますが、東京では爆撃の目的が違っていたのでしょうか？

回答No.3

noname#94392

想像ですが、爆撃するためには上空から視認しやすい個所が残っていたほうがいいからだと思います。
　皇居、国会議事堂を上空から確認して、東、西へと爆撃目標を探せば楽だったのではないかと推測します。

回答No.2

noname#115647

爆撃司令官がカーチス・ルメイに代わってからは、木と紙でできた家屋を破壊するには焼夷弾で焼き払うのが最も有効とみなされ、事実焼夷弾が主体に使われた。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%81%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%AB%E3%83%A1%E3%82%A4
しかし焼夷弾では石造りの頑丈な国会議事堂を破壊するには無理があったと思われる。
もっとも徹底的に破壊するつもりがあれば、通常爆弾を使ったと思われるから、戦後の混乱から少しでも早く立ち直らせさす為に残しておいたのかも知れない。

もう一つは日比谷にあった第一生命ビル（第一生命館）である。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AC%AC%E4%B8%80%E7%94%9F%E5%91%BD%E4%BF%9D%E9%99%BA
周囲は焼け野が原であったが、このビルだけは綺麗なままで焼け残った。
これは戦後に連合軍総司令部（GHQ）の本部とする為に、わざと爆撃しなかったからである。（候補は複数あった。）
驚くべき爆撃精度の良さと余裕の違いである。昭和20年に入ると日本は完膚なまでに叩きのめされたのである。

回答No.1

15467980

まあ、石造りですからね。

4-20 国会議事堂の被弾 | 史料にみる日本の近代
http://www.ndl.go.jp/modern/cha4/description20.html