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インフレ・デフレの判断方法
- インフレ・デフレの判断方法や通貨の出回りについて知りたいです。
- 中央銀行や政府が管理しているのか、個人でも調べられるのかも分かりません。
- また、通貨の量や国の領土によってどうなるのかも気になります。
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通貨供給量の調整は、インフレ・デフレをコントロールする際のひとつの手段ではありますが、通貨供給量とインフレ・デフレはイコールの関係ではありません。通貨供給量を調整しても狙った通りにインフレ・デフレがコントロールできない場合もあります。 インフレとは物価が持続的に上昇を続ける経済状態のこと、デフレとは物価が持続的に下落する経済状態のことを指します。ある時点でインフレである、または、デフレであるかどうかは、消費者物価指数などの推移を時系列で調べればおおよそわかります。 では、なぜ通貨供給量を変化させことがインフレ・デフレをコントロールすることになるのかと言うと、それはある種「風が吹けば桶屋が儲かる」的な因果関係が発生することが期待されるからです。 通貨供給量が増えると、金融機関は大量の資金を運用する必要性から貸出金利を引き下げます(金利を下げないと借り手がつかないため)。すると、金利が下がったことにより事業者がより低金利での借入をし易くなり、設備投資などを増やすことができます。また、住宅ローンなどの消費者貸出金利も低下するので、消費者も消費を増やすことができます。つまり、設備投資や消費などの需要が増えるわけです。すると、需要を見越して供給側は供給する物の価格を上げることができるようになり、デフレ状態が解消する…というわけです。 通貨供給量を減らすと、上の話とは逆に、金利が上昇して需要が減退して物価が下がりインフレ状態が抑制されます。 尚、通貨供給量にカウントする通貨の中に何を含めるかは、いくつかの指標が存在します。「通貨供給量」で検索すれば答えはネット上で探せるはずです。
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消費者物価指数は総務省統計局が毎月測定して発表しています。経済関連の指標として非常に重要なもののひとつなので、新聞やテレビのニュースを見ていれば必ず目にすることができますが、詳しい計測方法や過去分を含む発表済みデータは、 http://www.stat.go.jp/data/cpi/index.htm で見ることができます。…ですが、消費者物価指数というのは、生活していく上で購入する必要がある物やサービスの価格の変動を表したものなので、衣食住やその他の生活に普通に自分でお金を払って生活している人にとっては、いちいち統計を見なくても実感があるはずです。 「最近値下げラッシュで欲しかったものが買えるようになって助かる」とか、「最近は何でも値上げ値上げで生活が大変」とか。だから、インフレ・デフレという議論は一般の生活者が自分の生活実感に基づいて議論できる話題なのです。 既にご自身で検索されたと思いますが、通貨供給量に含まれる現金通貨の量は、銀行券発行高と貨幣流通高です。銀行券(紙幣)の発行高は日銀が、貨幣(硬貨)の流通高は財務省がコントロールしているので実数で把握可能です。通貨供給量に含まれる現金以外の通貨(各種の預金残高等)は、日銀が各金融機関から報告を受けて毎月公表しています。 http://www.boj.or.jp/theme/research/stat/money/ms/index.htm
お礼
ありがとうございました。
お礼
ありがとうございます。そうですか、インフレ・デフレの定義は、通貨供給量によるものではなく、物価の上昇・下落によってなされるのですね、初めて聞きました。消費者物価指数の大元は、財務省とか経済産業省とかの公報にあるのでしょうか。自分でそういうことが判断できるようになりたい、と思っています。 詳しくは、自分で「通貨供給量」で検索してみてからですが、実際にお金が増えたり減ったりするのでしょうか。それは、中央銀行とはいえ、調べることが可能なのでしょうか。例えば、全く異分野ですが、二酸化炭素排出量は、化石燃料によるものは、含有炭素から、それが完全燃焼したものとして化学反応式から計算されるものだそうです。二酸化炭素排出量を、どこかでだれかが実測しているわけではありませんので。それと同様に、流通している通貨の量って、調べられるものなのかなあ、という疑問があります。ありがとうございました。