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規格化の例
辞書に 【規格化】・・・規格・標準に合わせること。工業製品などを規格に合わせて統一すること。 とありますが、自分の中で例えのイメージがわきません。 規格化するとは具体的にどういう作業をするのですか?説明して欲しいです。 中学生程度にわかるように教えてほしいです(;^ω^)
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規格化には2つの意味があります。 ひとつは部品の規格を統一することで、修理をしやすくしたり、部品の統一を促して製造コストを下げることを目標とします。規格に「合わせる」ことです。 もうひとつは、規格そのものを作りに行くことです。 最もわかりやすい例は、文字コードです。 電気機器では文字をやりとりする場合、文字を形でやりとりするのではなく、2バイトの(モールス信号のような)コードでやりとりしています。 同じコードに同じ文字が割り振られているから、別の電気機器で読み取ったときも同じ文字として表示されます。 JISという国内規格やANSIという国際規格では、昔の性能の低いPCでは効率的な日本語の文字のやりとりができず、代わりにシフトJISという文字コードを作りました。このシフトJISは共通規格のJISを使って作りましたが、共有規格ではなかったため、各社各様に工夫がされ、共通でない文字が存在してしまいました。この文字を「機種依存文字」と読んでいます。他の機種や他の会社の機種では、別の文字として表示されてしまう文字コードがあったんですね。「文字化け」という言葉は辞書にも載るようになりました。 今では、シフトJISも共通規格化され、最新の機種では文字化けも少なくなりました。 最近の例では、携帯会社各社で違っていた絵文字の文字コードが共通化され、最新の機種では会社の違う携帯で絵文字メールを送ることも制約はありますができるようになっています。これも規格化ですね。 形のある規格化で一番分かりやすいのは「電池」じゃないかな? 乾電池は規格化されているので、とても便利ですよね。かなり昔は、携帯ゲーム機の最小サイズは単4電池の入るサイズでした。なので、充電池が切れても単4乾電池を近くのお店で買って充電池と入れ替えれば使い続けることができました。 PSPとかDSとか、不便ですよね。電池切れしたら、専用の電池パックを取り替えるか、充電器を持ち歩かないといけない。小さく軽い機械本体の価値が半減です。私は乾電池を使う外付けの電池パックを使っていますが、それも荷物です。 高性能のこの手の電池パックが規格化され、どこでも安く売っていてたら便利だと思いません? 携帯電話やiPodなど他の携帯機器でも使えるようにしたら、どれだけの人が助かるでしょう?
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- kamiyasiro
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#1さんの肯定的な考え方とは逆の考え方もあります。 かつて、ネジの山のピッチはJIS(日本工業規格)で決められ、日本国内はそのルールを守っていましたので不都合はありませんでした。 しかし、海外の大手ネジメーカーが日本に輸出しようとすると、わざわざ、日本向けだけ工程を変更して作らないといけないので、コストが高くなり、日本の町工場のネジ屋さんに勝てません。 そこで、彼らは、日本のネジの規格が国際的なISO規格(彼らが勝手に決めたルール)に沿っていないということは、非関税貿易障壁(露骨に関税を掛けなくても関税と同じような輸入抑制政策)じゃないかと主張し、むりやり国際規格に合わせさせました。 これは、誇張して書いてありますが、規格はこんな使われ方もしますという例です。携帯電話の回線方式を他国と違う規格にしておくことで、韓国製とか中国製の安い携帯電話の流入を防止できます。 企業としては、新製品を開発したとき、他社が参入できないルールを作ってしまうことが、上と同じような効果を持ちます。勝ち組のルールが世間の共通ルールになってしまうことをディファクト・スタンダード化といいます。かつて、ビデオテープの規格がVHSとβがあり、工業規格として統一はされていませんでした。しかし、松下チームのVHSが市場で優勢となりディファクトとなりました。敗れたソニーは多額の開発投資をどぶに捨てることになりました。 ブルーレイディスクは、勝者敗者を出さないために、事前に規格の検討が行われましたが、それでも、それまでに各社とも自分達の規格にお金を使っていましたので必死でした。 さて、仕事としては、経産省工業技術院の中にJISを作る部局があります。通常は、民間の工業団体に「この規格の原案を作れ」と諮問します。民間の工業団体は、産学の委員を集め、自分たちにとって皆が納得できる共通のルールとしてのJIS原案を作文し答申します。その後、工技院に登録された第三者の立場の審議委員に回され、承認されればJISとして成立します。 国がやらない場合は、工業団体で独自に規格を作ったりします。そのとき、対立する二つの工業団体があったりすると、二つの規格ができたりします。これを「ダブル・スタンダード」といいます。今は別の使われ方をしますが、元々の意味は、規格が二つあるということです。 民間企業の中でも規格を作ります。提携してる会社間で社内ルールが違っていたりすると、共同開発がはかどりません。そこで、自分達でルールを作って、それに沿って開発しよう、という取り決めをします。オーディオの光ケーブルによって伝達される信号の規格があります。S/PDIFという規格です。これは、ソニー・フィリップス・デジタル・インターフェイスと言って、ソニーとフィリップスで勝手に作った規格なのです。これがディファクトになったということですね。 長文、失礼しました。
お礼
規格が企業戦略にも関わっていると聞いて驚きました。いやぁ世間知らずです。とても勉強になりました。ありがとうございます!
- sanori
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こんにちは。 たとえば、 自分の家のトイレで使っている40Wの電球が切れちゃったとします。 ホームセンターに行って、代わりの電球を買います。 そのとき、ねじ込み部分の太さやネジのピッチが、メーカーごとにばらばらだと困りますよね? 乾電池でも、単1、単2、単3、単4という規格がありますが、 それ以外の寸法ですと、機器にぴったり収まらなくなりますし、 電圧が違うと、機器の故障の原因となりますから困りますよね。 困らないように、仕様を統一するのが「規格化」です。 使うほうからすれば、上記の悩みがなくなるというメリットがあり、 作るほうからしても、同じ規格、同じ設備、同じ工程で大量生産できますから、製造コストを押さえられるメリットがあります。 特注品だと値段が高くなります。 >>>規格化するとは具体的にどういう作業をするのですか? 「規格化」というのは、作業ではありません。 (屁理屈をこねれば、どのような規格にするかを会社同士で話し合うったり文書を作ったりという「作業」はありますけどね。) 以上、参考にしてください。
お礼
乾電池の例えがとてもわかりやすかったです。言われてみれば確かにその通りですね。これが分からなかった自分が少し恥ずかしいです。
お礼
携帯の絵文字の違いも規格の違いなんですね。そう思うと、身の周りにあるほとんどのものが規格化されてますね。 確かに電池パックも共通の大きさがあったら便利ですよね(^.^)