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税効果会計のデメリットとは 資産性の不確かなものが費用計上されることはそこまで問題なのですか?

経営学部生です。 「税効果会計」について調べているのですが、検索しているうちに税効果会計の導入に対して否定的な意見をみつけてしまいました。 ・ 資産性(資本性)の不確実なものがBS上に計上される ・ 経営者の恣意性の入り込む余地が税効果の分だけ高まる というものです。 そして、それを覆すほどの利点がないと述べられていたのですが、いまいちピンとこないというか・・・ 知識がないので軽々しく口も挟めず、こうして質問してみることにしました。 最大のメリット(というか導入の理由?)とされる“期間損益計算の観点から税引後利益の額がより適正になる”ということに対して、 >「課税所得計算と企業会計の歪みを修正する」という目的で制度化された税効果会計は、 >課税所得計算側に何の修正も加えられてないわけだから、結局は企業会計が課税所得計算 >に妥協したということ。要するに税効果会計によって却ってある面で企業会計は歪んだの >だと考えられる。敢えて歪ませて表示された税引き後当期純利益の値にどれだけ意味があ >るのか。ただし、「将来の法人税等の支払額に対する影響」を繰延税金資産等のBS項目で >表示できることには意味がある。ただし、それもBSよりは注記が適当だと考える。(抜粋、一部改定あり) と。なんとなく丸め込まれそうな気分にはなったのですが、具体的にどこが問題なのかということがいまだ理解できません(すみません)。 資産性の不確実なもの(つまり法人税ですよね)が費用としてBSに載ることがそこまでの問題なのだろうかと。 確かに違和感はありますがやっぱりピンとこない。 会計の本を読んでも利点しか挙げられていないような・・。 なにかわかりやすい具体例やそれについての本、またはそもそもたいした問題ではないという意見でも、なんでもいいので教えてください。 そして、大前提として私自身の会計知識はほぼないです。 ・・わからないことはなんとか調べますのでよろしくお願いします。

noname#112315
noname#112315

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  • ベストアンサー
  • -9L9-
  • ベストアンサー率44% (1088/2422)
回答No.1

会計の大原則である保守主義の原則に反するからです。また認識基準である実現主義にも反します。現在の会計は確実性の高いものは未実現であっても計上すべきとする発生主義的な傾向があり、実現主義と異なり客観性に乏しいため恣意的な計上が行われる余地があることから、これが保守的な見解(私もその立場です)から見れば「危険」と写ります。 個々の用語については、説明すると膨大なスペースが必要なので、ネット検索するか、会計を学んでください。

noname#112315
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 「発生主義」が恣意性を高めて危険・・と。そのあたりから調べていくことにします。混乱していたので行動の指針が見つかって良かったです。ありがとうございました。 会計監査の教授は特に問題点を挙げられていなかったので、それで(割り切ってしまえる程度の問題なのだろうな)と思っていたのですが、やはり「危険」なのですよね。この教授を納得させられるかが問題・・

その他の回答 (3)

  • ctaka88
  • ベストアンサー率69% (308/442)
回答No.4

これは保守主義云々の問題というよりは、会計の機能をどうとらえるかの問題です。税効果会計で繰延税金負債を計上することを考えれば、税効果会計の方が負債をより多く計上する保守的経理であるといえる場合もあります。 現在の会計は、会計基準委員会討議資料「財務会計の概念フレームワーク」http://www.asb.or.jp/html/documents/begriff/begriff_20061228.php にあるように、財務諸表は投資家のためにあるものであり、「投資家は不確実な将来キャッシュフローへの期待のもとに、」経営者に将来キャッシュフローの予測に役立つような情報開示を要求しており、財務諸表はそのためのものと位置づけられています。 ここでは過去の歴史的な原価と収益の測定(従来の企業会計原則の立場)から離れて、将来において、現在の経営方針の下で最低幾らのキャッシュフローを稼げるかを表現するものとして貸借対照表が位置づけられることになります。 そこでは税効果会計は税効果会計にかかる会計基準の最初に書かれている「法人税等の額を適切に期間配分することにより、法人税等を控除する前の当期純利益と法人税等を合理的に対応させることを目的とする手続き」というよりは、将来キャッシュフローを現経営陣がどのように見積もっているかを表すための一要素ということになります。 この視点で現在の会計を考えると、金融商品会計、減損会計、退職給付会計などの問題がよくわかります。

参考URL:
http://www.asb.or.jp/html/documents/begriff/begriff_20061228.php
noname#112315
質問者

お礼

お礼が遅くなってしまい申し訳ございませんでした。 確かに資産ばかりに注目しますが、「繰延税金負債」も計上しますね! レポートには『財務諸表は利害関係者への利益の報告を目的としているから最終利益をより正確に表示する税効果会計の適用が必要』と書いたのですが、「将来キャッシュフローを現経営陣がどのように見積もっているかを表すための一要素」というのもなるほどという感じです。 経営陣がどう見積もっているか・・でもそうなると“恣意性”は高いということになりますよね? 会計の機能のとらえかた、考えてみます。 ありがとうございました。

  • ok2007
  • ベストアンサー率57% (1219/2120)
回答No.3

No.2の者です。No.2の第2段落括弧書きは、税効果会計の批判者の依って立つ根拠と反してしまうものでした。却って混乱させるようなことを述べてしまい、申し訳ありません。 とりあえず、発生主義・実現主義の相違点と、保守主義の意義あたりから、お調べになるとよいものと思います。その上で、引用部分を3つ目の理由として捉えるのがよさそうです。

noname#112315
質問者

お礼

お礼が大変遅くなってしまいました。申し訳ございませんでした!! いま現在、「発生主義」「実現主義」に関する本を読んでいるところです。 とりあえずレポートは、税効果会計の概要と繰延税金資産の資産性が確かかというところから恣意性が入る余地のない基準づくりが必要なんでは・・と若干逃げ気味で(笑;)まとめて乗り切ってしまいました。 これからもう少しきちんと調べていこうと思っています。 ありがとうございました。

  • ok2007
  • ベストアンサー率57% (1219/2120)
回答No.2

お書きの引用部分は、第3の理由となりそうです。 資産性の不確実さと恣意性については、既にご回答のあるとおり、保守主義の観点などから批判されるものでしょう。(なお、実現主義については、私はこれを収益の認識基準と理解しているため、繰延税金資産とは無関係と考えております。) 他方、引用部分については、会計が税務に歩み寄ったことを批判しているのですから、資産性の不確実さとも恣意性とも異なる第3の論点です。これは要するに、会計は税務に迎合する必要はないという立場からの批判でしょう。

noname#112315
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 そうですよね・・書きながら(???)となっていました。すみません; とりあえず保守主義について調べることにします。 あ、実現主義と繰延税金資産は無関係・・ですか。さらに混乱してまいりましたが(笑;)知識のないままではどうにもなりませんね。もうすこしきちんと学んできます。ありがとうございました。

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