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「勝った戦争」の英雄たちをどう評価するか

buchi-dogの回答

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  • buchi-dog
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回答No.5

普通の国ですと、戦争に勝ったり負けたりを繰り返していますから、例えば 「第二次大戦で叩きのめされたドイツで、フリードリヒ大王やヒンデンブルクは英雄。ナチスの蛮行と関係なかったロンメルも英雄」 「第二次大戦ではほとんどの期間をドイツに占領されていて、駆け込みで戦勝国に連なったフランスだが、ナポレオンが英雄であることは何ら変わらない」 と、「敗戦によって過去の英雄が否定される」ことは通常起こりません。 日本の場合、民族の歴史上、他民族に敗北したのが最初であり「敗戦慣れ」していなかったこと、戦後の占領軍による「去勢」があまりにもうまく行ったことにより、「大東亜戦争の敗戦により、戦前を全て否定する」ことになってしまっております。これは世界的に見るとむしろ『異常』なことです。 「戦争に一回負けたら自分を全否定してしまうってどういうこと?」 「GHQの素人が書いた英文を翻訳した日本国憲法を『不磨の大典』として崇め奉るとはどういうこと?」 と思うのですが、現在の日本の大勢はそうなっております。 「爆弾三勇士」は時代が違うので異質ですが、 「広瀬中佐・橘中佐・佐久間艇長・乃木将軍・東郷元帥」 などを否定する必要など全くありません。 乃木将軍について「乃木神社」、東郷元帥について「東郷神社」が現存するのは周知ですが、上記のうち、佐久間艇長については、戦後も顕彰がきちんとなされています。 http://www.asahi-net.or.jp/~UN3K-MN/navy-rokugo.htm 「福井県三方郡三方町 三方第一小学校 佐久間勉艇長卒業百周年記念 銅像」は、明らかに戦後に建立されたものです。この銅像が、『公立小学校』に建立されたことは「佐久間艇長を顕彰する気持ちが、戦後になっても地元に根づいている」証拠となるでしょう。 (佐久間大尉は1879年生まれですので、この銅像の建立は1990年代と思われます) http://homepage3.nifty.com/ki43/heiki7/sakuma/sakuma.html 「佐久間記念館」について書かれていますが、規模は大きくないでしょうが、このような顕彰施設が運営されています。 このHPにあるように、 「小浜市の小浜公園に(佐久間大尉の)銅像がある。大正3年に佐久間艇長の銅像がここに建てられたが、昭和19年、時勢の要請により撤去のやむなきに至った。戦後、人間佐久間の精神を追慕する気運が高まり、昭和34年この同じ場所に再建された」 事実が存在するわけです。 また、大東亜戦争の英雄である山本五十六元帥についても、地元・長岡には記念館が存在し、長岡の人に限らず、日本人の間で「山本元帥は英雄」と普通に認識されていると思います。 これは長岡出身の人に直接聞いたのですが、「長岡の生んだ二人の偉人、河井継之助と山本元帥」だそうで、戦後の田中角栄は入っていないようです。 なお、乃木将軍を「旅順要塞攻撃で肉弾突撃で兵を無駄死にさせた」愚将扱いするのは、司馬遼太郎の歴史観が広く受け入れられていることによるものですが、No4さんのご指摘の通りこれは大きな誤解です。 ロシアが国力を注ぎ込んで建造した旅順要塞を半年の攻囲で陥落させたのは、客観的に見て「偉業」であり、乃木将軍が日露戦争の後に欧米を訪問した際は「日露戦争の名将」として歓迎を受けました。 これは、 「旅順攻防戦の真実―乃木司令部は無能ではなかった」 (PHP文庫) 別宮 暖朗 (著) http://www.amazon.co.jp/dp/4569666051/ を読んで頂ければご理解頂けるでしょう。

pbf
質問者

お礼

ご紹介の本は存じませんでしたが私も別宮先生の愛読者です、ぜひ読ませていただきます。佐久間艇長の遺書などは、軍人・戦争と関係なく、責任感の強さと部下への思いやりに感動するのにどうしてでしょう。ドイツでは負け戦でも英雄は英雄たり続けているのですね。

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