• ベストアンサー

「勝った戦争」の英雄たちをどう評価するか

PENPENMAKKYの回答

回答No.4

あなたの例には二種類混ざってます。 広瀬中佐・橘中佐・佐久間艇長・爆弾三勇士 ↑軍神です。 乃木将軍・東郷元帥 ↑英雄です。  両者の違いは、軍神は日本のマスコミが誉れ高き戦死者・殉死者を讃えたものであり、世界的にはほとんど知られていない人物です。爆弾三勇士以外は戦局に影響すら与えていません。  後者2名は、日露戦争において大きな役割を果たした人物として日本だけでなく、世界で知られた人物です。乃木将軍はロシアが築城した旅順要塞は僅か4ヶ月で落とした英雄です。イギリスはセバストポール要塞攻略に1年半を要してますし、WW2でもドイツは11ヶ月以上要しました。要塞の攻略は1年から2年必要なのを4ヶ月で落としたというのは奇跡に近いのです。近年、司馬遼太郎を中心に乃木批判が展開され、一般市民はそれを信じ込みました。その内容たるは ・兵員損耗が多かったのは、乃木たちが無策に突撃を繰り返したため ・海軍が提唱していた二〇三高地攻撃を優先しなかった などです。  ですが、これらは的を射てません。日露戦争時代、日本軍の戦術に銃剣突撃という戦法がありません。これが生まれるのは明治43年以降です。二〇三高地も同様で、二〇三高地への侵入ルートが無いのにどうやって攻撃するのでしょうか?また、二〇三高地を攻略しても重砲隊を設置する場所がありません。二〇三高地方面から湾内を砲撃するには二〇三高地よりも旅順側に陣地を設営せねばなりません。無論そこは敵地です。乃木は重砲隊の設置場所を確保した上で二〇三高地を攻撃しています。8月の攻勢(一番損害を出した戦闘)で北東部にある敵重砲陣地を破壊し、重砲隊の設置場所を確保したから二〇三高地攻略が意味があります。更に二〇三高地への侵入ルートは9月中旬に確保されたのであって、それ以前には二〇三高地へ行く道がありません。  乃木批判はこれらを無視した上で「無能!無能!」と叫ばれています。ですが、マスコミは戦前批判の好材料として乃木批判を利用しています。  東郷に対する批判はあまりありませんが、乃木・東郷を英雄視させないというのは、日本人が世界から馬鹿にされる(外国人からすれば、ミーはヒーローノギ・ヒーロートーゴーを知っているが、日本人たるあなたは知らないのか…)だけのことです。  東郷は世界2大海戦の一つの勝利した英雄であることは歴史が証明してますよ。恥じる必要もないし、毎年世界の軍人が記念艦・三笠に訪れるという事実は変わりません。知らない方が外国で恥をかきますよ。外国政府は乃木や東郷に英雄を讃える勲章を授けているんですから。

pbf
質問者

お礼

詳しく教えてくださってありがとうございます。回答者様の思い、伝わってまいりました。ますます勉強しとうございます。

関連するQ&A

  • 教えて下さい、なぜ戦場にも行っていない民間人が靖国神社に祀られているの?

    毎年この時期になると靖国神社とA級戦犯の問題がクローズアップされます。 東京裁判や、その結果としてA級戦犯とさせられた人々、あるいはその合祀についてさまざまな番組で詳しく解説されているので、ある程度は 「なるほど」 と理解したつもりです。 ところが、どうしても理解できない事がひとつだけあります。 いわゆるA級戦犯と称される人たちの中には、大日本帝国陸海軍に所属しない民間人が含まれますよね? 広田弘毅 平沼騏一郎 白鳥敏夫 東郷茂徳 松岡洋祐 これら政府の中枢にいた人たちで、中には軍人よりも右よりの思想をもった人もいると思うのですが、少なくとも 「軍人」 ではありませんよね? しかも戦闘行為で死亡した人でもありません(東京裁判をまだ戦争継続中と考える向きもあると思いますが、それは別として下さい)。 大軍人でも戦後死亡した東郷平八郎や乃木稀典が祀られていないのはそのためだと聞きます。 という事は、上に挙げた民間人を靖国神社に祀るという事は、 「戦闘行為で死亡した軍人」 を祀るために建立された同神社の趣旨に自ら背くという結論になるのですが、その整合性について神社側の説明はどうなっているのでしょうか? 厚生省から軍人恩給に伴う名簿が提出されたからとか責任転嫁ではなく、なぜ民間人を 「昭和殉難者」 と位置づけたのか、教えて下さい。 「理由なんかない、靖国が決定したからそうなんだ」 という事ではないと思います。 現状では、東京招魂社発足当時の大原則を靖国神社が自ら背いていると感じられてなりません。

  • 軍人将棋

    軍人将棋が売っている場所を教えてください。条件はクレジットカードを使わずに購入ができることです。支払い方法は代金引換がいいです。ちなみに軍人将棋は競技者2名、(赤軍、黄軍。それぞれの駒が赤と黄に塗られている)と審判1名の計3名で遊び、持ち駒は、元帥・大将・中将・少将・大佐・中佐・少佐・砲兵・工兵・地雷・スパイ・ジェット機・タンク・ミサイル・特殊爆弾の計15種31枚で遊ぶゲームですよね。もし、違うならば、そちらの方で探してください。しかし、それも違うならば、持ち駒が大将x1 中将x1 少将x1 大佐x2 中佐x2 少佐x2 砲兵x3 工兵x3 地雷x3 スパイx1 ジェット機x3元帥x1 タンクx3 ミサイルx3 原爆x2のほうでお願いします。

  • ロンメル将軍は生存していたら戦犯になったか

    第二次世界大戦は、戦争終結後戦勝国側による「国際軍事法廷」が行われニュルンベルク国際軍事法廷や極東国際軍事法廷などで敗戦国の政治家や軍人を処罰しました。 連合国でドイツ側でヒトラーの次に有名になっていた職業軍人ロンメル将軍(元帥)は戦勝国に処罰されたでしょうか?彼は捕虜の扱いなど交戦規定を守り、騎士道精神の持ち主で、最期までナチ党に入党せず。ドイツ参謀本部が貴族の将軍で占められていたのに唯一、平民出身の師団長だった。そして、日本の山本五十六のように海軍省次官や駐米大使館付き武官などの政治的ポストには無縁だった。そもそもWWIの時からの職業軍人で、政治的党派的行動に無縁だった。彼は平和に対する罪も戦争犯罪にも無縁と思われます。さて彼は無事に乗り切れたでしょうか?

  • VS.「好きな戦国武将」や「好きな幕末偉人」

    数年前に放送されてたTV番組で、 「日本国民〇万人が選ぶ好きな戦国武将BEST50」みたいな企画があったと記憶してるんですよね。 「好きな幕末の偉人ver」もあったりして、「何でこんな奴がこんな上位にランクインしてんねんっ!」って、当時はテレビの前で悪態ついてた記憶がありますw その頃から思ってたんですけど、 どうして「日本国民〇万人が選ぶ好きな大日本帝国 陸・海 軍人BEST50」みたいな企画は無いんだろって。 TV的にここら辺はまだまだタブーなんでしょうねぇ。そもそも戦後教育じゃこんなこと教えないでしょうし・・・ やっぱ未だに日本は戦後なんでしょうねぇw もしもボックス発動! https://youtu.be/_Wih7CZDY18 〈質問〉 ※もしも「国民が選ぶ好きな大日本帝国 陸・海 軍人BEST50」なるTV番組があったら・・・ 世間的にはBEST3に、誰が選出されると思いますか? ※ご自身は誰に投票したいですか? 例〉私は・・・ ※世間が選ぶBEST3には、山本五十六・東郷平八郎・乃木希典 ※個人的には・・・フィリピンの本間雅晴さんを推しますが、蘭印の今村均さん、潜水艦の佐久間勉さん、インパールの宮崎繁三郎さんなんかも推しメンなんすよねぇww

  • 国立ソウル顕忠院にベトナム戦争戦没者は祀られてる?

    柳舜夏と言う人がSAPIO平成二六年十月号で「安倍首相が靖國参拝を見送った事は個人的に評価している。私は靖國神社が軍国主義の色彩を持つ大和魂が集結する場所と考えているからだ。その証拠に、靖國は海外で戦死した軍人を祀りながら空襲などで犠牲になった一般人は祀っていない。つまり靖國は、領土拡張のために外国を侵略する事を積極的に評価するシステムだと言わざるを得ないのだ。  韓国に顕忠院という国立墓地があり、韓国を守るために命を捧げた人たちの功績を伝えているが、ここではベトナム戦争で命を落とした軍人を祀っていない。顕忠院では外国への攻撃に寄与した人物を祀る事はしていないのだ。これが靖國との決定的な違いである。韓国人が靖國になぜ嫌悪感を抱くのか、日本人は冷静に思慮を巡らせてほしい。」と述べております。 他方、ソウル市公式観光情報サイトは国立ソウル顕忠院の紹介ホームページ(http://www.visitseoul.net/jp/article/article.do?_method=view&m=0004003002005&p=03&art_id=38832&lang=jp)において 「朝鮮戦争やベトナム戦争、対スパイ作戦などで戦没した将兵、義勇軍、警察官、軍務員など約54,000人の遺骸が葬られている墓地。」 と言う記載がありますし、 朴正熙大統領夫妻の墓所があることも記載されております。 柳舜夏氏とソウル市のどちらの話が本当なのでしょうか? まあ、柳舜夏氏の言うことが本当であれば、韓国が靖国批判をするのはA級戦犯云々は関係ないということになりますが、明確にA級戦犯を批判している韓国人の意見をどう解釈すればよいのかが分からなくなります。 また、安倍首相は総理として初めて靖国神社の境内にある鎮霊社に参拝しましたが、鎮霊社には空襲などで犠牲になった一般人も供養されていますが、柳舜夏氏はそのことを知らなかったのか、あるいは境内の施設と本殿とは別と考えているのか(そうであれば、遊就館の展示内容は靖国神社とは無関係と言うことになりますが、現実は問題視している人がいます)、柳舜夏氏の主張はよく分かりません。

  • 英雄色を好む → 英雄じゃなくても色を好むのでは?

    「英雄、色を好む」っていうのを、 私なりに違った角度で解釈するなら…。 男は誰でも、大抵は色を好む。 英雄になればおおむね、 そんな「色を好む」という理想を現実のものにできる。 また、「色」の方も英雄に惹きつけられるケースが多い。 以上の私の解釈に対して、 なにか感じるものがありましたら、教えて下さい。 よろしくお願いします。

  • 歴史上で過大評価されている人物(英雄)

    歴史上(出来れば世界中から)過大評価されている人物(英雄)は誰だと思いますか? 簡潔な理由もお願いします。

  • 英雄色を好む?

    男女ともに質問です。 あなたの英雄レベルと色を好むレベルを教えてください。 主観なので、なんとなくの世間水準に対してのレベル感で構いませんので。 まあ英雄レベルの高い方がどのくらいいらっしゃるかが疑問ですが

  • 汚れた英雄について教えてください

    映画の汚れた英雄で主人公が住んでいる部屋についてどんな部屋だったのか知りたいのですが、そういった記述とか書いてあるサイトなどがあったら教えてください。地下にプールとかがある部屋です。

  • 大好きな三国志の英雄第2位は?

    老若男女を問わず人気の三国志。最近では映画「レッドクリフ」も上映されています。 このレッドクリフを日本語監修した、渡邊義浩先生の話を、昨年末聞く機会がありました。 先生は知識はもちろん話術も豊かな「三国志おたく」で楽しい時間を過ごすことができましたが、 先生曰く、いろいろな作家や漫画家、その他の著者が三国志がを書いているが、 日本人の三国志感は吉川英治氏の書いた「三国志」が基本になっているとの事。 お約束どおり劉備が正義で曹操が悪という展開だが、 前半は曹操を中心に後半は諸葛亮を中心に書き、 特に諸葛亮への思い入れが深く、彼が死んだ時点で筆を置いてしまった。 フムフム納得、納得。 長くなりましたが、という訳で第1位は諸葛亮に決定しております。(笑) 当然納得できない方もいらっしゃると思いますが、その場合はまた次の機会にお願いします。 という事で、大好きな三国志の英雄第2位をお願いします。