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米国債の大量発行に伴う現象について
大量に米国債が発行されると、長期金利が急騰し(=米国債の価格下落)、格付けAAAが危うくなる。そのためFRBが米長期国債の買い取りに乗り出した… というネット記事がありましたが、米国債が大量発行されるとなぜ長期金利が急騰するのでしょうか?そしてそれはなぜ米国債の価格下落とイコールなのでしょうか?
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マーケット(市場)を理解する必要があります。 簡単に説明しましょうね 築地の市場で毎日100本のマグロのセリがあります。これが普通の状態でマグロの価格も安定しているとしましょう。 不漁でマグロが捕れなかったらマグロの価格が上がり大漁でしたら価格は下がりますよね? 国債も同様で国債を売る人と買う人の需給で国債の債券価格が変動します。マグロみたいに大きくは変動しませんが、何しろ額が大きいので0.001%の変動でも数億円の利幅を得るので銀行の債権トレーダーは日々売買しているのです。 >大量に米国債が発行されると、長期金利が急騰し(=米国債の価格下落)、・・・・・ 今度は「長期金利」についてです。 債券とは国や自治体や企業などが資金調達する為に投資家から借りる証しとして発行する証券です。我々個人は銀行の言いなり(決められた)金利で借りるのですね、債券は借り入れるものの信用で金利が違います。 信用が一番高い国債、地方債、社債の順になります。 では、国債が長期金利の指標になるのはどうしてか? 債券とは借金の証しを証券としたものですが、債券というイチバで大量に国債が占めていれば、借金の貸し借り(債券の需給)の指標はおのずと国債が基準になります。しかも信用度が一番高いものですから国債の金利に地方債や社債に上乗せの金利が乗るのです。この上乗せ金利のことをスプレットと言うのです。 トヨタの信用より国の信用度が高いので、国債の金利が基準となるわけですね 次に「利回り」ついてです。債券というのは買って満期まで待たずに売ることができます。AがBに借りてBがAの債券をCに売って、CがAから償還日に支払いを受けるわけですね、 100万で1%の国債をBが持っていて、Aが2%の国債を売り出すとBは当初買った1%国債を売って2%の国債を買った方がお得ですよね、 しかし額面の100万では買う人が出ませんよね?既に2%の国債が売り出されているのに1%を額面では買えません。 単純に100万×1.01/1.02=990,195で買ったら1年後は101万になりますので1,010,000/990,196=1.02000000となり新規利回り相当になります。買った人も損はしないのです。元本と利子(クーポン)を含めた「利回り」となるのです。これは、あくまで単純に表してますが実際は、もっと複雑です。 大量に国債を発行すると(マグロが大漁に捕れると)債券価格が下落します。では元本が下落して利子はそのままですので「利回り」は上昇します。10年物国債の利回りが基準となるので利回り上昇は、長期金利の上昇となり社債や個人のローンまで金利を上げてしまうわけです。 長期金利の上昇は景気に悪影響しますのでFRBが国債の需給悪化による国債下落を抑える為に買い入れをするわけです。
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- moneisjp
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長期国債が大量に発行されると需要と供給の関係で市場価格が下がります。 長期国債の価格が下がると長期国債の利回り=長期金利が上がります。 http://moneisjp.blog23.fc2.com/blog-entry-50.html
お礼
勉強になりました、ありがとうございました!
お礼
大変詳しく解説してくださってありがとうございます!大変勉強になりました!