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10万貫という貨幣単位は今の価値で言うとどれくらいでしょうか?
色々な前提でさまざまな回答があることを承知の上で質問させていただきます。 物語で10万貫というお金の単位が出てきました。 これは今の貨幣価値になおすといくらくらいに相当するのでしょうか? かなりアバウトでもよいので教えていただけると幸いです。
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結論としては、『銭』10万貫であれば、現在のお金で約10億円のようです。 「貨幣価値の換算」が「色々な前提でさまざまな回答があることを承知の上で質問させていただきます」ということは既に理解されているようですが、 http://hirose-gawa.web.infoseek.co.jp/mame/kahei.html が参考になるでしょう。 銭1貫が約1万円とすれば、銭10万貫は約10億円という計算になります。概ね「普通の人が想像できる範囲の巨額のお金」ではないでしょうか。 ただし 「10万貫=銭10万貫=現在価値10億円」 というのは、江戸を中心とする「金遣い経済圏」の話です。 大坂を中心とし、東北地方の日本海側にまで広がる「銀遣い経済圏」の方が江戸時代の日本では大きかったのですが、そこでの話であれば 「10万貫=『銀』10万貫=現在価値1千億円」 となります。上記のHPを再度参照して下さい。 (銀1貫=現在価値100万円) ただ、いくら物語であっても「銀10万貫」というのはあまりに金額が大きすぎて現実的ではないでしょう。 江戸時代の大商人で「越後屋」を創業して大成功し、現在の三井グループにつながっている三井高利という人がいます。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E4%BA%95%E9%AB%98%E5%88%A9 天下の大商人と言われた三井高利の遺産は、銀4900貫であったようです。現在価値で言うと50億円です。銭に直すと50万貫になります。 http://www.hakaishi.jp/tomb/tomb/02-19.html
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- isa-98
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大宝律令では1両は金10匁ですが、そんな事どうでも良いので、 甲州金が4匁であり、実質の信用金貨でもありました。 慶長小判は秤商いを元に決められましたが、 後々重さと実質経済は乖離(かいり)して行きます。 慶長時代の金一両=銀50匁で行きますと、 銀187.5g=金1両(1貫の1/20) 1貫は金20両に相当します。 10万貫で200万両。 1両を4万円とすると約800億円です。 お上が一両の価値を保障したからです。 現在の銀相場で10万貫目を比較しますと、 1貫目3.75kgですので10万倍で37万5千kg 現在の銀を50円/gの価値とすると約1800万円。 上記とは大きく食い違います。 一石一両としますと、1石は180リットルですので米約150キロ。 現在の米の価値を10kgで5千円とすると 1両は7万5千円になります。 これを200万両で換算すると1500億円。 です。
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- Pinhole-09
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銀10万貫なら江戸時代に、銭10万貫(文)なら室町、戦国時代に使われた勘定の仕方です。 ここでは室町、戦国時代の銭10万貫文の身代を考えて見ます。 1文の銅銭の価値は時代により、地域により違いがあります。 銅が貴重であった室町初期は高い価値を持っていました。 国内の銅の産出が増えるにつれ価値が次第に下がりました。 戦国期ですが北条氏康の書状で1文の価値が推定できます。 職人の日当が1日あたり17文とあります。 そのまま今に当てはめると馬鹿高い価値になり、今に比べ生活水準の低いことから、仮に日当1700円とすると、1文は100円になります。 10万貫文は1億文で100億円、途轍もない身代です。 室町初期の物語なら何百億円でしょう。
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- gungnir7
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前の方と逆の発想でいってみましょう。 文、銭、円の関係は直線的な換算がありまして1円=100銭=1000文です。 この換算に当て嵌めると100円になります。 前の方が10億円と換算しているので、 これに当て嵌めると経済は1000万倍大きくなったということです。 物価上昇率、株式のリターンなども概ねこれに準じており、 体感としても江戸時代と比べて随分豊かになったのが実感できます。
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ありがとうございます。 大変参考になりました。
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