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インフルエンザはなぜ

インフルエンザはなぜ春や冬に流行るのでしょうか? 突然変異はわかりますが、季節はどうして決まっているのでしょうか? また、カモに触ったり、カモと暮らしていたり、カモ料理を作っているとインフルエンザになってしまうことはあるんでしょうか?

  • yoh_u
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noname#160718
noname#160718
回答No.4

 No.2のJagar39です。 >人間に非常に大きな影響を与える突然変異したウイルスがカモに生息していてですね、それに感染してしまう可能性もあるのではないか  もちろん変異は「確率」ですから、「人間に感染しやすい」ウイルスがカモの体内で出現する可能性は数学的にはないわけではありません。  ただ、それは「ヒト型」になることを意味しますが、そのようなウイルスはカモの体内で増えることができないので、瞬時に滅ぶでしょう。そのカモから毎日便を採取して検査し続けても、ヒト型に変異したウイルスは検出できないくらい"瞬時に"です。  従来から危惧されていた新型インフルエンザの発生過程は、 1.カモから鶏に感染する 2.鶏はインフルエンザウイルスに感受性が強いので、鶏の体内で大量に増殖する 3.鶏は家畜なので飼育密度が高く、群の中でウイルスがさらに大量に増殖する 4.その大量増殖したウイルスが豚に感染する 5.豚はヒト由来のインフルエンザ、鳥由来のインフルエンザ共に感染しやすい特徴を持っている 6.豚の中で鳥由来ウイルスと豚由来ウイルス、さらにヒト由来ウイルスが共感染すると、豚の体内でウイルスの遺伝子組み換えが起き、「新型インフルエンザウイルス」が出現する可能性がある  というストーリーです。多分今回のメキシコ風邪はこのような過程を経てきたのでしょう(詳細な遺伝子解析の成績待ちですが)。  これまでアジアの鳥インフルエンザが危惧されていたのは、これのイレギュラーバージョンで、3から分岐します。 4’.鶏でウイルスの複製が爆発的に増加すると、感染した鶏を全て殺してしまうような「高病原性鳥インフルエンザウイルス」が狂い咲きのように出現してしまうことがある 5’.たまたまこのウイルスは比較的ヒトに感染しやすい遺伝子構造を持っていたため、ヒトへの感染が頻繁に起きた 6’.そうすると「ヒトの体内」で鳥型とヒト型ウイルスの遺伝子組み換えが起き、新型インフルエンザウイルスが出現してしまう可能性が出てくる  というわけです。  いずれにしろ、各ステップをクリアする確率そのものはとてつもなく低いです。その確率の低さは「増殖数」でクリアされて初めてヒトに感染したり新型に変異したりするわけです。  また、最初に説明したとおり、「ヒト型」に変異するのは鶏やカモの体内ではなく、あくまで「感染したヒトの体内」です。鳥の体内でヒト型に変異したウイルスは淘汰されるでしょうから。  鳥の体内ではヒト型ウイルスは圧倒的に生存に不利なのは理解できますでしょうか?  ですから最初にヒトに感染するには、鳥型のウイルスがヒトに感染するという無理を通すわけですから、確率はとてつもなく低いわけです。その低さを覆してヒトへの感染を成立させるためには、数学的にはとにかく分母が巨大でなければならないわけで、カモの体内で増殖しているウイルス量ではとても足りないということです。  ですので、私はNo.2で「感染したカモの糞を生で食べても感染しないと思う」と書いたわけです。"不衛生にさばいた"程度では、感染の可能性は数学的にはゼロではないでしょうが、現実的にはゼロだと思いますね。  ちなみにインフルエンザウイルスはカモでは腸管で増殖するので、ウイルスは「糞」にいます。  豚ではヒトと同じく上気道の呼吸器感染症なので気管、咽喉頭、鼻腔粘膜や肺にウイルスがいます。肉にはいない、ということです。  鳥インフルエンザでも「高病原性鳥インフルエンザ」だけは特殊で、全身臓器でウイルスが増殖します。つまりウイルス血症を起こしているので、血中にもウイルスがいるということであり、すなわち肉(というより肉に含まれる血管内の血液)にもウイルスがいる、ということです。  それにも拘わらず、鶏からヒトへのインフルエンザ感染は、まだ数百例しか起きていません。カモから感染することが実際に起き得ると思います??  また、「肉で感染する」というのは病原性でも感染力の上でも別に「強力」というわけではありません。ウイルス血症を起こすウイルスや筋肉内で増殖するウイルス、また消化管内の環境で死滅しないウイルスは「肉で感染」しますが、それは単なる病態の1つです。  むしろインフルエンザが「肉経由でなければ感染しない」ようなウイルスであれば、こんな大事にはなってないですよね。  新型インフルエンザに感染した患者は「隔離」されますが、それはインフルエンザが「肉で感染するウイルス」だからではなく、「飛沫で感染するウイルス」だからです。  ちなみにカモ間では「経糞感染」してます。つまり経口感染ということです。カモにインフルエンザが感染しても呼吸器症状は起こしませんから、飛沫感染はメインではないです。  鶏では経糞感染または飛沫感染で広がります。  豚やヒトでは腸管ではあまり増えない(というより強酸の胃を通過できない)ので、メインは飛沫感染です。  このような基礎的なウイルス学の話をきちんと解説した文章は、ネットでもほとんど見かけません。素人向きに「インフルエンザウイルスは低温・乾燥状態を好むウイルスです」などという"厳密にいえば間違い"という文章、酷いのになると「インフルエンザウイルスは低温・乾燥化で活発に活動します」等という"基礎の基礎から大間違い"という文章が公的機関のHPで書かれていたりします。  そんなのをどれだけ読んでも、あまり「勉強した」ことにはならないのですよ。基礎知識がないと応用問題では結局間違った答えしか導けないわけです。  ネット上でも正確な記事や解説はありますけど、それを正しく読むにも基礎知識は必要です。  それらはネットではなく、ちゃんとした本を読んで勉強するしかないわけで、ネットを拾い読みしたくらいで他人に勉強しろと説教するのも滑稽ですし。  ですから、判らないことは素直に質問すれば良いのではないでしょうか。そのためのこういうサイトでしょう。

yoh_u
質問者

お礼

ウイルスの数が鶏とカモではそれほどに違うのですね。 それでカモからは感染しにくいんですね!疑問がしっかりととけました。 優しく丁寧に答えていただいてとても感謝しています。どうもありがとうございました!

noname#101018
noname#101018
回答No.3

感染した生きたカモを不衛生にさばけば、感染するかもしれませんが、 肉そのもにウィルスはいません。 もしインフルエンザが、肉で感染するほど強力なものなら、 鳥類への接触は全面禁止になるし、 ヒトでインフルに感染した者は隔離ですよ。

yoh_u
質問者

お礼

やはり不衛生にさばけば感染する確率があるのですね。もちろん料理でそんな感染するとは思いませんが、感染する可能性があるかが知りたかったのです。ですから大変参考になりました。さらなる回答ありがとうございました。

noname#160718
noname#160718
回答No.2

 獣医師でウイルスに専門知識を有しています。  インフルエンザだけでなく多くの呼吸器症の原因になるウイルスは、温帯や寒帯の地域では冬を中心に流行するのに対し、熱帯や亜熱帯では1年を通して流行し、特に季節性はないのが普通です。  その要因は、湿度よりは気温の方が大きいでしょう。  ウイルスは「細胞の中」でしか増殖できない微生物です。また、ウイルスは「増殖」以外の生命活動をしない微生物でもあります。  なので細胞の外では、ウイルスは死ぬ一方です。増殖はおろか、自己を維持するシステムすら持ちませんから。  さらに、全てのウイルスは低温より高温に弱く、湿潤環境より乾燥環境に弱いです。乾燥については乾燥そのものというより「乾燥していく過程」に弱い、と言った方が正確かもしれませんが。  ウイルスによっては、比較的高温に耐えるウイルスや乾燥に耐えるウイルスもありますが、インフルエンザウイルスに関しては高温にも乾燥にも強い方ではありません。弱い方から数えた方が早いくらいのウイルス種です。  ですので、「インフルエンザウイルスは乾燥を好む」というのは間違いです。まあそういう表現はよく目にしますけどね。  ただ、インフルエンザウイルスは咳やくしゃみなどの際に唾液や気管分泌液の中に含まれている、いわゆる「飛沫感染」をするのですが、その飛沫が低湿度環境の方が水分が飛んで「小さく」なりますから、飛ぶ距離が長くなり、また浮遊時間も延長するでしょう。  なのでウイルスの生存時間そのものは短くなっても、乾燥環境の方が結果的に感染には効率的であるかもしれません。  また、冬の低温乾燥環境下では、ヒトの方の咽喉頭や気管粘膜が乾燥して粘膜免疫が上手く働かなかったりするので、呼吸器症のウイルスにとっては感染が成立しやすくなるでしょう。  また、特にインフルエンザ流行の主戦場となる学校や保育所などでは、冬は生徒が屋外に遊びに行くことも少ないですし、窓や戸を開け放つことも少なくなりますから、「多くの人間が密度が高い状態を長く保つ」という、効率的な感染に好都合な状況になりやすいといったこともあるでしょう。  そんなこんなの要因が複合して、冬を中心に流行が起きやすくなるのではないかと推測されています。  ま、それを一言でざっくり言ってしまえば、「インフルエンザウイルスは低温乾燥を好むウイルスです」ということになってしまうのかもしれませんが・・・正確な表現ではないので気持ち悪いですが。  カモについては、まず全く心配ありません。  カモはインフルエンザウイルスの自然宿主です。ウイルスはカモ類の腸管で増殖していて、糞を介してカモ同士で感染し合っています。  もちろん、ずっとウイルスを持っているわけではなく、当然のことですが「感染→抗体産生→ウイルスを排除」という当たり前の現象が繰り返されているわけですが、営巣地で互いのウイルスをいわば交換し合っているわけです。(なのでカモを片っ端から捕まえて糞からウイルス検出を試みても、数%しかウイルスを持っているカモはいない)  カモはインフルエンザウイルスに感染しても病気にもなりません。つまり、ウイルスはカモの体内ではたいして増えない、ということです。  腸管内にしかウイルスが存在せず、しかもその量は微々たるものですから、カモから直接ヒトに感染する確率はほぼゼロに近いと言って良いでしょう。そんな報告はありませんし試そうとも思いませんが、おそらくカモの糞を生で食べても感染しません(食べたくありませんが)。

yoh_u
質問者

お礼

すばらしくわかりやすく詳しい説明ありがとうございました。寒さや乾燥についてはそのようなことが理由だったのですね。カモについては、カモがインフルエンザの宿主なので、鶏や豚や人に突然変異したウイルスが感染するというのなら、ごくまれに、ごくまれにではありますが、人間に非常に大きな影響を与える突然変異したウイルスがカモに生息していてですね、それに感染してしまう可能性もあるのではないかと疑問に思って上記の様な質問をしました。もちろん、カモ料理の話で料理人が感染してどうのなんて聞いたことがないので、気にも留めない確率だとは思っていましたが、中国で家畜と人が共同生活しているのがウイルス突然変異の温床だと聞いたことがあったのでカモは大丈夫なのだろうかと思いました。また、非常にアレな考え方ではありますが、世界中のカモをぶっ殺せばインフルエンザは無くなるのかなあなども疑問に思いました。

noname#101018
noname#101018
回答No.1

乾燥した状態が好きなウィスルだからです。 何の防護もなく、衛生対策もなく、カモにやたらさわり、糞尿をさわったりし続けるのはよくありません。 インフルエンザだけでなく他の病気でも感染します。 カモ料理を作ってなることはありません。 申し訳ないけど、ネットもあるのだし、もう少し勉強してください。

yoh_u
質問者

補足

乾燥してるのが好きなんですね。どうもありがとうございました。 カモについては、カモからインフルエンザがまわっているのに、料理を していてなぜ大丈夫なのか気になりました。確率が非常に低いのはわかりますが・・・

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