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日本のGDPは伸びないのに、なぜ欧州の先進国は伸びているのでしょうか?
ここ15年ほど、日本のGDPは横ばいです。なぜ伸びないのでしょうか? 欧米の先進国のGDPは伸びています。アメリカが伸びるのはわかるような気がするのですが、なぜヨーロッパの先進国のGDPは伸びているのでしょうか。 日本とヨーロッパは何が違うのですか。 もし、こういう問題について書いてある本やサイトをご存知でしたらお教えください。
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日本の物価が世界でも低水準の成長(=デフレ)であるからGDPが伸びていないんでしょうね。実際日本の物価上昇率は世界最低水準です。 http://www.stat.go.jp/data/cpi/ 対してヨーロッパ(EU)は2~3%程度の物価上昇率。 http://www3.jetro.go.jp/jetro-file/archive.do?countryname=EU の基礎的経済指標★より 実際に物価の影響を加味しない実質GDPを比べると(実質GDPは単純に数値だけで比べられないものですが)EUと日本は大して成長率が変わりませんから、かなりの部分物価の上昇によって日本とヨーロッパのGDPの上昇率は差がついているんでしょうね。 もう1つ日本のGDPが伸びない理由としては生産拠点の海外移転ですかね。アジア危機のとき以来日本の企業は工場を海外に移転していきました。GDPは海外の工場での生産額は含まれないため、日本のGDPを押し下げた可能性があります。
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- gungnir7
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>グローバリゼイションにより途上国から安い製品が入ってきたことがデフレの一因だということはわかります。 >ただし、それはほかの先進国もおなじことで、ウォルマートのようなアメリカの巨大なスーパーは・・・ この2文はそれぞれに勘違いがありますが、本質問については関係ないので割愛します。 >そういう状況でも経済が成長したのはやはり金融のおかげなのでしょうか。 あなたの質問はまさにこの一点に集約されます。当然、その通りです。 だからバブルがはじけて欧米は地獄へ真っ逆さまに落ち、 逆に日本に浮上のチャンスが巡ってきています。 この日本の浮上は第二次世界大戦の国連の敵対条項からの呪縛の解放、 アメリカの奴隷としての日本の開放まで含みます。 日本円が基軸通貨になるかもしれないとの憶測すらあります。 一方、私が先に示した日本がどん底に落ちるシナリオもあります。 世界大戦に突入するシナリオもあります。全てはアメリカ次第です。
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ご回答ありがとうございました。
- tanuki4u
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インフレターゲット論がちょっと違う。 経済は緩やかに成長させるのがベストだろうという考え。 緩やかにインフレさせますよ!という金融政策者の公言は、金を持っている人間からすると 「単に、金を持っていたら、目減りする。何かに投資して、お金を増やさないと」というインセンティブが働く。 なので、経済が成長する。 という考えです。 名目成長率を上げようというものではない。 金利=0ですと、現金を持っている人間は、持っているのがリスク=0なので、積極的に投資を行うインセンティブが働きませんねということ。
お礼
デフレ状態では金利がゼロでも実質的に金利はプラスになり、 インフレ状態では金利ゼロだと実質的にマイナス金利になる。 よってインフレ状態のほうが投資が増える、ということなんですね。 ご回答ありがとうございました。
- sudacyu
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アメリカは、先進国中で唯一人口が確実に増えています。 人口が増えれば、一人当たりの生産性が同じなら、GDPは増えます。また、メキシコ・カナダと関税のない貿易圏を形成し、人口5億の経済圏を形成しています。 ヨーロッパは、ユーロ経済圏の形成・東欧のユーロ圏参加によって、経済規模が大きくなり投資効率が良くなりました。ドイツ・フランス・イタリアなどは投資先と市場を手に入れ、新規加入国は技術と資本の導入で成長を手に入れました。これからユーロ導入を目指す地域も加えると、ドル経済圏と同様の5億人規模の経済圏となります。 日本は、以前のまま1億人規模のままですし、人口減少・高齢化が進んでいます。
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ご回答ありがとうございました。 先進国が高い成長率を望めなくなったことがEU統合の背景にあったのですね。
- tanuki4u
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高橋洋一氏によれば、「羮に懲りて膾を吹く」ことを日銀がやっているからということになる。いわゆる、インフレターゲットを日本がやっていないから、成長できなかったのだと。 閑話休題 まぁ経済予測は、当たるも八卦当たらずも八卦です。 先月頃のイギリスエコノミスト誌によれば「失われた10年とか言うが、よくもまぁその間、マイナス成長しないできたものだ日本は、欧州もこれから見習って頑張ろう」 で、クルーグマンは、「経済の進化に政治の進化が追いついていない欧州が心配だ」とのご託宣。
お礼
ご回答ありがとうございました。 実質成長率が同じでも物価が上昇すれば名目GDPは増えるのですね。
- gungnir7
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日本は1985年のプラザ合意でアメリカの罠にはまりました。 プラザ合意に関してはこことか、あちこちに書かれているので検索して下さい。 http://blogs.yahoo.co.jp/genjiro_0525/9620857.html 日本に住んでいればバブル崩壊後の話は分かると思います。 まさしくここ15年は平成大不況との戦いでした。 戦後50年間で先進国で初めてデフレに振れました。 ここ15年の間は100円ショップが出たり、とにかく安いものが市場を席巻しました。 GDPは国家の儲けですので、100円ショップの品などでは儲けが出るわけはありません。 ですから日本のGDPが伸びないのは必然です。 そのかわりここ15年間はたいして物価も上がらずに来たわけです。 欧米が伸びるのは至極当然で、アメリカの口車に乗せられて欧州全体でマネーゲームに参加していました。 もともとイギリスやスイス、ルクセンブルクなどは金融の国ですし、 それに加えドイツ、フランスといった大国は勿論、昔は貧しかった東欧やロシア、 漁業国アイスランドさえも随分とリッチな国へと様変わりしました。 そして膨れに膨れあがったバブルがはじけて、今回の世界同時不況です。 欧米の没落は避けられません。今後は自殺者の増加など、厳しい現実を突きつけられます。 この件に関してはあまりにも新鮮な話題なので、あちこちの本やサイトでみることができる筈です。 日本は長引いた不況の清算のお陰ともいうべきか、ともかく銀行が清算を終わって このマネーゲームに参戦したのは約5年前のことです。 しかもバブルを経験した日本の銀行は加熱するゲームに慎重だったせいもあって 無傷というわけにはいきませんが、欧米のような前身複雑骨折の難を逃れています。 万事塞翁が馬と申しましょうか、先進国で唯一勝ち組といってもいい状況です。 ただし、今後のアメリカの出方次第(例えばデフォルト宣言)によっては 日本は大打撃を受ける危険なシナリオも用意されています。
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ご回答ありがとうございました。 グローバリゼイションにより途上国から安い製品が入ってきたことがデフレの一因だということはわかります。ただし、それはほかの先進国もおなじことで、ウォルマートのようなアメリカの巨大なスーパーは日本よりもさらに安いように感じました。そういう状況でも経済が成長したのはやはり金融のおかげなのでしょうか。だとすると、今後は欧米(特に欧州)も日本のような低成長あるいは長期停滞になるのでしょうか。
お礼
ご回答ありがとうございました。 実質成長率を調べてみると、確かにヨーロッパの先進国のそれはあまり高くはないようです。特に21世紀に入ってからは日本とたいして変わりませんね。ヨーロッパのことはよく知らないので、数字だけ見ているとものすごい好景気のように感じてしまいました。