中国 いつから資本主義に

質問

大地の子を観て疑問に思ったのですが、
中国はいつから資本主義になったのですか？
経済特区があるというのは知っています。（93年頃の知識です。）

私が学校で勉強した共産主義というものは、
どのように働いても給料が同じというものでした。
つまり国が仕事をさせるから自分で仕事を
探さなくてもいいということですよね？
でもいつから就職先を探さないと
収入が入らなくなったんでしょうか？

回答No.2

wiz0621 · ベストアンサー

中華人民共和国は建国の後、ソ連との戦争や大躍進政策の失敗
さらには文化大革命という名前の大粛清を経て疲弊していきました。
ここまでは典型的な共産主義の失敗例であったと考えられます。

そこで、指導的立場にあった毛沢東と対立していた鄧小平が
実権を握り、1978年から『改革開放』を行ったのです。

共産主義の失敗で国民は餓死するまでに至っていました。
そこで、『平等に貧乏である』のを辞めよう、としたんですね。
そこから段階的に復興していきました。さらに香港返還を実現し
自由主義国との交易ルートも確保。規制を緩めつつ急速に発展していきました。

投資さえきちんと行えば、どんな国でも発展するのが
我々の自由主義陣営の利点です。中国は経済成長率も高く、
のりしろも充分。これからも大国であり続けることが予想されます。

そもそも、過去の中国においても給料は平等ではないです。
ただ、お給料の出し方がちょっと特殊でした。たとえば農村部では
まず、村長さん（あるいは書記さん）が仕事の分配を決めます。
おじいさんなら楽な仕事。若い男なら肉体労働などなど。
就職先はその日ごとに村長さんが決めます。

次に村長さんは、その結果に応じて点数（公数、と呼ばれます）
をつけていきます。この点数で物やお金と交換するというポイント制です。
この時、お金は確かにもらうことが出来るのですが、全体から見れば
わずかなもの。基本的にはお米や野菜などの食べ物の現物支給です。

つまりは、お金を貯めさせないようにしたんですね。
実はお金は正しく投資をすればどんどん増やせるものなのですが
お米では食べるしかないですし、天候によって不作の年もあります。
現物支給のみでは発展しようが無いんです。

最低限、外部との『交換』が出来ないと経済が成り立ちません。
村ごとのポイント制では、それも難しいのです。
さらにこれは極めて汚職の発生しやすいシステムでもあります。
国から派遣された書記さんが一応見張っているのですが、書記さんが
不正をしたら・・・・

つまり、この給料の形態こそがまさしく
経済理論としての共産主義の失敗でありました。

お礼

わかりやすくご説明いただきありあがとうございました。

回答No.1

rikukoro2

>中国はいつから資本主義になったのですか？
　1978年の「改革開放」政策以降からです
　しかし完全な資本主義ではなく、市場経済原理による資本主義体制を大幅に取り入れた共産主義です。
　ですので基本は共産主義です
　　例として、実際に中国の国土は個人及び法人の所有を認めておらず、国家が貸し出すという形になってます

>共産主義というものは、どのように働いても給料が同じというものでした。
　少し違います
　共産主義とは財産の共有を目指す思想です。
　前述のように例えば中国のように土地は個人・法人の所有を認めておらず全て国家が所有・管理しています（つまり土地の共有）

>つまり国が仕事をさせるから自分で仕事を探さなくてもいいということですよね？

　違います。就職は国家が斡旋（職安：ハローワ的なもの）する場合もありますし、個人が選択する場合もあります。

お礼

ありがとうございました。完全な資本主義ではないんですね。

なるほど、土地は国家が所有・管理しているんですか。
だから大規模な建設ができるんですね。