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『レッドクリフ Part 2』の音楽はパクリ?
- 最近TVでよく流れてくる映画『レッドクリフ Part 2』の宣伝で使われている音楽が、30年ぐらい前にヴァンゲリスの作った『野生』というアルバムに収録されている「子供」という曲にそっくりです。
- しかし、『レッドクリフ』のホームページを見ても、音楽は「岩代太郎」という日本人が作ったことになっています。
- 最近は、『レッドクリフ』の宣伝でそのメロディが流れてくると不愉快になります。ここまでそっくりで問題はないのでしょうか?
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レッドクリフのTV放映を見てからと思っていたので回答が遅れました。スタッフロールが省略されてしまったのではっきりしませんが、ほとんど使われていませんでしたね。 ヴァンゲリスはイエス加入騒動の頃に聞き始めました(まだパパサナシューが付いて語られていた頃)。 ご指摘の曲について、私はヴァンゲリスの曲(それにしちゃ薄っぺらだとは思いましたが)だと思っていたのですが、オリジナルだったんですか、まあ、メインテーマが檄似なのは確かですね。レッドクリフの曲のそれ以外の部分を聞いたことがないのでそれ以上の言及はできませんが 著作権法では、盗用の事実がなければ、盗用にはなりません。全く別の創作行動で既存の曲に似たとしても、その曲を聴いたことがないことが確かであれば盗用には当たらないのです。ただ、音楽の世界でヴァンゲリスがそれほど無名とは思えないですし、L'Enfantはドキュメンタリーなどの音楽としても使われていますから、聞いたこともないというのは考えにくいと思いますが また、双方が古典の引用をしている可能性もあります、民族音楽や童謡などの著作権の消滅した楽曲から引用すること自体はよく行われます。 なお、今回のケース、ネットなどでは特に話題には上がっていないようで(2chですら)、私は知らないのですが、盗用には当たらないという解釈がどこかでされているのかも知れません。 著作権の侵害は著作権者しか訴えることはできません。ですから、似ていると思ったときにできることは、ヴァンゲリスの日本での著作権管理者(どこかの音楽出版社だと思いますが)に連絡することだけです。 ところで、私は、初めて、L'Enfantを聞いたときに、「あれっ、聞いたことあるぞ」と思いました。その曲は宗谷岬(作詞:吉田弘、作曲:船村徹、歌:千葉紘子)です。宗谷岬の発売が1972年、L'Enfantが「野生」に収録されたのが1978年です。 ただ、そのとき、ヴァンゲリスがパクッたとは思いませんでした。極東のそれほどヒットしていない楽曲をヴァンゲリスが聴いたとは思えないと言う状況があったからです。今でこそ、日本の曲はアジアなどに影響があるようですが、当時の欧米ではスキヤキくらいしか知られていなかった時代ですから。 それに、今ネットで聞いてみたらそんなに似ていないですね。
お礼
丁寧な回答をありがとうございます。(しばらくパソコンを使っていなかったので、御礼が遅くなってすみません。) 私も、これまでの様々な「盗作」騒動の結末を見ていると、「盗作」と裁判で結論付けられるのはなかなか難しそうだなとは思うのですが、それでもやはりあのメロディがTVから流れてくると不愉快になるのを抑えられません。いただいた回答中にもあるとおり、ヴァンゲリスの曲はドキュメンタリーやワイドショーの特集などでBGMに使われることも多く、どこかで耳にしている可能性が非常に高いと思うのですが、当人が「聞いたことない」といえばそれまでかもしれませんし…。 2chで話題になっていないのは、かなしいことにヴァンゲリスの曲がきちんと認識されていないからではないかという気もします。 「宗谷岬」は聴いたことがないのでどれほど似ているかわかりませんが、『南極物語』以前のヴァンゲリスが日本にそれほど深い知識を持っていたとは思えない(以後もどうかわからないですが)ので関係はないでしょう。 それにしても、あの映画自体『三国志』好きでもある私には残念な映画ですが、さらに音楽までその残念さに輪をかけることになるとは…。どこかで正当な評価をされて、同時にヴァンゲリスの再評価もされてほしいものです。 ともかく、長年ヴァンゲリスの曲を知っている方から返答をいただき、とてもうれしく思いました。どうもありがとうございました。