地学I 密度の意味

このQ&Aのポイント
  • 地震波の伝わる速さは、弾性率(硬さ)が大きいほど速く、密度が大きいほど遅い。
  • 海水は水温が低いほど、密度が大きい。また塩分が高いほど、密度は大きい。
  • 密度の定義や計算方法について疑問があります。
回答を見る
  • ベストアンサー

地学I 密度の意味

センター地学の勉強をしているのですが、自分の持っている参考書に、 『地震波の伝わる速さは、弾性率(硬さ)が大きいほど速く、密度が大きいほど遅い。』 とあるのですが、密度が大きいなら、速くなるのではないでしょうか? 弾性率と密度を比較している点にも違和感を感じます。これは一体どのようなシステムなのでしょうか? そして、同参考書の海洋分野に、 『海水は水温が低いほど、密度が大きい。また塩分が高いほど、密度は大きい。』 とあるのですが、これはつまり水温が低いほど密度が大きいという意味ですよね? 自分の感覚だと、温度が高いほど溶けやすくなるので、密度が大きくなると思います。 自分の密度の定義が間違っているのでしょうか? どなたか教えてください。

  • otuma
  • お礼率77% (7/9)
  • 地学
  • 回答数1
  • ありがとう数1

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • sanori
  • ベストアンサー率48% (5664/11798)
回答No.1

こんばんは。 さっき、別のQ&Aで、気体中の音速について解説したばかりなのですが、 イメージとしての話ですが、 ばねにおもりをつけて単振動をさせるとき、 ・x: おもりの位置 (つりあいの位置=0メートル として) ・v: おもりの速度 ・a: おもりの加速度 ・t: 時刻 ・k: ばね定数 と置けば、 F = ma = m・d^x/dt^2 = -kx ここで、x = csin(ωt) (cは定数)と置けるとして、 v = dx/dt = ωccos(ωt) a = dv/dt = -ω^2・csin(ωt) より、 m・(-ω^2・csin(ωt)) = -kcsin(ωt) 整理すれば、 m・ω^2 = k となります。 ωは「角振動数」と呼ばれ、振動の速さを表します。 ω = √(k/m) これでわかるとおり、 mが大きくなるほど、√m に反比例して、振動が遅くなっていきます。 音速も、やはり、mの平方根に反比例します。 また、弾性率から決まるばね定数kが大きいほど、√k に比例して、振動が速くなります。 音速も、やはり、kの平方根に比例します。 おもりの質量mを、地殻(?)の分子の分子量(原子量?)、あるいは、密度(単位体積当たりの質量)に置き換えてイメージしてください。 分子量が大きくなると振動が遅くなり、 振動が遅くなると、音速も遅くなります。 >>> そして、同参考書の海洋分野に、 『海水は水温が低いほど、密度が大きい。また塩分が高いほど、密度は大きい。』 とあるのですが、これはつまり水温が低いほど密度が大きいという意味ですよね? 参考書の文章そのままですから、正解です。 >>>自分の感覚だと、温度が高いほど溶けやすくなるので、密度が大きくなると思います。 参考書の文章は、そういうことを言っているのではありません。 単純に、10℃の水より、20℃の水のほうが膨張しているので、20℃のほうが軽いということです。 (細かいことを言うと、0℃~4℃ では逆のことが起こるのですが。) >>>自分の密度の定義が間違っているのでしょうか? 単に「密度」という言葉が使われるとき、通常、単位体積当たりの質量を指します。 <密度の定義> 密度 = 質量 ÷ 体積 温度が上がって膨張すると、質量は変わらないのに体積が増えるので、 密度は、それに反比例して小さくなります。 また、 どこの温度であっても、水に塩を混ぜれば、混ぜただけ質量が大きくなり、体積は(ほとんど)変わりません。 ですから、塩分の量が多いほど密度は大きくなります。 溶けやすい/溶けにくい ということではなく、ある量を溶かしたら、溶かした分だけ重くなるということです。 以上、ご参考になりましたら。

otuma
質問者

お礼

よくわかりました。 丁寧な解説、ありがとうございました。

関連するQ&A

  • 海水の密度の出し方

    海水の密度の出し方を調べているのですが、 ネットで、以下のサイトを見つけたのですが、 いまいちピンときません(ー_ー;) http://www.littlewaves.info/marine/wq_density.htm 具体的に、 塩分 33.945、水温 8.948、圧力0.03としたときの 計算過程をわかりやすく教えて頂けませんでしょうか?

  • 中学理科(地学分野)と高校地学Iについて

    こんばんは 私は現在社会人なのですが、とある理由があって地学に興味を持ち、勉強しようかなと思うようになりました。 そこで、まず中学校の理科の参考書を見たのですが、どういうわけか地学分野の内容が全く頭に入ってないどころか、習った記憶すらない(特に天気や地震の範囲)状態でした。 こう書くと「学生時代不真面目だったんでしょ」と思われるかもしれませんが、私は学生時代(今から17~18年前)真面目な方で理科の成績も良い方でした(ちなみに私立中高一貫校から旧帝大薬学部に進学しました) このような状態で、地学の勉強をして、中学校の地学分野の理解をし、さらに高校の地学Iをセンター地学の受験者レベルぐらいまでもっていきたいと考えております。 そこで質問なのですが、センター試験対策の地学の参考書を読み、問題演習をして高校の地学Iをある程度のレベルに仕上げた場合、中学校の地学分野は簡単に理解できますか? (例えば高校化学が理解できていれば中学の化学分野は簡単だと思いますが、それと同じことが地学にも言えるのでしょうか?) 中学の地学分野および地学Iに詳しい方がおられましたら教えてください。 よろしくお願いいたします。

  • 海水の塩分濃度について

    ある参考書に、『塩分濃度が高くなるほど、海水の密度が高くなる』と書かれていました。そして、ある参考書には『海水の密度が高い海水は下に沈んでいく』って書かれていました。要するに下の海水(深層)にいけばいくほど、塩分濃度が高くなると思うのです。  しかし、結論は違いました。海水は深くなればなるほど塩分濃度が薄くなるのです。たしかに理論は理解できます。海水の表面は蒸発するので、塩分が濃縮されて塩分濃度が高くなります。 しかし!!その海水表面で塩分濃度が高くなった海水は、海水密度が大きくなるはずですから、絶対下に沈むと思うのです!!ゆえに、深層にいけばいくほど塩分濃度が高くなってもおかしくない!!って思うのです!!どなたか僕の間違った理論を正してください。

  • 地学の3分野で分かりやすいサイトを探しています。

    地学で「宇宙」, 「気象」, 「岩石・鉱物・地震」の3分野につき基礎から良く分かるサイトをご存知の方教えてください。 中学2年の親戚に教科書での授業と別に分かりやすく参考になるよう教えたいので--。

  • 地学のテストなんですが、わかる方教えてください!

    地学のテストなんですが、解き方がわかりません。(化石を用いた古水温推定の問題)わかる方、教えてもらえませんか? 以下の問題の解き方がわかりません。わかる方、おしえてもらえませんか? ある海域に現在生きている有孔虫化石の酸素同位体比が2.0‰である場合の水温を以下の温度温度スケールを用いて推定せよ。 T(℃)=16.9-4.2×(δs-δsw)+0.13×(δs-δsw)^2 *δs:炭酸塩の酸素同位体比(‰ VPDB) *δsw:海水の酸素同位体比(‰ SMOW) よろしくお願いいたします。

  • 水温と塩分濃度の関係

    海水の密度を決める水温と塩分濃度は相対的な関係にあるといいますが、それが何故なのかいまいちよくわかりません。 もしわかる方いましたら、教えてください。 あと、この質問は正確にはどのカテゴリーに分類されるのでしょうか・・・? もし場違いな質問でしたらご指摘お願いします。

  • 水の体積弾性率について

    水の体積弾性率はよく2.2 GPaとして用いられているようなのですが,この値はどのような式にどのような値を入れて求められたものなのでしょうか? また,密度が分かれば海水にも適用することができますか?

  • 高分子の貯蔵弾性率に関して

    貯蔵弾性率,tanδと温度変化に対するグラフが2枚あるのですが、縦軸の貯蔵弾性率がG'、E'の2種類あります。どちらも貯蔵弾性率を示しているのですが、何が違うのですか?定義ですか?お願いします。

  • 地球内部の構造について

    地殻、マントル(上部、下部)、核(外殻、内核)について、以下の情報を教えてください。 深さ、状態、体積比、質量比、密度、体積弾性率、剛性率、圧力、温度、構成物、地震波の伝播速度、伝播速度の変化パターン、境界の名称など・・・ 多いですがわかる範囲でもお願いします。

  • 北海道の西海岸は海水浴場があって泳げるようですね。

    北海道の西海岸は海水浴場があって泳げるようですね。 http://www1.kaiho.mlit.go.jp/KANKYO/KAIYO/qboc/2010cal/tp0/qboc2010165tp0.html 上記で見ると西海岸(小樽などがある海岸線)の海水温度は23~26度です。今まで本州の海でしか泳いだことがありません。 海水に浸かって寒いと感じたことはありませんでしたが、23~26度というとどうなんでしょう? 長くは水に入っておれない温度ですか?海から上がったら焚き火にあたるとかするんですか? 道東は水温が19~20ですから、到底ダメですね。ていうか海水浴場がないようですね。 今年は北海道も異常な暑さのようで、海水浴が快適に出来るかも。 今年は出来ないかも知れませんが、来年以降のために知っておきたいと思います。 宜しくお願い致します。