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海水の塩分濃度について
ある参考書に、『塩分濃度が高くなるほど、海水の密度が高くなる』と書かれていました。そして、ある参考書には『海水の密度が高い海水は下に沈んでいく』って書かれていました。要するに下の海水(深層)にいけばいくほど、塩分濃度が高くなると思うのです。 しかし、結論は違いました。海水は深くなればなるほど塩分濃度が薄くなるのです。たしかに理論は理解できます。海水の表面は蒸発するので、塩分が濃縮されて塩分濃度が高くなります。 しかし!!その海水表面で塩分濃度が高くなった海水は、海水密度が大きくなるはずですから、絶対下に沈むと思うのです!!ゆえに、深層にいけばいくほど塩分濃度が高くなってもおかしくない!!って思うのです!!どなたか僕の間違った理論を正してください。
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<<どなたか僕の間違った理論を正してください。>> そういうわけではないのですよ。 塩分濃度が高かかったり、温度が低かったりする海水は密度が大きく、当然深くもぐりこみます。 ただ、その後の続きがあるのです。 寒いところ(大西洋で北極に近いところ)でもぐり込んだ海水は海底にそって、移動するのです。(深層海流)そして、海洋底何千kmも移動して、なんとハワイ付近で、ふたたび、海表面にあらわれるという大循環をしているのです。 ですから、深くなるほど濃度が大きくなるというところもあれば、そうでないところもあるということです。 こういう大循環のくわしいしくみについては、最近でもまだ研究途上の分野だということです。 塩分濃度・大循環などで検索してみてください。
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- DexMachina
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No.1の方も触れられていますが、温度による密度変化の考えが抜けていると思います。 つまり、蒸発による濃縮を受ける海水は、同時に太陽光により温められてもいるため、 必ずしも密度が大きいとは言えないということです。 (もちろん、冷えれば、濃縮前より密度は上がります) 海底の低塩濃度の海水は、恐らく南極の海氷に由来するものでしょう。 北極のように海水が結氷するのと違い、南極の氷は陸氷由来のものが殆どで、 つまり溶けると真水になるものです。 この氷は、南極大陸から南極海に入ると溶けますが、この溶けた直後の水は、 その水温の低さにより、海水よりも密度が大きくなっています。 (NHKで、南極海の海氷の下に潜ってとった映像が流されたことがありましたが、 氷の下に入るあたりで、陽炎のような「もや」が見えました; 海氷が溶けてできた真水が、下に沈んでいっていたのだと思います) こうして近くの海水を希釈しながら沈んでいった水は、火山や熱水鉱床などが ない限りは温められることがないので、密度の大きい低温の水として、海底に 残り続けます。 これによって、深層の海水は塩濃度が低くなっている、と考えられます。