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日経新聞
12/30 5面 経済 試練の09年 政策課題を読む(4) 公的資金に冷淡な姿勢を示す地銀はすくなくない。 まず優良な地銀は既存株主を軽視することになりかねないと説明する。 公的資金によって自己資本を積み増せば、株式は実質的に希薄化する。 その結果として既存株主の手にする利益が減る可能性がある。 とありますが、 自己資本を積み増すことで株主の利益が減ることのつながりがわかりません。 おばかな私にサルでもわかるように、教示ねがいます。
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おサルさんが、自分のお金1億円を元手に商売を始めました。 年商4億円、純利益が8千万円出ました。 それを見て、ゾウさんが一億円の出資をしてくれました。 年商7億円、純利益が1億4千万円出ました。 それを見て、カバさんが一億円の出資をしてくれました。 年商11億円、純利益が1億9千800万円出ました。 おサルさんは「あれれ?変だな」と思いました。 「資本金が1億のときには利益が8千万円でてたのだから、3億の資本金になったら利益がその3倍の2億4千万円出ないといけないのでは?」 あサルさんは帳簿を調べました。そして、ある事を見つけたのです。 なんでしょうか? 資本金が増えた割合だけ、利益は増えないということです。 資本金が大きくなると、商売の規模を大きくできます。だから売上げも増えます。 でも、規模を大きくする分、家賃や人件費が増えます。 店で使うパソコンも台数が増えるなど、経費が増えます。 「固定費」という、売上げが伸びようが減ろうがかかるお金があることに、おサルさんは気がつきました。 すると、、とおサルさんは、もう一つ気がつきました。 資本金が3億円のときに、私とゾウさんとカバさんで分けていた利益は、資本金が増えれば増えるほど、金額は大きくなっても「出資してる額(一億円)に対しての金額は小さくなるのだ、と。 合計の主資金が一億円の時には、純利益8千万円、率は8割でした。 出資金合計額が二億円のときには、純利益一億4千万で、率は7割になりました。 出資金合計が三億円のときには、純利益一億9千8百万円で、率は6割になりました。 おサルさんは税理士のキツネ君に聞きました。 「いいところに気がついたね。 資本金が多ければ多いほど、商売はしやすいんだよ。 だけど、商売を大きくすればするほど、費用も増えるので、つぎ込んだお金に対しての利益率が下がることもある。 だから、儲かってる事業に対して出資しても、それ以前の状況よりも出資に対しての配当金の割合は低くなる可能性があるんだ。」 おサルさんはキツネ税理士に聞きました。 「ということは、もしも儲けが安定してる商売に出資しても、出資してる人間が増えるだけだよね。 同じ儲けを、以前より多くの人で分配するということになるんだ。 後から出資した人はいいけど、前から持ってる人は、、」 キツネ税理士は、 「そう! 前から出資してる人は、配当が少なくなってしまうんだ。 配当率が下がるという現象が起きる」 サ「そうかぁ、だからこの前の新聞に、公的資金の導入で既存株式がどうのこうのって書いてあったんだ」 キ「それは銀行屋の理屈だけどね。 経済ってのは、人間の想像もしない方向に動くから絶対はないんだよ。 公定歩合を下げたらどうなるって、いくら考えても想定外の結果がでるかもしれないし。」 サ「じゃ、経済学って余り意味がない?」 キ「そうじゃないよ。一々切符買ってるより、回数券の方が安上がりだし、定期券買えばより安上がりだってのは、経済の考え方だよ。 予測できない自然現象とか、事故やテロがあるから、経済学者の思ってるようにいかないってことだね。」 サ「経済政策とおりになってれば、今の不況はないってこんですね、キャッキャッ」 キ「そう。経済を語るって言っても、わからないことをワーワー言ってるだけだ、というのも正解なんだコンコン」
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経済学や会計学的に言うと「限界収益」とか「投下資本対効果」とか、訳のわからない専門用語が出ますけどね。 大学や専門学校で「教授」と呼ばれる人が「おサルさんが~~カバさんが~~」とは言えないので、小難しい言葉を使って、説明をするんですね。 専門用語には「ある一定のレベルに達してる人同士の会話を、無駄なく進める」又は「訳のわからない素人を煙にまいて、偉そうに振舞うことができる」というメリットがあります。 しかし「わからないという人」に専門用語を使っても「わかるわけはありません」。根本原理がわからないからです。「何がわからないのか、わからんじゃんね」という人に専門用語(コンプレックスされた意味を含有してる抽象的な語彙)を使うのは、自分も実はわかってないのだ、と言ってるようなものだと私は思います。 かのアインシュタインも相対性原理を思いついてから、それをどう説明しようかと悩んだそうですが「学者」と言われる人間に説明するのには「物理学、微分積分どうたらこうたら」が必要で、しょうがないので勉強したそうです。 本来の「原則・考え方」は極めて簡単です。 ただ基礎学力というものがないと、理解できないのは事実です。 基礎学力とは 「同じものを90円で売ってたら、100円で売ってる店よりも売れる」という原則が理解できることで、 「わざわざ遠くまで行くなら、100円で売ってる店で買う」とか 「ひとつ買うだけだから10円高くても、面倒だから買っちゃうもんね」という人の立場があることを知ることです。 世には「なんだこれ?」という「理解困難言語」が飛び交ってますよえね。 理解困難でいいんです。なぜなら、言ってる本人も「理解してない」場合が多いのが「経済学という世界」だからです。 新春で、お酒がはいり、特別講義をしてしまいました。
お礼
いつもわかり易い解説ですごく感謝しております。 新聞を読む時は電子辞書を片手に読んでおりますが、専門用語を調べると、また専門用語がでてきて、またそれを調べると専門用語がでてくる。 そして、わかったようで解らずの状態で、根本原理は理解できずに終わりです。 調べようにもそういった本もなく、周りににも噛み砕いて説明できる レベルの人がいません。 それが現状です。 噛み砕いて説明してくれるので、非常に理解しやすく、どんどん新聞が楽しくなっていきます。 お礼かたがた新年のご挨拶にします。 今年もよろしくおねがいします。
- inspiron15
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利益 100万円 純資産 100万円 資本金 100万円 の会社に公的資金が注入され資本金200万円になったとすると。 資本金100万円に対して利益100万円上げてた会社が 資本金200万円に対して利益100万円しか上げれなくなります。 資本金100万円に対して純資産100万円だった会社が 資本金200万円に対して純資産100万円になります。 価値として、株価は半額となります。
お礼
回答ありがとうございます。 資本金が増えれば、売り上げも増えないと価値が下がるのですね。 お礼が遅くなり、申し訳ありませんでした。
- zorro
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発行株式が多くなり増すので一株あたりの配当金額が少なくなります。
お礼
返信遅くなりました。 自己資本の積み増し=発行株式が多くなり増す よって、一株あたりの配当金額が少なくなる。 と言う回答ですが、おばかなのでどうしてイクオールなのか理解できません。 回答ありがとうございました。
お礼
回答ありがとうございます。 さすがです! 完璧にわかりました。 納得です! 資本金が増えれば増えるほど、金額は大きくなっても「出資してる額(一億円)に対しての金額は小さくなる 商売を大きくすればするほど、費用も増えるので、つぎ込んだお金に対しての利益率が下がることもある このことを言っていたのですね。 これは誰が読んでも解る永久保存版ですね。 ありがとうございました。 返信が遅くなり申し訳ありませんでした。