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葉緑体の寿命は?

葉緑体は通常どのくらい生きているのでしょう?できるだけ詳しく教えてください。

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回答No.2

<ゾウリムシの寿命が無限ということは、環境さえ用意すれば、ゾウリムシは増え続けて、生き続けるということですか?  まずはそういうことです。  厳密にはゾウリムシは有性生殖するので,その際遺伝子の異なる 生命体になると考えれば有限ですが,無性生殖では基本母細胞(親) がそのまま娘細胞(子)になるので,分裂後も親がそのまま残ります。 これまた厳密には違うのですが,分裂の都度若返ると考えればよいで しょう。 <また、カタクリ等の春植物の葉緑体を永遠に生き続けることが可能ですか?  これもイエスですが,  一度緑色になったら死は近いといえます。クロロフィルを作る前の 葉緑体を白色体と言い,ほとんどの緑色植物の細胞質に共生していま す。これは細胞分裂で増えるので寿命はなく生き続け,代々母系の細 胞質にそのまま受け継がれます。ただ,白色体がクロロフィルを作り, 葉緑体になるのですが,2つの危険があります。ひとつはクロロフィル を作る途中の物質が猛毒であること。もう一つはクロロフィルがタンパ ク質から離れたり,紫外線を浴びたりするだけで活性酸素を作ってし まうことです。活性酸素は遺伝子や酵素系を破壊し,アポトーシス (細胞死)を招きます。  つまり,葉緑体になった白色体は死を覚悟した白色体ともいえそう です。  一見矛盾するようですが,ミツバチに似ています。働き蜂は全員結婚 しない,子供を産まないメスです。自分の遺伝子は残りません。では なぜ働くのでしょうか。  自分とほぼ同じ遺伝子構成を持つ妹(女王バチ)のDNAを残すため 働き,死んでいくのですが,これとにているようです。  葉緑体は命がけで働き,種子の中で眠っている自分のクローン (同じ遺伝子を持つ白色体)に,文字どおり「必死」に光合成産物 を送っているのでしょう。

参考URL:
http://www.agr.nagoya-u.ac.jp/~shokusei/fujita/background.html
回答No.1

  葉緑体は基本無性生殖(体細胞分裂)で増殖します。 ゾウリムシの寿命と同じで、無限と言えば,無限です。  また、存在する葉と同じで、それが枯れるまでの寿命 ともいえます。  ただ、おもしろいテーマですね。 常緑硬葉の陰生植物様に、高コストで長持ちする葉(葉緑体) をつくる戦略と、カタクリのような春植物のように、春の2~ 3ヶ月で、低コストで高効率で光合成し枯れていくような戦略 もあり、宿主細胞と葉緑体の共進化など考えさせられます。

rimoue
質問者

お礼

分かりやすい説明ありがとうございます。 ゾウリムシの寿命が無限ということは、環境さえ用意すれば、ゾウリムシは増え続けて、生き続けるということですか? また、カタクリ等の春植物の葉緑体を永遠に生き続けることが可能ですか?

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