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メダカはなぜ水系が違っても分布するのか
メダカだけではないですが、例えば利根川と信濃川といった、水系が全く違う場所に同じ種類の淡水魚が分布するのはなぜなのでしょうか。降海する魚なら、海に出たものが別の水系を遡ることもあるでしょうが、一生を川で暮らすメダカなどは、どうやって分布を広げていったのでしょうか。 ご存知の方がいらっしゃったら教えて下さい。
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- subaru361
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ごくごくざっくりした理解としては、基本的には「分水嶺」(「水系」よりはこちらのほうが適切かと)にしたがい分布する。しかし稀に分水嶺を越えることがありうる。その原因としては河川争奪、一時的な洪水、人為移動などが考えられる、といったところではないかと思います。川というのは永久的なものではなく、地質学レベルでみれば結構変化しているものですので。 メダカについては遺伝子レベルの解析も行われており、遺伝子の面から分布を広げてきたパターンについても割と説明のつけやすい種だと思います。概ね近い河川由来のメダカは遺伝的にも近いことから、上記のような拡大を徐々に行ってきたことを傍証的に示していると思います。
- suiran2
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メダカの英名は「(Japanese) rice fish」といいます。学名の Oryzias latipes は『稲の周りにいる足(ヒレ)の広い魚』という意味です。メダカの生息域が水田であるといったメダカの生態をよく表した優れた名付け方と思います。詳しくは下記URLをご覧下さい。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%83%80%E3%82%AB 淡水でしか生活しない純淡水魚は次のように分類されます。 (1)一次的淡水魚…淡水でしか生きられないコイ目、ナマズ目などの大部分。 (2)二次的淡水魚…一生を淡水で過ごすのだが、海水でも生活できるメダカ属や、カワスズメ科など。 さてメダカの祖先はどこにいたかというとメコン川に生息するメコンメダカの先祖だったのではないかと考えられています。それが稲作の広がりとともにアジアに分布を広げていったのでしょう。どのようにメダカの先祖は分布を広げたのかは、メダカは二次的淡水魚ですから海を泳いで分布を広げました。実はメダカはダツの仲間でサンマやトビウオの仲間ですから… 現在のメダカはさすがに海を泳いで分布を広げることはほとんどできないのではと考えられてます。メダカの卵は付着卵です。水草等に付着したものが水鳥等の足について運ばれるのではないかと考えられています。しかし、日本産のメダカは水系別に1000近い系統が知られていますから、その可能性は極めて低いと考えるべきかと思います。水系別に独自に進化してきたのでしょう。 メダカはコイやナマズのように食用としての有用種の淡水魚と違い、人為的に分布が広がることの少ない魚です。ですからつい最近まで水系別の多くの系統が生き残っていたのでしょう。
- Doteppara
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>日本列島が、まだユーラシア大陸の東端に陸続きの状態にあった頃まで遡ってください。おそらく利根川と信濃川は、無かったでしょうが、何処かの同一水系にメダカがいました。将来利根川と信濃川に別れる以前の水系に生息していたメダカが分離したと考えられないでしょうか。分布を広げたのではなく、分離していったのでしょう。したがって、大陸の方にも、類似のメダカがいるかも知れません大陸プレートの移動ではるか離れた大陸間に同類の動植物が生育していることなども興味のあるところです。。 ただし、形態は同じようでも、染色体が異なっているはずです。人為的に魚を移動させて放流すると、染色体汚染が起こります。