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beside と besides
besideが「~のそばに」なのはよいのですが、それにsをつけてbesidesとなったとき何故「それに加えて」や「その上」など全然違う意味になってしまうのでしょうか?大体の派生語は元の単語から推測できる範囲の意味の変化だと思うのですが、なぜbesideはこんなに意味が変わってしまっているのでしょうか?それともそもそも語源が違ったりするのでしょうか?知っている方がいましたらお願いします。
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No.1のアカデミックな解説とは異なり、単に感覚を述べたものになりますが、次のような説明も出来ると思います。 1.語尾につくsは、booksとかdogsのsも、besides,always,sometimes のsも、本質的には同じもののように見える。 2.それは、ものをより具体化し、抽象度を下げるという意味だ。 3.bookとかdogだと、a bookとかa dogとは違い、具体的な意味はなく、本とか犬と言う機能と言う意味になる。 4.しかし、booksとかdogsは、具体的な本、犬という意味で、しかも、複数形だから、一定の空間にある程度それがものとして詰っているような感覚を持つ。そして、それが、具体的に複数あると言うことから、世間一般に持たれている本というもの、犬というものと言う、「一般的な本」、「一般的な犬」を意味するようになる。 5.besideは「横に」、alwayは「AからBへ至る全過程、全道程」、sometimeは「過去から未来に延びている時間軸のどこか定まらないある一点」 6.sが付くことによって、besidesは「ある物体の回りの空間全部」をイメージするようになり、そう言った空間的な広がりを、論理の広がりに転化した意味が「その上」とか「更に」の意味。 7.alwaysは、alwayが空間いっぱいにあると言うイメージで、AやBと言う特定の点ではなく、全ての地点を結んだ複数の道程全てと言うことで、空間全体が全て埋め尽くされた感覚があり、それが時間的な広がり全体と言う意味に変わって行った。 8.sometimeは、時間軸のあるどこかの一点であったが、sが付いて、もっと具体化し、先々週も、先週も、そして今週ものように、ある程度大まかに特定できるような、時間軸上の点の複数の集まりを意味するようになった。
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- trgovec
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>全然違う意味になってしまうのでしょうか これが実はつながりがあるのです。 もともと beside(s) は2語で by side でした。今日の beside の意味は by side of... :…の脇(そば)で から来ています。 of はどうなったのかと言えば古い英語には「~の」を表す(ofを含んだ)形があり of はいらなかったのです。 be sidan thaes stanas = by side of the stone これが前置詞のように感じられるようになりわざわざ of を使う方法が発達しなかったのです。 一方 besides の意味は by side で「脇に」、これは「本体があってその脇に(添えるように)」ということから「付加的に」と言う意味になりました。 この -s は副詞を作る語尾(例:always, sometimes など)で13世紀ごろから近代英語の初期まで付けたり付けなかったりしました。つまり beside が besides の意味を兼ねることが少なくなかったのです。区別が確立したのは比較的最近です。 今日の辞書でも古文体として beside「その上」という意味が載っています。
お礼
>この -s は副詞を作る語尾(例:always, sometimes など)で13世紀ごろから近代英語の初期まで付けたり付けなかったりしました。つまり beside が besides の意味を兼ねることが少なくなかったのです。区別が確立したのは比較的最近です。 -sで副詞を作る語尾というのは今まで意識していませんでした。よく考えてみれば、おっしゃる通りalwaysやsometimesも同じですね。接頭語や接尾語の意味を知るのもやはり大切ですね。とても参考になります。ありがとうございました。
お礼
besidesの説明だけではなくalwaysやsometimesの詳しい解説までしていただきありがとうございます。とてもわかりやすくイメージしやすかったです。今まで当たり前のように使ってきた単語にもこんな意味が隠されていたとは驚きです。こういったお話を聞けるととても楽しいです。