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※ ChatGPTを利用し、要約された質問です(原文:生理活性を伴わない理由)
生理活性を伴わない理由
このQ&Aのポイント
- 有機合成についてはまったくの素人でございます。専攻科では生理活性をもつ天然物の全合成を行っている研究室がありますが、全合成に成功しても生理活性が認められないことがあるそうです。
- 全合成された天然物には立体化学や分子構造の欠陥がある可能性があります。また、生理活性を発現するファクターが分子構造以外の要素に存在する可能性も考えられます。
- 全合成しても生理活性がなかった場合、その研究室ではペーパーを書くことができないとのことです。全合成は肉体(分子)を作ることができても、活性(魂)を込めることができない場合があるようです。
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noname#160321
回答No.1
深刻な場合には「構造が(一部だけ)間違っていた」可能性が否定できません。X線解析の時光学対掌体と取り違えたといった腹切りもの迄あります。 >生理活性を発現するファクターが分子構造以外の何かに相当しているのでしょうか… この例は非常に多いです。補酵素が足りない、生物試料では一部がリン酸化されて活性を出しているのにそのためのキナーゼが無い…。 でもたくさんの環が連なったシガトキシンみたいな物の生理活性が出なかったら、よほど新しい反応経路を創ったのでなければ論文になりません。↓ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%82%AC%E3%83%88%E3%82%AD%E3%82%B7%E3%83%B3
お礼
doc_sunday先生,ご回答いただき,感謝致します. 先生のお話にしたがいますと,天然物分子自体は,いわば酵素における活性中心のような存在であり, 生理活性を十分に発現するためには,周辺の生物化学的システムそのものを範疇に入れて模倣する必要がありそうです. 大変参考になりました.心より御礼申し上げます.