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地球温暖化対策:CO2固定・植樹、植林の効果は?

CO2を減らすために植林すると聞いたことがありますが、木のCO2分解能力などなどについて質問します。 謎1.1本の木でCO2の分解能力はどれくらい?    木の呼吸ぶんも差しひいて、1日当たり何gとかわかりますか? 謎2.変換効果の高い木の種類は?    たとえばマングローブがいいとか?    杉の木がいいとか? 謎3.日本で植えても効果はありますか?    効率でいうと赤道直下の方がいいとかありますでしょうか?    

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  • kenchin
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回答No.1

分解とありましたが、「固定」ということで捕らえまして、まずは答えをば....。 >謎1.1本の木でCO2の分解能力はどれくらい? 現時点では、正確には確認されていません。 >謎2.変換効果の高い木の種類は? 現時点では、正確には確認されていません。 >謎3.日本で植えても効果はありますか? あります。 効率については、正確なデータ(植物種毎の固定量や固定速度)が確立されていませんから厳密には評価できませんが、日本国内での植林の方が効果的という可能性はあります。 □ ちょっと解説を。 植物種毎の炭素固定量や速度ってのは、厳密には確認できていないんですね。 と云いますのも、植物の二酸化炭素吸収量は、気候・土壌・種類・成長段階等で変化しますし、樹木そのもの(樹体)だけで固定するのではなく、地表に堆積した枝や葉が分解されて土壌に蓄積されるなんて形でも固定され、こいつも結構な量と評価できそうなんですが、この「堆積有機物」の評価はまだ適切にされていませんし、ここら辺りからも、納得性のある数字はまだ固定されていないのが現状ですね~。 そして、同じ理由で「植林地の緯度だけで効率が決まるか?」とも云えないんですね。 ただ、漠然とですが「意外と、北方針葉樹林は炭素固定量が(相対的に)大きいようだ」とか、「チーク材も固定量が多そう」なんて定性的なものは判明しつつあります。 ですので、今まで放置されていた国内の植林地(杉林など)を、北方針葉樹林に転換することで、大きな固定を果たす可能性はありえますね。 □ で、何らかのデータが必要な場合のために。 研究途上でしょうが、最も信頼できそうなのが森林総合研究所のデータでしょうか? [http://ss.ffpri.affrc.go.jp/index-j.html] 昔はHP上に樹種ごとの固定量が詳しく出ていたと記憶していますが、現在では研究報告の概略版になっています。 [http://ss.ffpri.affrc.go.jp/labs/kouho/seika/2001-seika/20ono.htm] 刊行物としては、公害健康被害補償予防協会発行の「大気浄化植樹マニュアルパンフレット」という物がありまして、以下のHPから入手可能と思います。 [http://www.kouken.or.jp/db/view_contents1.php3?id=1849&code=C&ok=y&form=taiki] また、EICネットに、木の種類等から二酸化炭素の固定量を計算できるページもありまして、「数値の信頼性はちょっと置いといて、啓蒙に目を向けた」物ですが、少しは参考になるかも知れません。 [http://www.eic.or.jp/ecokids/road/ki/happa.html]

adjective
質問者

お礼

ありがとうございました。 URLなど参考になりました。 なかなか定量的に値を出すのは難しいのですね。 気候風土日射量など木によって違うので当たり前と言えば当たり前ですね。 日本人が出すCO2の量に対して、それを固定できる木の本数って何本ぐらい かなー?と疑問におもったもので。

その他の回答 (1)

  • TESSER
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回答No.2

adjectiveさんは、「CO2の固定能力は1日当たり何gかわかりますか?」と書いていることから、かなり「せっかちな性格」かと思われます。まず、このような林学関連の問題は研究のスパンが非常に長いので、日単位では結果が出ないという事を理解して頂ければうれしいです。 謎1.1本の木でCO2の固定能力はどれくらい? →これは、樹種・気象条件・土壌などによっても大きく数値が変動するので、「一本の木が一日あたりに固定するCO2の量」というのは信頼性の低いデータであると思います。ただ、10年足らずの若い木よりは40年くらいの木の方が、1年あたりのCO2固定量が大きいです。 謎2.変換効果の高い木の種類は? →農業で適地適作という言葉があるように、林業にも適地適木という言葉があります。だから、乾燥した土地を嫌う樹種を乾燥地に植えたところで、その樹種は成長するどころか枯れる可能性が高いわけです。つまり、その土地の気候や土壌に適した郷土の樹種を選択して植林するのが、一番有効な手法であるといえます。 同じ樹種の中でも、成長が早い個体はCO2の固定能力が高いので、一見して「林業にも好都合ではないのか」と思われるかもしれません。しかし、角材や板材として利用される場合は、成長が遅く年輪幅の詰まった材でなければ売れないので、成長が早く年輪幅の大きい材は売れ残ってしまいます。このように材が売れなければ、せっかく木に蓄えられた炭素は「木の腐敗」という形で再び空気中に戻ることになってしまいます。 謎3.日本で植えても効果はありますか? →木を植えただけでは駄目です。木を植えてCO2を固定したら、木が分解されてCO2が放出されないように、我々が木材の形で有効利用することが大切なのです。木を木材として利用すれば数十年から数百年の間はCO2が発生しません。しかし、木を何も利用しないと木が分解される事により、蓄えた炭素がCO2として数年で大気中に戻っていくわけです。 (最後に) adjectiveさんは、CO2固定能力の高い樹種を選択して植林すればCO2が減らせると考えているかもしれませんが、それは無理な注文であると思います。林業は単に木を植えて伐採している生産的側面だけでなく、水源涵養(この言い方は語弊がありますが)や生態系保全といった環境保全的側面、人々の生活を支える文化的側面といった部分もあるわけです。CO2固定能力の高い木だけを植えていくことは、結果として上記のような「森林の3つの機能」を否定する事になります。

adjective
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。 なるほど、かなり気長ーーーーーーーなスパンで考えないとだめなのですね。 しかもCO2固定した木をいかに利用するかそこまで考えないといけないとは・・・。 なかなか奥が深く、個人でどうこうできるような問題ではないのですね。 将来的にはCO2固定専用PLANTなどもでてくるのでしょうかね?

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