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わたくしの考え方は誤りでしょうか?

cse_ri2の回答

  • cse_ri2
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回答No.17

そろそろ締め切るとのことですので、私的な立場の意見で すが、北朝鮮問題について整理してみたいと思います。 ○北朝鮮政府の立場 現在の北朝鮮の目的は「現体制の存続」です。 彼らにとって、自国や他国の国民の生命など、ものの数で はありません。 だから自国の国民が飢えても(おそらくかなりの餓死者がでても)、 また昔のこととはいえ他国の国民を拉致しても平然として います。 北朝鮮は「主体思想」の国です。わかりやすく言えば、金日成流 の共産主義です。 共産主義者には人の生命を絶対視する考えはありません。 ゆえに国家の目標の前には、人間の生命や人権は軽視され、 ときにはあっさり踏みにじられます。 しかし、多くの共産主義国家が経済運営で行き詰まったように、 北朝鮮も完全に行き詰まっています。 このままでは北朝鮮の国家支配を支える軍隊ですら崩壊の 危機にあります。 ウラを完全に取っていませんが、このままでは10年もしな いうちに継戦能力を失うという情報も聞いています。 戦えない軍隊は軍隊ではなく、軍隊の守りを失った独裁政府 には崩壊の道しか残されていません。 それで方針転換せざるをえなくなり、今まで「敵」と見な していた日本との国交回復に真剣に取り組まざるをえなく なったのです。 ○日本政府の立場 北朝鮮と日本は、長年の間敵対関係にありました。 もっとも戦後の日本政府の方で北朝鮮にちょっかいを出し たのではなく、北朝鮮が一方的に日本に手出しをしていた わけです。 例えば、日本人拉致の主な目的は、北朝鮮の工作員を日本人 に見せかけ、韓国に潜入するなど工作活動を行うのが目的 でした。 日本人に化けるにしても、新鮮さを失っては価値がないの で、次々にさらっていったわけです。 日本でも公安など警察関係者は、日本人拉致が北朝鮮のしわざ だということは把握していました。 しかし、1970,80年代までは共産圏との間には鉄のカーテン が存在し、国交もない北朝鮮に対してはまったくの無力で した。 1990年代に入って、日本と北朝鮮との間に国交回復の動き が出てきます。 しかし当時の北朝鮮は、極めて強硬な態度を貫きとおして おり、賠償を求めるなど日本が飲めない要求を下ろさなか ったので、国交回復の交渉は平行線をたどったままでした。 (日本と北朝鮮は戦争をしていたわけではないので  国際法的に賠償の義務はない) しかし憲法に縛られ、アメリカのように軍事圧力を加えて 相手を交渉の場に引きずり出すという手がまったく使えな い日本は、ひたすら話し合いをするしかありませんでした。 日本の足元を見透かしていた北朝鮮は、様々な名目で資金 や食料だけは日本から引き出しますが、今までは決して日本 の言うことを聞こうとはしなかったのです。 日本としては、北朝鮮と交渉をしなければ、拉致問題も不審船 問題も解決の道はなかったのですが、ようやく北朝鮮も本気 で日本との国交回復を考えるようになりました。 ○今後の見通し 仮に北朝鮮がこのまま国を閉ざしつづけたケースを考えて みましょう。 いずれ北朝鮮の国家運営は完全に行き詰まります。 そうなった時には、座して死を待つよりは、やぶれかぶれ の行動を取る可能性が非常に高いです。 自爆を覚悟で第二次朝鮮戦争に突入するでしょう。 韓半島は軍民問わず多数の死傷者を出すでしょうし、韓国 の後方支援基地となる日本には、北朝鮮からノドン、テポドン ミサイルが多数飛来し、数多くの死者を出すことになります。 どうせ北朝鮮が負けますが、物的・人的に大くの被害が出る このシナリオは、あまり好ましい結果にはならないでしょう。 次に1990年代に取ったような、北朝鮮融和策について検討 してみます。 これは既に結果が出ており、援助のタダ食いにしかなりま せん。 北朝鮮の国家目標は「現体制の存続」であり、援助を受け 取って生き延びれるのであれば、何の遠慮もありません。 お金を上げれば軍隊に資金が流れるでしょうし、食料を援助 すれば、やはり軍や政府関係者に流れ、飢えている国民に 行き渡るのはごく一部にしかなりません。 ですので、今後の対応としては「硬軟取り混ぜて北朝鮮に 圧力を加えながら北朝鮮側の譲歩を引き出す」戦略になる かと思われます。 一方で強硬姿勢を加えて北朝鮮を交渉の場に引きずり出し、 また一方では経済支援というアメを与えて、自主的な体制 の変革を迫るわけです。 ここで重要なのは、日・米・韓の協力です。 日本は単独では北朝鮮に軍事圧力を加えられませんので、 それはアメリカの役割となります。 日本は経済支援というアメをちらつかせて、北朝鮮が国際 社会の枠組みに参加を促す役目となるでしょう。 韓国も大事です。 韓国が北朝鮮に対して強硬姿勢をとるようになれば、北朝鮮は 韓国に対抗する姿勢をとらざるをえません。 そうなれば、アメリカはともかく日本が何をしても全く無駄 になるでしょう。 北朝鮮が国を開き国際社会への依存度を高めれば、そうそう 無法は行いはしにくくなりますし、軍事的な緊張も緩和さ れるでしょう。 また北朝鮮が経済的に自立できるようになれば、当然ながら 飢えに苦しむ国民は出なくなります。 私は単なる食糧援助にはあまり賛成できない意見です。 飢えている人に魚を上げるのと魚の釣り方を教えてあげる ことのどちらが効果があるかというと、長い目で見れば明 らかに後者です。 緊急時は仕方がありませんが、どうせ支援をするのであれ ばインフラ整備支援や技術支援をする方が好ましいと考え ています。

noname#8885
質問者

お礼

ありがとうございました。 力作を書いていただきました。 今朝、否、昨朝「かつての日本が北朝鮮にした事」という質問をだした人がおられまして、 皆さんワーッと回答を書いて、これはかなりの数になるかなと思ってたら、補足を要求された 時点で幕を引いてしまわれました。 「在日の人ですか?」と私が呼びかけたものの……直接には反応なし。 長銀破綻のデッドラインが迫っているので気が気ではない人がいるのでしょう。 拉致問題が大幅に遅延しそうだし、解決するまで救援金を得られないとしたら、 焦れて破れかぶれで戦争を………選択しないでしょう。 耐え難きを耐え、忍び難きを忍んで キム・ジョンイルが手を上げても 敗戦の時の日本のヒロヒトのように象徴として残す、という条件 飲めば、死んだとされている8人は戻って来れるけれど それ以外ではむつかしい。 援助に関しては基本的にアナタと同じです。 ただし、子どもは即、救いたいのです。 「チュチェ思想」は十数年前にラジオ・ピョンヤンが送ってきた分厚い本を読んだのですが、それほど心が騒ぐことはありませんでしたね。

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