- ベストアンサー
分子構造は、どのように考えるの?
なぜ二酸化炭素は、直線分子なのに水は、非直線分子なのですか?電子対が関係しているのでしょうか? 二重結合と単結合では何が変わるのですか? 化学はぜんぜんわかりません。 誰か助けてください。
- みんなの回答 (1)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
- ベストアンサー
>二重結合と単結合では何が変わるのですか? これが先ですね。ちょっとムツカシイかも知れませんが、読んで下さい。一番簡単な第2周期で説明します。 第2周期の元素は2s1つと2p3つの原子軌道を持っています。 s軌道は皆原子核を中心として球対称です。p軌道はみな電子の居ない「面」を持っています。pxはx軸方向に伸びた軌道で、yz面が対称面で同時にこの面内に「電子密度がありません」=「yz面内に電子が居ない」。py・pzも同じでこの3つのp軌道は互いに垂直になっています。これが基本。 しかしこれで有機化合物の構造を説明するのは困難です。そこでライナス・ポーリング先生(ノーベル化学賞受賞者)達が、この2s、2px、2py、2pzを組み合わせて「混成軌道」を作ることを考えました。混成軌道の数は元の軌道の数と同じ4つです。そしてこれら4つは、量子化学的に、元の四つの軌道と同じく数学的に「直交」しています。(これが大事だが初心者は丸呑みにして下さい) メタン分子のような四つの等価な結合が出来るとき、それぞれの結合間の角度は109.5度になっています。このときs軌道一つとp軌道三つが混成して109.5度の角を持つ四つの等価な軌道に再編成されていますこれをsp3混成と呼びます。 さて、他にも混成軌道は作れます。s軌道一つとp軌道二つから互いに120度の角をなす平面内の三つの等価な軌道を作ることが出来ますsp2と呼ばれます。この場合残りの1つのp軌道は使われません。 この状態が「二重結合」を生む混成です。エチレンなどの二重結合を持つ分子は二つのsp2軌道同士が結合しているのに加え使われなかったp軌道同士も結合しているため、二重結合が生じます。 次はs軌道一つとp軌道一つが混成したsp軌道ですsp軌道は二つの軌道が180度、つまり向かい合って反対側に伸びています。このときはp軌道二つが残っています。 二酸化炭素の中央の炭素はsp混成をしており酸素2つはsp2混成をしています。つまり二つの二重結合が炭素の左右に出来ており、sp混成のためにO-C-Oは一直線状に並びます。 再度、 >二重結合と単結合では何が変わるのですか? 既に述べましたが混成軌道で結合している以外にp軌道でも結合しているのが多重結合です。二重結合の場合、p軌道一対が関与しています。p軌道が揃って同じ方角を指すために、エチレンのように分子は平面に固定されます。つまりsp2混成の120度が二つ並んでおり、その平面の上下にp軌道があって隣り合うp軌道でもう一つの結合が出来ています。これが二重結合です。 少し長くなりましたが、ご質問は喜んで受け付けますので、少し考えてみて下さい。 m(_ _)m
お礼
私には、少し難しかったようです。でも、見ず知らずの私のために、こんなにも長い長文で答えていただき大変感謝しています。ありがとうございます。もう少し自分でも勉強してみます。