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おめでとうございました?

kogotokaubeweの回答

回答No.4

 もしかすると、違和感の原因は、「ございました」の「た」を「過去」ととらえるからではないでしょうか。  現代日本語の助動詞の「た」には「完了」の用法もあります。(先祖は古語の完了の助動詞「たり」ですから、当然といえば当然です。)  『大辞林』には次のような説明・用例があります。(抜粋) [2] 動作・作用が完了したことを表す。   ・ やっと手紙を書き終えました   ・ 飛行機は無事着陸した   ・ 日はすっかり沈んだ [3] 物事が実現することを表す。   ・ 何年ぶりかで当地方にも雪が降った   ・ 一番になった人には賞品をあげる   ・ シャボン玉が屋根までとんだ http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%81%9F&dtype=0&stype=1&dname=0ss&pagenum=1&index=111653000000  上記の[2]の「やっと手紙を書き終えました」の例は、もちろん数秒・数分・数時間前、あるいは数年・数十年前の出来事を話す「過去」の用法としても用いることができますが、まさに書き上げたその時(瞬間)にも用いることができます。  もちろん、その瞬間に「やっと手紙を書き終えました」とつぶやくのは深窓のお嬢様ぐらいでしょうが、手紙を書きあげた瞬間に「(やっと)書け『た』!」と「た」を用いて叫ぶのは、我々下賤の者がよくやることです。    同じく[3]も、大きくまとめれば[2]の「完了」の用法と考えることができると思います。  「一番になった人には賞品をあげる」の例では、ゲームか何かが始まり、誰もまだ一番になっていない状態から、誰かが一番になったことが確定した時点(瞬間)に、賞品をもらえることは確実になります。(蛇の足を描いたりしなければ。)  「シャボン玉が屋根までとんだ」の場合も、シャボン玉が屋根に到達したまさにそのときに「とんだ」と言えます。(「た」は、ガ・ナ・バ・マの各行の五段活用の動詞の連用形の撥音便に付く時は「だ」となります)  「た」が用いられるのは、過去を表すときだけではないのです。  そう考えると、「おめでとうございました」という言い方は、文法的にも、そのおめでたいことが完了した時点で使ってもおかしくないのではないでしょうか。  一位でゴールに駆け込んだ選手に、その場で「おめでとうございました」というのは、そのレースで一位となり、優勝が確定し、おめでたい状態になることが完了しているわけですから、間違いと言えないと思うのです。  特に、No.3の方がおっしゃるように、授賞式や表彰式、披露宴などの最後、個々の挨拶の締めくくりに使うには何の問題もないと思います。  その瞬間の感激や祝福を表現するのに「おめでとうございます」と現在形で表現する方が好ましいかもしれませんが、それは用法の是非とはまた別の問題でしょう。  「おはようございました」は、私自身そう挨拶されて、とまどった経験がありますが、これも、「おはよう」の語源が「お早く~ですね」というような場合の「お早く」だと知れば、これも(文法的にも内容的にも)おかしくないことになります。  たとえば「(あなたは)お早くお起きになられまし『た』ね。」あるいは「お早く(ここに)いらっしゃいまし『た』ね。」ということであれば、それぞれ「起きる」「来る」という動作はすでに完了しています。  話が少しずれますが、テレビ局などで、夜でも「おはようございます」の挨拶が交わされるというのも、「お早く(夜からの収録に)おいでですね」などと考えるならば、もっともなことだといえます。  言葉は、日頃、聞き慣れ、使い慣れているかによって違和感を抱くかどうかが大きく異なってくるものだと思います。「千円からお預かりします」などにしても、生まれて初めてバイトに出て、こういうときにはこんな言い方をするものなのだ、と学習した人には何ら違和感のない表現だと思います。(正しい言い方かどうかは別にして。)  逆に、「山茶花」のことを、「サザンカ」と呼び習わし始めた時代の多くの人にとって、それは「ふいんき」同様におかしな言葉であったはずです。  私としては、「おはようございました」という言い方はあるし、「千円から」や「ふいんき」のような、目くじらを立てるような言葉ではないし、使われる場面によっては適切な言い方であると考えます。

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