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アジアもユーロみたいに統一通貨にできるのか?

タイトル通りアジアもユーロみたいに統一通貨にできるのでしょうか? 少なくともオセオニア地域のところとか出来そうな気もしているんだけど・・。 但し、物価の差が激しすぎてやっぱダメかな? もし、統一通過が誕生したとして通貨の名称は何になるんでしょうかね? いろいろな意見を聞かせて下さい。

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noname#3954
noname#3954
回答No.4

アジア通貨危機の時にアジアから一挙に資本が引き上げられました。そのせいでアジア各国の大半は一部の国を除いてマイナス成長になり、経済的な大混乱状態になったのです。石原慎太郎東京都知事はこれを「核兵器だ、欧米はアジアで核兵器を使用した」と断言しています。これはいったいどういうことでしょうか? 90年代はアメリカの規制緩和の圧力がいっそう強まった時期でもありました。アジアの経済学者でアメリカから帰ってきた人は日本人も含めて、アメリカの新古典派経済学を学んできた人々でした。かれらはアジアの母国に帰って、アメリカと同じ主張をしたのです。すなわち「はやく規制緩和するべきだ」と。タイなどではバンコック国際金融市場(BIBF)というオフショア市場を設立しました。これは今までよりも早く借り入れができ、資金調達を容易にしました。しかし、これには欠点があって、資本が出ていってしまった場合に多額の対外債務を負ってしまうのです。新古典派の経済学者は「自由な資本市場と自由な資本の流れが経済を押し上げる」と主張しつづけました。リカードの比較優位論に近い理論です。そしてアジア各国は金融市場を緩和しました。しかし、自由化された金融市場は不安定で、企業も政府も先の見通しが立てられないとともに、先に述べたように何より資本の流出が怖かった。日本ほどの安定成長期に入った大国ですら数十年をかけて金融業界の規制を撤廃しなければ混乱が起こると言われていたし、実際97年に金融ビックバンが行われた時も山一證券が破綻するなど大混乱になりました。アメリカやイギリスでは自国でじっくり時間をかけて緩和しておきながらアジアに対しては混乱が起こるのは重々承知の上で規制緩和を迫ったのです。ですから発展途上であるアジア各国が自由貿易をすると経済が混乱することは分かりきっていたことなのです。だからアジア各国が自由化するにはまだ時期が早く、しかも時期が来たとしても混乱しないようにゆっくり自由化するべきだった。私はこの考えの方が正しいと考えます。これはリストの保護貿易論に近い考えです。アメリカに留学してきたアジアの経済学者にアメリカの主張を叩きこみ、本国に帰して、本国でその主張を繰り返させたのです。その論理に説得力を持たせるためノーベル賞の経済分野では、そのほとんどを新古典派の学者にしました。ですからアジアでは内外から規制緩和の声が高まり、ついにそれを受け入れたのです。そして97年、資本は欧米各国によって意図的に引きあげられ、アジア各国は対外債務に苦しむことになりました。もともと流入した資本が短期資本であっていつでも引き上げられるところに危険があったわけですが、もっとタチが悪いのが、その後IMFが救済する代わりに求めてきた要求が「銀行その他の重要産業を買収すること」だったのです。これを少しでもさけるためにはアジアはペッグ制を維持しなければなりませんが、そのためには貴重な外貨準備を使わねばならず、外貨準備が底をつきれば信用がなくなり、さらなる資本の流出につながるとう悪循環に陥ってしまいました。結局、IMFの要求を飲まざるを得なかったのです。 日本はこのアジアの危機に対して、アジア諸国を救済しようと試みました。そうすれば金融的収縮はさけられ、不況から脱することも可能だったはずなのです。しかし、ワシントンが東京に待ったをかけたのです。東京が勝手に隣人を助けることは許さないと、はっきり伝えられたのです。つまりこれはアメリカが圧力をかけたということです。このことからも日本が独立国家でないことが分かるのですが・・。 しかも恐ろしいことに、インドネシアの企業を主として買収したのはオランダで、ベトナムはフランス、など、第二次大戦前後に植民地支配していた国がことごとく買収していったのです。もちろん日本がそれらの企業を買収することは許されないわけです。つまり、アジア通貨危機は、日本の影響力をアジアから排除するとともに巨額な資本を手に入れようとする欧米の戦略だったのです。 アメリカに裏切られたと感じだアジアの多くはアジアが結束すべきだと考えました。アメリカも南アメリカを中心に自由貿易圏を作っているし、ヨーロッパでも通貨統一まで自由貿易圏が発展しています。これはお互いが金融攻撃から守る手段でもありました。つまりこれをアジアでやろうとしたのです。しかし、アジアは比較的外部への輸出依存が高く、独自の経済圏を作りにくい状況にあるのは確かなことでした。アジアが欧米からの金融攻撃を守り、リスクを減らすには消費物資の輸出先が必要だったわけです。アジアの中でそれほど大きな市場は、GDPで世界第2位である日本のみなのです。つまり日本の「円」によって通貨を統一し、独自の経済圏をアジアで作り上げることこそアジア救済の道だったのです。マレーシアのマハティール首相は日本が円で自由貿易圏を作って欲しいと発言し、日本の旧大蔵省の「ミスター円」こと榊原氏はこの話しに乗り気で、具体的な作業に取り掛かろうとしましたが、ここでもワシントンから圧力がかかってきました。アメリカは日本がアジアで主要な役割を演じることを許さないというわけです。「円」によるアジア自由貿易圏構想は欧米と、正確には中国によってつぶされたわけです。 中国はアメリカから「円を中心とするアジア貿易圏構想をつぶさないか」と誘われ、これに乗った見返りに、中国にはアジア通貨危機の影響がないようにすることで同意していたのです。その証拠に中国は他のアジア諸国ほどGDPが減少していません。他の国はそのほとんどがマイナス成長だったのですから、中国の6~7%成長には疑問が残るはずです。 欧米の干渉がなければ統一通貨はできるというのが結論です。

tel
質問者

お礼

知識が豊富ですね。 なんかすごく納得してしまいました。

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  • suikyou
  • ベストアンサー率33% (8/24)
回答No.3

#1の方の言われるとおり困難だと考えます。 まず、ユーロ通貨誕生の背景には地続きで国境を接する複数の国家の集合体が政治的結束のために作ったEC(現EU)という仕組みがあるのが前提でした。 従って政治的に密接な関係という意味ではASEAN諸国または中国系国家、朝鮮半島が可能性はありそうですね。 国力の差も大きいことから実現性でいえば中華人民共和国(+香港)、中華民国、朝鮮民主主義人民共和国、大韓民国の政治・経済連合が樹立できればその範囲は可能でしょう。(問題は朝鮮民主主義人民共和国の動向) 別のアプローチはインド系ですが、宗教的政治的問題からパキスタンの動きが問題点でしょう。 おそらくいずれにしろ最後に横槍を入れるのは大陸の盟主の座が欲しいロシアと市場が欲しいアメリカでしょう。 いずれにしろ日本の出る幕も立つ瀬も無いというのが私の意見です。

tel
質問者

お礼

なんか今の日本って寂しいですよね。主張も通らないし、世界からもなんか 馬鹿にされているみたいで・・・。

回答No.2

Nr.1. の方の回答の後追いですが、、 まず、アジアを便宜的に定義しますと 日本、韓国、中国、台湾、フィリピン、ベトナム、マレーシア、シンガポール、インドネシア、オーストラリア、ニュージーランドその他でしょうか? 各国の状況をいろいろな面から検討してみます。 社会面: 各国民の識字率などに大きな違いがあります。また、年齢別の人口構成も大きく違います。 宗教面も、宗教を認めない中国から、何でもありの日本、それにファンダメンタリストなムスリム今日を抱える、インドネシアもありますね。 歴史面: 中国、韓国の二国は、反日を国家統一の手段として使って折、反日感情はそんじょそこらでは解消できません。 国家体制: 共産主義国、民主主義国、軍事独裁政権 地理面: 亜熱帯の日本から、赤道直下の国々までいろいろありますね。 また、日本の北海道から、ニュージーランドの最南端までの距離を見ると、飛行機でも10時間くらいはゆうにかかりそうですね。 これは、ヨーロッパから、極東めで行くのと同じくらいの距離です。 経済: 人口一人あたりの所得差を見れば、違いは歴然としています。 まあ、他にもいろいろなアスペクトは考えられると思いますが、各国国民が納得できる通貨政策を打ち出すことは不可能でしょう。 地理的に見れば、日本だって分割したほうが、九州沖縄地方にあった政策と 北海道・東北地方にあった政策が別々に取れて有効な気がします。それなのに東京政府で無理やり統一して、補助金で納税者の頬をひっぱたいて黙らせているのが現状ですから。

tel
質問者

お礼

最後の文で日本も分割した政策をとるといった面は得に同感です。

回答No.1

出来ません。 1.言語や思想的な共通性が少ない。 2.貧富の差が激しく、統合した場合、ますます差が拡大する。 3.メリットが見当たらない。 ASIA

tel
質問者

お礼

やはり考えがそうなりますよね!

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