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歯科と耳鼻科の境界領域疾患て何?

歯科と耳鼻科の境界領域疾患ってあるそうですが、一体どんな疾患を指すのでしょうか? 嚥下障害とかと関係があるのでしょうか? 当方素人です。よろしくお願いします。

noname#18026
noname#18026
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  • HINOMIYA
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回答No.3

(1)歯科の病診・診診連携 連携というものを、どのレベルで捕らえるかによって、答えは変化すると思います。 情報提供レベル 重篤な基礎疾患を持つ患者の場合は、まず歯科・他科お互いに文書で情報提供する事が多いです。 症状や投薬の注意などは、これで充分です。 処置依頼・紹介レベル 歯科での処置にあたって、他科領域の疾患が直接・間接に問題となる場合、まず他科に処置を依頼して問題の改善を先行させる(あるいは並行処置する)ことがあります。  また、歯科領域内に全身疾患の初期症状が見られた場合、担当科に紹介して精査・治療をお願いすることがあります。 連携処置レベル 一つの疾患の処置にあたって、歯科と他科が連携します。 このような例は、まず耳鼻科しか考えられませんが・・・ ああ、口腔の機能を高める事で、消化器科と連携していると言えなくもありません。 口も消化器の一種ですからね。 ただ、お互いに意識することは少ないですが・・・ メリットということですが、一つの疾患を多面的に捉えることで、充分なメリットがあると思います。 たとえば、我々が嚥下障害の治療をするとすれば、まず咀嚼が出来るように咬合を回復させ、口腔周囲筋の訓練をし、口腔ケアを行い唾液の分泌を促すとか、そういう方面からしか出来ません。 耳鼻科なら(正直、専門外なのでよく判りませんが)耳鼻科なりの見方、アプローチの方法があることでしょう。 これらを連絡を密にとりながら出来れば、互いの処置が相手の処置の邪魔にならないように出来るでしょうし、相乗効果を狙えるかも知れません(いや、本当の所は判らないのですが・・・)。 口腔外科 口腔外科は、外科的処置に特化した特殊な歯科です。重篤な基礎疾患を持つ患者を口腔外科に処置を依頼することもありますが、抜歯等の外科処置だけを任せて、他の処置は一般の歯科診療所で行う例が多いです。 口腔外科のドクターは、通常の歯科治療があまり好きではありませんし(利益もあがりませんし)、やっていたとしても、いろいろな面で融通が利かないことが多いです。 (2)在宅患者の搬送 正直に申し上げて、歯科の治療のために、在宅の患者さんを移動させる必要があるのか、疑問です。 確かに訪問診療には著しい制約があります。 我々も、とても大変です。 かといって、寝たきりで、普通の車で運ぶことが難しく寝台自動車の使用も想定しなければならないような患者さんを、診療所や病院の口腔外科に運んで、どんな治療をしようというのでしょうか? もちろん、口腔ガンとか、命にかかわる疾患は別ですが・・・ 極端な話、歯が全く無くて入れ歯も入れなくても、きんさん・ぎんさんみたいに長生きする方もいるのです。  寝たきりの患者さんを無理やり診療所に運んで虫歯の治療をして、それで、訪問診療で虫歯の治療をするよりどれ程いい結果が出るのでしょうか? どれ程QOLを高めることが出来るでしょうか? 「つかまり立ち」さえままならない車椅子が必要な患者さんは、在宅で訪問診療を受けられた方が良いでしょう。 また「つかまり立ち」が出来る患者さんなら、受け入れ可能な歯科医院はたくさんあります。 口腔外科でも歯科診療所でもよろしいかと思いますが、自家用車やタクシーで充分では? (例外的に、入院して歯科治療にあたる方法もありますが・・・) また何か疑問がありましたら、遠慮なさらずにどうぞ。

その他の回答 (2)

  • HINOMIYA
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回答No.2

歯科医師のHINOMIYAです。 遅くなりましたが、嚥下障害について回答致します。 嚥下障害に関するMakuNo1さんの認識は、ほぼ間違いないでしょう。 プロとしてその程度の認識は困りますが、素人さんなら、それで充分です。 嚥下障害は、大きく二つの障害に分かれます。 ひとつは、口腔期障害です。 これは、唇・舌の動きや咀嚼に障害がある場合の障害です。 具体的には、食物が口に入らない・口からこぼれる、うまく噛み砕く事ができない、噛んだ食物を飲み込める状態(食塊)にまとめることが出来ない、舌で食塊を喉へ送り込めない、などの問題を指します。 これらの障害は、おおむね歯科が得意とする分野です。 いまひとつは、咽頭期障害です。 これは、喉へ送り込まれた食物を飲み込めないような場合の障害を指します。 具体的には、なかなかゴックンできない、喉にひっかかる、むせる、逆流するなどです。 これらの障害にあたるのは、耳鼻科の方が得意でしょう。 もちろん、多くの患者さんは両方の障害を持っていますので、歯科・耳鼻科の連携が重要になってきます。 >嚥下リハをどちらの科が担当するか? これは、どちらでもいいのではないでしょうか。 結局は看護師か歯科衛生士の仕事になってきますから・・・  ただし「どちらが向いているか?」という話になれば、歯科衛生士の方が向いているとは思います。 嚥下リハの一環として、口腔ケアの重要性は多くの方が認めるところです。 やはり口腔ケアには、歯科衛生士に一日の長があるでしょうね。 >高齢者の歯科治療の困難さとは? そりゃあもう、状況にもよりますが、とてつもなく大変です。 かなりあちこち施設を回っていますが、常に思うのが「一般の歯科治療とは、健康な人の為のものな・・・」ということす。 まず「寝たきりではあるが協力の意志のある患者さんを、在宅で虫歯の治療する」と想定しましょう。 協力の意志のない方や意志の疎通の図れない方は、問題外です。 まず、口を開けてもらわないことには、一切の治療が出来ませんから。 さて、在宅の場合、まず設備面で障害が出ます。 歯科の治療のほとんどが、歯科用チェアなしには難しくなります。 切削の為の器具類一式はポータブルのものがありますが(100万円くらいからあります)、患者さんの首の角度を適切に固定し、無影灯で視野を確保し、ドクターの正しい診療姿勢を確保することが出来ません。 ためしに、懐中電灯を片手に、横になっている方の上の奥歯を覗き込んでください。 極めて無理な姿勢を強いられる上に、さっぱり何も見えないはずです。 そんな状況で精密な作業を要求されるわけですから、時間もかかるし精度も落ちてしまいます。 患者さんに起因する問題点としては 1.誤嚥・誤飲リスクの高さ 歯を削ったりするには、どうしても水を使います。 寝たきりの高齢者は、喉が開きがちで、口の中に水を溜めておく事が出来なかったりします。 治療の間中ずっと水をゴクゴク飲んだり、むせたりします。 歯科治療が原因で誤嚥性肺炎とかになったら、シャレになりません。 2.「健常者よりもストレスに弱い」というリスク 歯科の治療は、口を開け続けたり、麻酔をされたり、歯を削られたり、型を採られたりと、とにかく不愉快な事だらけです。 これらのストレッサーが内因性カテコラミンの上昇を招き、血圧上昇などの結果をもたらす事がよくあります。 3.基礎疾患ゆえに、痛み止めや抗生物質・麻酔が使えない。 これらが使えないと、歯科治療はかなり困難です。もう、手足を縛られたまま泳がされるようなものですね。 あと、立位・あるいは座位でないと、正確な咬合採得ができないとか、同様に正確な型も採りにくいとか、いろいろあります。 とにかくやりにくい事だらけです。 >治療のショック ショックとは普通、ショック症状の略です。 末梢の血液循環不全をきたし、急激に血圧低下(顔・唇・指先の血の気が引く)・意識混濁(めまい・気を失う)・感覚鈍麻・吐き気などが起こった状態を指します。 治療でショックを起こせば、ショック症状が起きます、はい。 また何かありましたら、お答えいたします。

noname#18026
質問者

補足

HINOMIYA先生、素人の素朴な疑問にわかりやすくお答えいただきありがとうございます。 先生のおかげで、だいぶわかるようになりました。これで質問を最後としたいと思います。 (1)歯科の病診・診診連携の必要性は? 高齢者の歯科治療のように、治療が困難で、しかも脳梗塞等の麻痺がある場合は、服用している薬にも注意する必要がありますし、場合によっては、口腔外科のある病院で治療することが適当な場合があります。この場合の病診連携の必要性はわかるのですが、歯科は特定の診療科(たとえば耳鼻咽喉科)との連携は必要なのでしょうか。 例えば、摂食嚥下障害の治療で、連携は必要なのでしょうか?仮に必要だとしてメリットはどこにあるのでしょうか。 (2)在宅患者を病院口腔外科へ搬送する場合の方法 在宅患者の歯科治療の場合、たとえば、診療所レベルでも治療が可能な場合があると思うのですが、私の経験上、歯科診療所は(医科もそうですが)施設面で完全なバリアフリーに必ずしもなっているとは限らないので、車椅子の移動や診療台へ患者を移す手間やリスクを考えると、病院へ搬送したほうが好ましい場合があります。この場合搬送方法は何を使うのでしょうか?救急車では大袈裟ですし。 素人考えで質問を行っているので、聞き方に難があるかもしれません。特に(1)に関しては、一概に言えない部分もあると思われますが、参考としてご意見を伺いたく思います。よろしくお願いします。

  • HINOMIYA
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回答No.1

歯科医師HINOMIYAがお答えします。 境界領域疾患ですが、具体的にコレとは挙げにくいですね。 まあ、嚥下障害は、その代表的な例と言えますが。 まず、歯科と耳鼻科の境界ですが、統一見解はありません。 わたくしが考えるには、純粋に歯科の領域と言えるのは、歯のみでしょう。 しかし現実には、鼻の一部・硬口蓋・軟口蓋・口腔粘膜・舌・上顎骨・下顎骨・上咽頭くらいまでは、歯科と耳鼻科の領域がダブっています。 疾患によって、歯科側にアドヴァンテージがあったり耳鼻科側にあったり、いろいろです。 実例を挙げるなら、ちくのう症(上顎洞炎)や頭頸部のガン・嚥下障害・口腔粘膜疾患・唇裂(兎唇)口蓋裂・発声に関する問題などです。 これらの中でも、歯科・耳鼻科が単独であたる場合と、互いに協力して治療にあたる場合があります。 いずれにしても、非常にお答えしにくい質問です。 もっと具体的な疑問があれば、更にお答えします。

noname#18026
質問者

補足

ありがとうございました。やはり難しい内容なのですね。では、ポイントを絞って伺いますが、嚥下障害は、私の認識では高齢者に多い疾患で、のどや顎の機能低下により、食べ物が上手に噛み下せない、飲み込めない。また食べ物が気管に入り込む等だと思います。 これに対して、歯科と耳鼻科は具体的にどのように関わるのでしょうか。また、嚥下リハについても普通はどちらの科が行うのでしょうか。 ついでに申し訳ありませんが、高齢者(特に要介護者や寝たきり患者)の歯科治療は難しいと言われます。確かに難しいとは思うのですが、具体的にどのような不具合が起こるのでしょうか。 治療のショックでどのようなことが起こるのでしょうか。 例を挙げていただけるとありがたいのですが。 よろしくお願いします。

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