竹刀の打突部を防具の打突部位に強く打つには、スピードを竹刀の打突部に付けなければなりません。たいていの初心者は、竹刀のツバ元が速く、手元の柄に「意識が入っています」
少し話はそれますが、包丁でイカを切るとき、包丁の先で切った方がスムーズに切れます。すなわち包丁の先に力が入るように「自然に意識しています」これを竹刀に置き換えて下さい。
それと、竹刀の手の内(野球のバットで言うとグリップのこと)ですが、剣道の多くの指導書には「左手で打つこと」「右手は軽く包み込むように」などいろんなことがのっていますが、右手が大切です。左手は小指で握る。問題は右手です。プロ野球(右打ち)選手のバットスイングを見るとよくわかります。たいていの選手は、右手は、パームで包み込んでいます。大リーグの某有名選手は、フィンガーグリップと言って剣道の手の内のように絞るように握っています。竹刀もパーム、フィンガーどちらでもいいのですが、左手の小指は締めて、右手で打ちます。
この練習は、木刀を振ることです。木刀の先から風を切る音を出すことです。日本剣道形はそのためにあると言っても過言ではありません。
結論。木刀の剣先に意識を持って、音が出るまで振ることです。その後竹刀の先から風を切る音が出れば、ばっちりです。剣道は、意識という「気」が大切です。
ただし、両方の手とも人差し指の力の入れ方を工夫して下さい。私は、左右どちらも入れません。ただし、真剣を振るときは、力を入れます。それは、真剣は、竹刀の倍以上の重さがあるからです。