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中世の絵画に見る残虐な内容
ヨーロッパの美術館の展示作品集を見て思うことです。疑問はなぜ中世の絵画にあれほどまでに、残虐な絵が多いのでしょう。キリストの磔は別として、、生きた人の皮を剥いでいる精密な絵。真ん中に赤ちゃんを抱っこした母親があるのにその横には首を落とされた男がその断面も精密に書かれている。ある絵は凄惨な拷問の絵。絵画を楽しむ前にその内容に気分が悪くなります。宗教的な背景があると思いますが、どう理解したらよいのでしょうか。
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中世の絵画というのは絵を楽しむのが目的ではなく伝達の手段として使われることがままありました。なので、ルネサンスの画家ボッティチェルリのように、描いた花ひとつひとつにキリスト教で言うところの「清貧」などの意味が隠されていました。もちろん残虐な絵にもさまざまな具象的な意味が隠されているのです。
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教育目的だったそうです。 「悪い事してると、地獄に落ちてこーゆう目に遭うぞぉぉぉっ」っていう。 また、この頃の欧州は、栄養失調や流行病で死亡率が高い上に、死刑後の死体が町外れに放置されているような環境でしたから、現代の我々が考えるより、死に対する感覚がダイレクトだった、ということもあると思います。
- sahko
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もし、描いた人も同じように不快に思って描いていたのなら、その絵は作者の思惑通りあなたに影響を与えたと考えられます。 何でこんなに悲惨なんだろう、何でこんなに理不尽なんだろう、と見た人に考えさせれる絵はやはりたいした絵だし、作者の思惑通りだとも言えます。 見た人に、作者が何を伝えたかったのか、を考えることが、絵を見ることの最初だと思います。
- Nollee
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北方系(アルプスの北)のリアリズムから来ていると思います。絵の具に豚の血を使うなど、 偏狂的なところがあります。なにか、アウシュビッツまでつながっている様な気がして、 僕も背筋が寒くなります。
- name-label2
- ベストアンサー率21% (147/679)
もう一つ追記すれば、中世では黒死病=ペストが大流行し、人々はおそれました。その仕業が「悪魔」……というつながりで、恐怖心をあおり、魔女を作り上げていったという背景もありますね。
- name-label2
- ベストアンサー率21% (147/679)
暗黒の中世という言葉があります。例えば、魔女裁判。このほか、この当時の十字軍等の戦争の際のことがら等も考えられます。 おそらく、前者に係るものでは?キリスト教社会のいわば、階層社会、教会が信仰上の絶対の力を持つことと、政治上の地位を守ろうとする事等から、魔女というものを作りだし、一種の恐怖社会をつくりあげていった。それと人間が持つ二面性(崇高な精神と残虐性)を表していると思います。
- marimo_cx
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> 絵画を楽しむ前にその内容に気分が悪くなります。 根本的なことですが、芸術が宗教と分離して楽しむものとなったのは近代です。 ヨーロッパでは芸術とは宗教活動の中に組み込まれたものでした。 つまり、楽しみの対象ではないのですから、見て楽しくない作品が存在するのは当たり前です。
- roenick
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当時の時代背景からして、戦争や内乱による多数の死者が頻繁に出ていたことが想像されます。絵画の内容にもよりますが、皮を剥がれているのが「敵」と見るならば権力者が自分の強さを誇示したいが為に描かせたとも考えられますし、またそうした残虐な描写を好んで描かせていたとも考えられます。画家によっては描かされたと考えた方が適当かもしれませんので、その辺を考えた上で、当時を偲ばせながら鑑賞してみるのもいいかもしれません。