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所得税の速算表についての疑問
所得税の速算表に「控除額」という列があります。 http://www.nta.go.jp/taxanswer/shotoku/2260.htm この控除額とは一体何のことですか? 所得控除(基礎控除、給与所得控除など)とは違いますよね。
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>この控除額とは一体何のことですか? 所得控除(基礎控除、給与所得控除など)とは違いますよね。 そうです、所得控除などとはまったく別です。 また控除などを計算し直したり、不公平を解消するというのとは全く違います。 では何かというと所得税を計算する為に、その控除額と言う数字を利用すれば速算できますよ、というだけのものです。 所得税はいわゆる累進課税(正確には超過累進課税)です。 つまり課税所得が増えると増えた分に関して税率も上がるという課税方式です。 そこに出ている700万の課税所得を例にとってみましょう。 700万のうち 195万以下の部分に対しては5パーセントの税率です 195万×5%=9.75万・・・A 195万を超えて330万までの135万については10%の税率です 135万×10%=13.5万・・・B 330万を超えて695万までの365万については税率が20%です 365万×20%=73万・・・C 695万を超えて700万までの5万については23パーセントの税率です 5万×23パーセント=1.15万・・・D というように700万と言う金額を段階別に分けて、その金額に税率を掛けたものを計算して、それを合計したものが所得税となるのです。 つまり A+B+C+D=97.4万 となり974000円が所得税となるのです。 しかしこれは相当面倒ですよね、それで速算する為に速算表から700万なら695万を超えて900万以下ですから税率は23%、単純に700万に23%を掛けて控除額を引けば求められますよ >700万円×0.23-63万6千円=97万4千円 と言う表を作ったと言うことです。 ではこの63.6万と言う数字はどこから出てきたのかというと、単純に税率を掛けると段階に分けるとこうなります 195万×23%・・・A2 135万×23%・・・B2 365万×23%・・・C2 5万×23%・・・D2 当然単純に掛けてしまっては金額が大きくなってしまいます、しかしその大きくなった部分を引いてやれば合うはずです。 すなわち A2ー195万×18%=A B2-135万×13%=B C2-365万×3%=C となります。 ここで 195万×18%=35.1万・・・A3 135万×13%=17.55万・・・B3 365万×3%=10.95万・・・C3 そして A3+B3+C3=63.6万 ということで636000円になります。 つまり控除額とは簡易的に単純に税率を掛けて、多くなった部分を単純に引くと言う速算表を使う為に、計算で出した数字にしか過ぎないと言うことです。
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何のため? 例えば 課税対象額330万円の人は10%、331万円の人は20%の税率です。 この率だけで計算すると、331万円の人は1万円の差で、33万円も多くなります。税金が・・・ こんな階段状に税金が上がるのはおかしいですよね? 不公平? これを解消するのが控除額です。 これがあることにより、330万と331万の人の税金の差は、2000円です。
お礼
なるほど~そういうことだったんですか! この「控除額」には「~控除」みたいな名前は付いてないんですね~。
- 2kaku34
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根拠が定かではありませんが、税務署が年間の控除の平均(?)を決めて、それに基づき計算し、 年度末に扶養控除や保険控除・住宅取得控除などを計算し直し、 最終決定します(年末調整)
お礼
有難うございます。 私も最初はそう思ったのですが、 年間の控除の平均とは違うようなんです。 課税所得金額に税率を乗じて算出された所得税額から さらにこの表の「控除額」というものをマイナスしています。 一体何の控除なんだろ。。
お礼
おもしろいくらいに理解できました。 ということは、表には「控除額」という言葉を使っていますが、 実質的には控除でも何でもないというわけですね^^;