• ベストアンサー

「ている」の「歴史的なことがら・経歴・経験などを記録として述べる言い方」という使い方について

hakobuluの回答

  • hakobulu
  • ベストアンサー率46% (1655/3578)
回答No.12

#9です。 せっかくですから、この機会に「は」と「が」についてもう少し補足しておきましょう。 そのために、#9で例文をすでに用意してあります。 「劉翔は、2006/07/11に、 110mハードルで 12秒88 の世界記録を樹立している。(A)」 という例文をご覧になってどういう印象を受けたでしょうか。 もしawayuki_chさんが劉翔という人を知っていれば、自然な文として読まれたと思います。 しかし、もし知らなかった場合は、 「劉翔って誰? 何となく耳にした事はあるような気もするけれど・・・。 ともかく、その人が世界記録を持っているってことね。 でも、私は劉翔って人は殆んど知らないわけだから、いきなり世界記録を樹立している、と言われても何かしっくりこないなあ・・・。」 という印象を受けるのではないでしょうか。 つまり、「読者も○○の存在を既知のものとして受け止めているシチュエーション」が設定されていないことになるので不自然な印象を受けるわけです。 『劉翔(Liú Xiáng, りゅう しょう、1983年7月13日 - )は、中華人民共和国の上海出身のハードラー。「アジアの昇り龍」とも呼ばれる。父は劉学根、母は吉粉花。』(Wikipediaによる) などという【説明】が先に提示されていれば、全く違和感無く受け止めることが可能でしょう。 ここまで詳しくなくても、『中国に劉翔という陸上選手がいる。』だけでも良いでしょう。 また、#9でも述べましたが【唐突に提示しない】という条件が守られていれば良いのです。 ですから、 「中国には陸上競技の世界記録保持者が3人いる。女子では1500mと10000mの曲雲霞。3000mの王軍霞。 男子の劉翔は110mハードルで世界記録を持っている。」 などという表現も可能です。 筆者は世界記録保持者について述べようとしている、ということがわかる文章ですから、【出てくる名前は中国の世界記録保持者】だという認識を読者が予め持てます。 それで、「劉翔は」と述べた時点で、「あ、彼も世界記録保持者なんだ」ということがわかりますから不自然に感じないのです。 そして、「110mハードルの世界記録」という述部で、「ほ~、そうだったのか」と納得するわけです。 【は】を含んだ文だけでその用法を説明するよりも、このような説明文も併記してあったほうが親切な解説書ということは言えるかもしれません。 ただ、原文の場合は「ている」の解説なので止むを得ないでしょう。 いずれにしても、 ≪【は】によって提示される主題は、 「対話する両者ともに(わずかでも)知っている人物・事象」でなければならない。≫ ということが最低必要条件になります。 (小説などの書き出しで、最初からいきなり「太郎は思わず目を瞠った。」などという【は】を使った表現があります。 これは、「え? 太郎って誰? 」という当然湧いてくる疑問を逆に利用することによって、作中に引き込むための一種のテクニックと言ってよいでしょう。) しかし、【は】を使うための条件として、これだけでは十分ではありません。 ≪主題は、それに続く述部を強調する目的のために提示される。≫ という点が大事です。 端的に言うと、 「私は、・・・」と言い出した瞬間に、「私」という主格の重要性はすでに薄れている、ということです。 「私は雪が好きです。」と言った場合、「私」という主格は単に提示されたにすぎません。 本当に言いたいのは「雪が好きです」という述部です。 わかりやすくするために極端な(稀な)例を挙げますが、 では、「私が雪が好きです。」と言う表現の場合はどうなるでしょうか。 【が】は主格の強調を意味しますから、雪が好きなのは他の誰でもないこの私だ、ということを言っていることになります。 (このように言うシチュエーションはあまり考えられませんが) 「雪が好きです」という述部よりも、「私が」という主格を強調して表現したいわけです。 「みなさんの好きな自然現象を教えてください」という質問に対して、 「私が雪が好きです」という応答は不自然になります。 「誰が」ではなく、「何を」ということを聞かれたわけですから、「私」を【が】によって強調しようとするのは場違いだということになります。 【が】は、 使い手が意図するにせよしないにせよ『主格の強調』を意図しています。 「本が欲しい」などのように対象格として使われる場合も含め、【特定】と言ったほうが良い場合もあるでしょう。 【特定】も一種の強調と言えますが、どちらの意味であるかは、前後の文脈によって違ってくるでしょう。 また、最も重要なのは、 『【は】を使った時と比較した場合、述部よりも、【が】を伴なった主格の明示に重点が置かれている(強調されている)表現だ』という点です。 ただ、これらは本質論です。 慣れるのが一番ですが、大事な点ですから、疑問点がありましたらさらに補足してください。 別に急いでお礼を書いたり締め切る必要はありませんから、マイペースでゆっくりと対応してくださるようお願いしておきます。  

awayuki_ch
質問者

お礼

 度々ありがとうございます。「は」と「が」をもっとしっかり身に付ける機会をいただいき大変嬉しいです。たくさんの親しみやすい例文も感謝しております。山で探検活動をしている気分になりました。急がないから、hakobuluさんもぜひごゆっくり歩いてください♪  本当にありがとうございました。

awayuki_ch
質問者

補足

>また、#9でも述べましたが【唐突に提示しない】という条件が守られていれば良いのです。 この説明はすごく助かりました。もともとの考え方はまず「~が」という文があり、その文の次に「は~」が来ます。実は、「~が」は唐突に提示しない条件が守られていれば、直接に「は~」で始まっても問題がないということなのですね。また、小説などの書き出しで、最初からいきなり「太郎は思わず目を瞠った」というテクニックの働きもよく理解できました。 「私は雪が好きです」と「私が雪が好きです」の違いがよく理解できていると思います。「は」が来たら、「は~」の「~」に集中する、「~が」が来たら、「~」に集中するという片方に意識をもつわけですね。 でも、私の中にへりくつがあります。前も申し上げたように、「(自然)現象に対して「が」をまず考えましょう」と大学の先生はこのようにまとめてくださったのです。ですから、(自然)現象の場合、「~が~」の「が」の両側の「~」に集中してしまうかもしれません。たぶん、「~が~」の「~+~」を一つの事実として受け止めております。「海が青い」という文を見て、「海」に集中できなく、「海+青い」と両方に集中してしまいます。「海は青い」なら、「青い」に集中できます。「山が高い」も「山」に集中できなく、「山+高い」というシーンが思い浮かぶのです。「海【が】青い」の「が」と「私【が】雪が好きです」の「が」は違うように感じました。前者は人間が「空ではなく、湖ではなく…」はほとんど意識していないと思います。「私【が】雪が好きです」なら、「ほかのだれだれではなく、この私が」は人間が意識していると思います。ですから、「海が青い」という文は読者に「海+青い」のイメージを伝えたい、「私【が】雪が好きです」という文は「私」というメッセッジを伝えたいと考えたわけです。 1.アポロ11号【が】1969年に月に着陸している。 2.モーツァルト【が】12歳のときに、オペラを作曲している。 この二文もそうです。私は「海が青い」という「が」の使い方だと思いました。つまり、「アポロ11号+1969年に月に着陸している」、「モーツァルト+12歳のときに、オペラを作曲している」というたんなる現象を読者に伝えたかったので、「が」を使いたかったのです。 でも、皆さんはなぜか「私【が】雪が好きです」の【が】の解釈をしてくださったのです。「海が青い」の「が」のつもりだと理解してくれないようです。もちろん、文脈がないので、「は」と「が」を論じるどころではありませんが、こんな不思議な感覚を一応吐かせていただきました。

関連するQ&A

  • 主語

    「私はあなたが嫌いだ」 「私は古いものがほしい」 「私が新しいものが嫌いな人だ」 「私は歩くのが速い」 適当に4つ文を並べてみましたが、主語はどのように決められるのでしょうか? とりあえず、文をいろいろ出しただけなので、例文としては出来が悪いかもしれませんが、聞きたいのは主語確定の方法です ちゃんとしたルールがあるのでしょうか? 日本語とは文意をとらなければ主語が確定しない言語なのでしょうか? ということは理屈的には、文意の分からない文章、つまり、今までに考えたこともない事柄についての文を読むとき、ネイティブの日本人さえ、主語が分からない(=文構造がとれない)ことがあるのではないでしょうか? これは、意思疎通、情報伝達を行う手段としては致命的な欠陥だと思うのですが、どうでしょうか? この文章を読んでもらえば分かるように、自分は日本語に精通している者ではないため、それを踏まえた、一般人に理解できるような説明をお願いします。

  • 助詞の「は」について

    日本語の質問です。 「は」という助詞が有りますよね? これは主に主語に付きますが、主語じゃないものに対しても付けることは出来ますよね? (例) 彼はその本の内容をしっているが、一方あの本の内容は知らない。 上の例文で、「あの本の内容」は主語ではありませんが、助詞の「は」が付いているので 一応確認しておこうと思いました。 宜しくお願いします。

  • 「分かる」という動詞は、他動詞?自動詞?

    日本語の「分かる」という動詞は、他動詞なのか自動詞なのか、質問したいです。 なぜこのような質問をしているかと言うと、 ある本において、このような内容を目にしたからです。 内容・・・「田中先生はロシア語が分かる。」      この例文の主語は、「ロシア語」であり、「田中先生」ではない。      なぜなら、「分かる」という動詞は他動詞なので、主格補語の「ロシア語が」が主語になるのだ。      もし動詞が「理解する」であれば、自動詞であるので、話は別。 というものです。 しかし、私は、「分かる」は自動詞であり、上記の例文の主語は「田中先生」ではないのかと考えます。 なぜ、「分かる」という動詞は他動詞だといえるのか・・・? 教えてください。 また、日本語の「他動詞」「自動詞」を瞬時に見分けられるようなウェブサイトなどがあれば、 そちらも教えて頂きたいです。

  • how 形容詞+名詞は主語になれますか?

    how 形容詞+名詞は主語になれますか? 次の二つの文がわからないです>< この文の語順はフォーマルでもこうなんですか? How many ants have eaten the bees? 次のものは日本語訳がついていますけど、敢えてふせますw How old a child drew that picture? 注意: 最初の例は、次の文との対句で例文があげられています How many ants have the bees eaten? よろしくおねがいします!

  • 主語+動詞+什么(+名詞)?動詞の場所がわかりませ

    中国語を勉強し始めて1ヶ月の初心者です。 初歩的な質問かもしれませんがお願いします。 テキストの例文でこのようなものがありました。 你们去什么地方? あなたたちはどこに行きますか 主語+動詞+什么(+名詞)の順だと認識したのですが、 次のような例文もあり、こんがらがりました。 小李什么时候去? 李さんはいつ行きますか 你什么时候来? あなたはいつ来ますか これらの文は、主語+什么(+名詞)+動詞になっています。 この違いは、どのように理解すればいいのでしょうか。 中国語に詳しい方、どうぞよろしくお願いします。

  • なぜここの「たら」は不自然なのでしょうか。

     私は日本語を勉強している中国人です。次の文の中の「たら」の使い方について質問させていただきます。 「窓外の風景をすでに眺め始める私は、後ろを振り向いたら、ある女子学生の照れくさい顔が目に入った。」  上記の文は私の作文の中の一文です。作文は次のスレッドをご参考になさってください。(質問文の段落を除き、作文の第三段落の三つ目の文です。) http://oshiete1.goo.ne.jp/qa3960962.html  この一文に不自然なところが多いと思いますが、ここで特に検討したいのは、「たら」のことです。なぜ私の文の中の「たら」は不自然なのでしょうか。ネイテイブの方々の添削文の中で、全部「と」と直してくださいました。  文法の本で調べてみたところ、「たら」の項目で次のような例文を見かけました。全部自然な日本語の例文になっているのでしょうか。 ●山道を歩いていたら、林の中からさるの親子が出てきた。 ●スーパーで買い物をしていたら、マリさんも来た。  どなたか説明していただけないでしょうか。また、質問文に不自然な日本語の表現がありましたら、それも指摘していただければ幸いです。よろしくお願いいたします。

  • 次の日本語は自然でしょうか

     日本語を勉強している中国人です。中国人の作者が書いた日本語の参考書を読んでいます。本に出てきたいくつかの例文に少し気になっていますので、質問させてください。次の日本語は自然な日本語なのでしょうか。 1.「一日三回ご飯を食べます。」  私は「一日に三回ご飯を食べます」が正しいと思いますが、「に」を外したほうが自然なのでしょうか。 2.「あの人は毎日のようにお酒を飲みます。」  「毎日のように」と「毎日」のニュアンスはどう違いますか。この文にある「ように」の使い方が良く分かりません。  また、作文が上手くなりたいのですが、質問文に不自然な部分があれば、ご指摘いただけないでしょうか。よろしくお願いします。

  • ここの「のに」の使い方が自然でしょうか

     日本語を勉強中の中国人です。次の例文の中の「のに」の使い方が自然でしょうか。  「弟はおいしい柿を食べたいからと、柿の種をまいた。実ができるまで何年もかかるのに、本当に気が長い話だ。」  また、質問文に不自然な日本語の表現がありましたら、それも教えていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。

  • 原文に沿った訳を教えてください

     日本の神話という本を読み始めたら、次の文に行き当たりました。 then something resembling reed shoots sprouted up. From these were born seven generations of gods. そのとき葦の若芽のような何かが芽生えた。そこから、神々の7世代が生まれた、と日本語訳を考えましたが、From以下の文で、Fromの訳し方とその場合の主語(どれが主語になるかもよくわかりません)をきっちりと押さえた直訳はどのようなものになりますか。受身になっているのもよくわかりません。

  • 命令文について

    『命令文には主語、時制は無いが本当は隠されている。そのことを例を使って証明せよ。』という問題が出されました。命令文は目の前の人に言うから主語が省略されていると思うのですが、例文や時制が解りません。どなたか教えて頂けないでしょうか。