• ベストアンサー

「ている」の「歴史的なことがら・経歴・経験などを記録として述べる言い方」という使い方について

hakobuluの回答

  • ベストアンサー
  • hakobulu
  • ベストアンサー率46% (1655/3578)
回答No.4

◆ >「歴史的なことがら・経歴・経験などを記録として述べる言い方」 :記録という語句は、『動かし難いものとして認識できる事実』といったような意図で使われているのでしょう。 「アポロ11号【は】1969年に月に着陸した。(A)」 「アポロ11号【は】1969年に月に着陸している。(B)」 この2つの文は、意図する内容が微妙に違うというだけで、どちらも自然な表現です。 Aは、「過去の時点で着陸した」という『行為自体』について述べています。 Bは、 『着陸し(たという歴史を残し)ている』 『着陸し(たという事実を残し)ている』 といったような意味になります。 着陸したという動詞自体の意味よりも、それが行なわれたという歴史、あるいは事実に注目している表現です。 その歴史・事実は今でも残り続けていますから過去形にはならないわけです。 (ex1) 「彼は彼女を知らないと言うが、実際は一週間前にこの家で会っている。彼は明らかに嘘をついていると私は思う。」 【(一週間前に)会った、という行為自体】ではなく、 【(一週間前に)会った、という経験が事実として(現在も)存在している】 ということに重点が置かれてています。 「(会ったという)事実を考慮すれば、嘘をついている」という流れ(構文)が自然に表現できるわけです。 (ex2) 「毛沢東は1893年、中国の湖南省で生まれている。」 【生まれた】という出来事自体よりも、 【生まれた、という歴史的な事実が存在している】ということを意図している表現です。 ◆ 1、《○○が△△》の場合。 主格の[が]は、○○を【強調する意図】を持ちます。 「アポロ11号【が】1969年に月に着陸している。」 『他の宇宙船ではなくアポロ11号』というニュアンスです。 前後の文脈によっては、 『アポロ9号や10号ではなく11号』ということを強調しているかもしれませんし、 『ソ連の宇宙船ではなくアメリカの宇宙船』ということを強調する意図を持っている場合もあるでしょう。 誤解を怖れずに言えば、△△という述部よりも○○という主格が重視された表現と言えるかもしれません。 2、《○○は△△》の場合。 [は]は、○○を【主題として提示】あるいは【主題として宣言】する機能を持ちます。 主題として提示するので、通常は、読者も○○の存在を既知のものとして受け止めているシチュエーションが必要になります。 桃太郎という昔話の出だしですが、 「昔々おじいさんとおばあさん【が】いました。」と読者に紹介しておいてから、 「おじいさん【は】山に柴刈りに、おばあさん【は】川へ洗濯に出かけました。」 と主題提示によって述部をつないでいるわけです。 「アポロ11号【は】1969年に月に着陸している。」(原文) アポロ11号を主題としてこれから何か言いますよ、という宣言が含まれています。 『アポロ11号に関して述べてみれば・・・』というニュアンスです。 1とは逆に、「月に着陸した」という述部に重点を置いていることになります。 3、[は]と[が]を使い分けることによって、上のように異なる意図を表現できるわけです。 どちらが間違いということはありません。 全部【は】になっているのは、 「1.アポロ11号」 「2.モーツァルト」 「3.ひろし」 という主格よりも、 「1.着陸している」 「2.作曲している」 「3.病気をしている」 という述部に重点を置きたい意図があるからです。 4、【が】を使って述部よりも主格を強調しているシチュエーションの例を挙げてみます。 「1.アポロ11号【が】1969年に月に着陸して、アメリカの面目躍如となった。」 「2.このオペラは、モーツァルト【が】、12歳のときに作曲している。」 「3.○○さんのはあまり聞いたことの無い病名だが、ひろし【が】3年前に同じ病気をしている。」 など。 ◆ご質問文の添削 A.{編集者が日本人の本に書いた「ている」のある使い方に疑問を感じております} a.【編集者が日本人の本に書いた】ではなく、 『日本人の編集による本に書いていた』としたほうが良いでしょう。 b.【ある使い方】というのは、使い方の内容が特定できていない場合の表現です。 原文の場合は特定できているわけですから、 『使い方』で十分です。 c.まとめると、 『日本人の編集による本に書いていた「ている」の使い方に疑問を感じております。』 などとなります。 大幅に変更しても良ければ、 『「ている」という表現がありますが、日本人の編集による本を読んでいて、その解説に疑問を感じております。』 などとすることもできます。 B.{本が曰く} 難しい表現をよくご存知ですね。 ただ、間違いとは思いませんが、『本の曰く』としたほうが良いように思います。 この件に関しては自信はありませんが・・・。  

awayuki_ch
質問者

お礼

 hakobuluさん、いつもお世話になります。ご回答ありがとうございます。だいぶ理解できるようになりました。「は」と「が」についてhakobuluさんがおっしゃることはぜんぶ理解できていると思います。よろしければ、私の考え方もご覧ください。質問文の添削にも感謝いたします。「曰く」はじっさい聞いた人に対して使う言葉なのですが、硬いのですね。失敗してしまいました。でも、また試してみます^^。今度は失敗しないようにがんばります。  本当にありがとうございました。

awayuki_ch
質問者

補足

>記録という語句は、『動かし難いものとして認識できる事実』といったような意図で使われているのでしょう。 「動かし難いものとして認識できる事実」ということなのですね。だいぶ理解できるようになりました。でも、なぜ「動かし難いものとして認識できる事実」と表明する必要があるのでしょうか。つまり、書き手はこのような書き方にする意図は何でしょうか。読み手にいったい何を伝えたいのでしょうか。 文法本の三つの例文の過去の時点の「5年前に」、「1990年に」、「3年前に」を「もう」あるいは「すでに」に置き換えたら私はよく理解できると思います。 過去のことに対しては、どんな時に「動かし難いものとして認識できる事実」の「している」を使うのか、どんな時に、「した」だけを使うのか、判断が付き難くて慣れるしかないですね。何かコツのようなものがあれば、ありがたいのですが、そんなものなんてないですね(><)。 >「1.アポロ11号【が】1969年に月に着陸して、アメリカの面目躍如となった。」 「面目躍如」の読み方を教えてください。「面目」と「躍如」の間に「が」を入れる必要はないのでしょうか。「面目躍如となった」の区切り方も教えてください。 「は」と「が」についてですが、すでに前よりだいぶわかってきたように思います。私はその三つの例文の前にそれぞれ、「アポロ11号が~」、「モーツァルトが~」、「ひろしが~」という文が必ずあると思うのですが、こんな考え方はおかしいと思われますか。「月が出た。その月は大きい」のような感覚に似ていると思います。つまり、いまの三つの例文は「その月は大きい」のような地位だと思います。その前に、必ず、「月が出た」という「が」を使った文があるはずだと思えました。 >編集者が日本人の本に書いた「ている」のある使い方に疑問を感じております この文は私はいつも上手に書けません。いぜんも確かに間違っていましたね。もともとは「編集者が日本人である本」と書くつもりでした。バランスが悪いと思って「である」を「の」に変えました。「編集者が日本人」だけで「本」を修飾するのは、やはり無理でしょうか。

関連するQ&A

  • 主語

    「私はあなたが嫌いだ」 「私は古いものがほしい」 「私が新しいものが嫌いな人だ」 「私は歩くのが速い」 適当に4つ文を並べてみましたが、主語はどのように決められるのでしょうか? とりあえず、文をいろいろ出しただけなので、例文としては出来が悪いかもしれませんが、聞きたいのは主語確定の方法です ちゃんとしたルールがあるのでしょうか? 日本語とは文意をとらなければ主語が確定しない言語なのでしょうか? ということは理屈的には、文意の分からない文章、つまり、今までに考えたこともない事柄についての文を読むとき、ネイティブの日本人さえ、主語が分からない(=文構造がとれない)ことがあるのではないでしょうか? これは、意思疎通、情報伝達を行う手段としては致命的な欠陥だと思うのですが、どうでしょうか? この文章を読んでもらえば分かるように、自分は日本語に精通している者ではないため、それを踏まえた、一般人に理解できるような説明をお願いします。

  • 助詞の「は」について

    日本語の質問です。 「は」という助詞が有りますよね? これは主に主語に付きますが、主語じゃないものに対しても付けることは出来ますよね? (例) 彼はその本の内容をしっているが、一方あの本の内容は知らない。 上の例文で、「あの本の内容」は主語ではありませんが、助詞の「は」が付いているので 一応確認しておこうと思いました。 宜しくお願いします。

  • 「分かる」という動詞は、他動詞?自動詞?

    日本語の「分かる」という動詞は、他動詞なのか自動詞なのか、質問したいです。 なぜこのような質問をしているかと言うと、 ある本において、このような内容を目にしたからです。 内容・・・「田中先生はロシア語が分かる。」      この例文の主語は、「ロシア語」であり、「田中先生」ではない。      なぜなら、「分かる」という動詞は他動詞なので、主格補語の「ロシア語が」が主語になるのだ。      もし動詞が「理解する」であれば、自動詞であるので、話は別。 というものです。 しかし、私は、「分かる」は自動詞であり、上記の例文の主語は「田中先生」ではないのかと考えます。 なぜ、「分かる」という動詞は他動詞だといえるのか・・・? 教えてください。 また、日本語の「他動詞」「自動詞」を瞬時に見分けられるようなウェブサイトなどがあれば、 そちらも教えて頂きたいです。

  • how 形容詞+名詞は主語になれますか?

    how 形容詞+名詞は主語になれますか? 次の二つの文がわからないです>< この文の語順はフォーマルでもこうなんですか? How many ants have eaten the bees? 次のものは日本語訳がついていますけど、敢えてふせますw How old a child drew that picture? 注意: 最初の例は、次の文との対句で例文があげられています How many ants have the bees eaten? よろしくおねがいします!

  • 主語+動詞+什么(+名詞)?動詞の場所がわかりませ

    中国語を勉強し始めて1ヶ月の初心者です。 初歩的な質問かもしれませんがお願いします。 テキストの例文でこのようなものがありました。 你们去什么地方? あなたたちはどこに行きますか 主語+動詞+什么(+名詞)の順だと認識したのですが、 次のような例文もあり、こんがらがりました。 小李什么时候去? 李さんはいつ行きますか 你什么时候来? あなたはいつ来ますか これらの文は、主語+什么(+名詞)+動詞になっています。 この違いは、どのように理解すればいいのでしょうか。 中国語に詳しい方、どうぞよろしくお願いします。

  • なぜここの「たら」は不自然なのでしょうか。

     私は日本語を勉強している中国人です。次の文の中の「たら」の使い方について質問させていただきます。 「窓外の風景をすでに眺め始める私は、後ろを振り向いたら、ある女子学生の照れくさい顔が目に入った。」  上記の文は私の作文の中の一文です。作文は次のスレッドをご参考になさってください。(質問文の段落を除き、作文の第三段落の三つ目の文です。) http://oshiete1.goo.ne.jp/qa3960962.html  この一文に不自然なところが多いと思いますが、ここで特に検討したいのは、「たら」のことです。なぜ私の文の中の「たら」は不自然なのでしょうか。ネイテイブの方々の添削文の中で、全部「と」と直してくださいました。  文法の本で調べてみたところ、「たら」の項目で次のような例文を見かけました。全部自然な日本語の例文になっているのでしょうか。 ●山道を歩いていたら、林の中からさるの親子が出てきた。 ●スーパーで買い物をしていたら、マリさんも来た。  どなたか説明していただけないでしょうか。また、質問文に不自然な日本語の表現がありましたら、それも指摘していただければ幸いです。よろしくお願いいたします。

  • 次の日本語は自然でしょうか

     日本語を勉強している中国人です。中国人の作者が書いた日本語の参考書を読んでいます。本に出てきたいくつかの例文に少し気になっていますので、質問させてください。次の日本語は自然な日本語なのでしょうか。 1.「一日三回ご飯を食べます。」  私は「一日に三回ご飯を食べます」が正しいと思いますが、「に」を外したほうが自然なのでしょうか。 2.「あの人は毎日のようにお酒を飲みます。」  「毎日のように」と「毎日」のニュアンスはどう違いますか。この文にある「ように」の使い方が良く分かりません。  また、作文が上手くなりたいのですが、質問文に不自然な部分があれば、ご指摘いただけないでしょうか。よろしくお願いします。

  • ここの「のに」の使い方が自然でしょうか

     日本語を勉強中の中国人です。次の例文の中の「のに」の使い方が自然でしょうか。  「弟はおいしい柿を食べたいからと、柿の種をまいた。実ができるまで何年もかかるのに、本当に気が長い話だ。」  また、質問文に不自然な日本語の表現がありましたら、それも教えていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。

  • 原文に沿った訳を教えてください

     日本の神話という本を読み始めたら、次の文に行き当たりました。 then something resembling reed shoots sprouted up. From these were born seven generations of gods. そのとき葦の若芽のような何かが芽生えた。そこから、神々の7世代が生まれた、と日本語訳を考えましたが、From以下の文で、Fromの訳し方とその場合の主語(どれが主語になるかもよくわかりません)をきっちりと押さえた直訳はどのようなものになりますか。受身になっているのもよくわかりません。

  • 命令文について

    『命令文には主語、時制は無いが本当は隠されている。そのことを例を使って証明せよ。』という問題が出されました。命令文は目の前の人に言うから主語が省略されていると思うのですが、例文や時制が解りません。どなたか教えて頂けないでしょうか。