- 締切済み
R-COCH3とR-SO2CH3の酸性度のどちらが大きいのか教えてください。
anthraceneの回答
- anthracene
- ベストアンサー率39% (270/678)
ケトンの場合だと、完全に共役した形のカルボアニオンが発生します。 パイ軌道上に電子が完全にデローカライズすることができますから、負電荷の安定化効果は非常に高いでしょう。 一方、スルホキシドでも共鳴構造は描けますが、ケトンから発生したエノラートのように完全に共役したパイ軌道が形成されてはいないため、負電荷の非局在化の効果は低下していると考えられます。 つまり、No.6のご回答の前半にあるように、共鳴構造の中で電荷が酸素原子上に載った構造の寄与は少なく、どちらかというとカルボアニオンに近い(つまり左端の共鳴構造)アニオン種だといえます。 これはイリドおよび類縁のアニオン種一般に言えることです。 エノラートアニオンは上述したように、電荷は広く非局在化し、酸素上にかなり負電荷がたまります。そのため、母体炭化水素の酸性度は高く、一方で発生したアニオンの反応性は低下します(安定だから)。 一方、ヴィッティヒ反応、ホーナー反応やコーリー反応で用いられるイリドや類縁のアニオン種は、隣接したプラスに分極した置換基(R3P+とか(RO)2POとか)で安定化されますが、完全に負電荷が非局在化はしません。どちらかというと、負電荷は炭素原子上にのっており、カルバニオンに近い反応性を持ちます。 確かにここで問題とされているケトンおよびスルホンと、カルボン酸およびスルホン酸を比較すると、傾向が逆転していますね。 ただし、この場合は発生するアニオンがオキソアニオンなので、単純に比較するのはまずいでしょう。 酸素と炭素原子で、隣接する安定化基(カルボニルorスルホン)との相互作用の程度が違うのでしょうね。
関連するQ&A
- どっちが酸性度が高いのですか?
有機化学の問題です。 (1)CH3CH2OCH2CH2OH (2)CH3OCH2CH2CH2OH のどちらが酸性度が高いか?理由も述べよ という問題なんですが、酸素がOHに近い(1)の方が高いのはわかるんですが、いまいち何故なのかわかりません。電気陰性度か誘起効果が理由だと思うんですが…よろしくお願いします。
- ベストアンサー
- 化学
- 酸性度と塩基度について
参考書の問題で次のようなものがありました。 (1)以下の化合物を酸性の強さの順で並び替えよ。 (A) H3C-COOH (B) BrCH2-COOH (C) FCH2-COOH (D) F2CH-COOH (2)以下の化合物を塩基性の強い順で並び替えよ。 (E) NH3 (F) (CH3)3N (G) CH3NH2 (H) (CF3)3N 答えは掲載されていませんでした。 で、自分で調べたのですが、 (1)については『アニオンA^-が大きいと酸性度は強くなる』という資料と、 『電気陰性度から推測される酸性の強さ』という資料がありました。 『アニオン~』をつかうと、B/D/C/Aになるかと・・・ また「電気~」をつかうと、D/C/B/Aに・・・ どちらを使うのが正しいのでしょうか? またどのように考えたらいいのでしょうか? (2)についても同様に、どこをポイントに考えて答えを導けばいいのかわかりません。 分かる方がいたらお願いします。
- ベストアンサー
- 化学
- 酸性の強さを決める要因
高校で、ハロゲンの水素化物XHの酸性の強さがHI>HBr>HCl>HFであることを習いましたが、よくよく考えてみると電気陰性度はF>Cl>Br>Iだから、なんとなくHFに向かうに連れてむしろ電離しやすくなるのではないかという気がしてきました。 そこで調べてみたところ、このケースの場合は電気陰性度よりも、原子の大きさがパラメーターになっていて、大きいほど電子が局在しにくくなってHをとりこみづらい(?)というようなことが書いてありました。 でも、私は、酸性の強さを決めるのに、電気陰性度というパラメーターと原子の大きさというパラメーターでは後者の方が決定要因になっている、という理由がよくわかりません。 電気陰性度と原子の大きさとの間には何か関係がありますか? どうして酸性の決定要因が電気陰性度ではなく原子の大きさのほうが優先されてしまうのでしょうか?
- ベストアンサー
- 化学
- アセトヘキサミドの酸性部位
アセトヘキサミドの酸性部位がいまいち理解できません。 下のほうに構造あります。 http://ideee.jp/kusuri.php?k_cate1=5&k_cate2=26&k_id=619&new_old= 右側のCONHは中性でSO^2についているNHが酸性みたいなんですがこれって窒素酸なんでしょうか? 硫黄酸? どなたかわかるかたよろしくおねがいします。 あとSO^2の中では電気陰性度でOにひっぱられると考えていいのでしょうか?
- ベストアンサー
- 化学
- 有機物の酸性度と結合の関係について
SP混成の結合力のほうがSP2混成の結合よりS性が強いため大きいと書いてありました。実際エチン(CHCH)のC-Hの結合力はエテン(CH2CH2)のより大きい数値が載っています。でもPkaの表をみるとエチンの方が25、エテンは44でエチンのほうが若干強酸になってます。酸の強弱はHの切れやすさと習いました。どうしてC-H結合が強いはずのエチンのほうがより酸性度が高いのかに悩んでます。
- 締切済み
- 化学