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★米どころに東北が多いのはなぜ・・・?★
米どころと言われるところには、東北が多いと思いますが、その理由は何なのでしょうか?水、気候、土・・・?なるべく詳しく解説していただけるとありがたいです。 よろしくお願いします。
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- ivallo
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現在の日本では、稲作と言えば、ほとんどが水田です。かつては乾田がメインだったということも聞きますが、水田の場合は稲作に豊富な水が必要です。 さて、その視点で見ると、俄然、米どころ東北地方は、降水量が多く、水田に適しています。例えば、冬には山々に大量の雪が積もり、春から夏にかけての、水が必要な時期に供給してくれます。(うまいことに、稲刈りのシーズンにはもう水がない。) これが、東北に米どころが多いわけです。 ちなみに、北海道では、夏の気温が低く、稲作に向いていませんが、東北は、短期間であっても夏は暑く、稲作可能です。しかも、冬が寒いために害虫の発生を防ぐことができていいお米ができています。夏は暑くなってもらわないと、本当においしくないです。 ★もう一説明すると、東北地方以外で、米作りが盛んなところは新潟~北陸~山陰地方や、北関東北部、中部地方北部それからそれから、…。と、いずれも、雪国に当たります。しかも、魚沼コシヒカリの生産地は川端康成の「国境の長いトンネルを抜けるとそこは雪国だった。」で有名な、新潟の豪雪地帯に当たります。 今ごろの回答で遅かったですかね?
#3のものですが・・・。 夜高温でも問題ないという意見がでましたので 参考までに、下記URL参照してください。
- nozomi500
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>「山の上の米しかできねぇ所へ嫁に行くな」(1の回答) は、「陸稲」しかできないような土地、ということだと思います。もともとイネは山で作るものではないから。 新潟をはじめとする北陸・東北地方の平野部は、冬は雪で覆われているし、夏は水はけが悪く、稲作しかできないから、稲作のスペシャリストとして発達したのだと思います。 西日本では裏作ができますし、乾田が多いから野菜もとれる。 江戸時代まで、税は「年貢」制度が基準ですが、たしか「米」には課税されるけれど「雑穀」その他は非課税(別の体系があるにしても、五公五民、なんてのは米だけ)なので、「その他の作物」を作った方が歩留まりがいい。 東北は「外様」が多いので、びしびし徴税するのに、米中心生産体制は幕府にとっても都合がよかったと思います。 3の回答の、夜はエネルギー消費・・については、そもそも「コメ」は種子の栄養として蓄積する部分だから、気温が高くても問題はないはずです。熱帯作物で大きな果実をつけているものは多いでしょ。
- starflora
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日本の場合、非常に古い時代は少し分かりませんが、江戸時代から明治時代辺りまでは、食料用の米の生産高が十分でなかったという事情があります。明治時代になると、米の生産高も上がり、北海道でも米の生産に成功しますが、人口も増えてきたので、やはり、需要をまかなうだけの米の生産量が国内だけでは足りなかったというのが事実です。 日本は、台湾、朝鮮半島などを領土に治めていたので、敗戦前は、そこからの米の移入で、国内需要を満たして来たのですが、敗戦後それもなくなり、日本は深刻な食料不足・米不足に陥ります。そこで、政府・民間共に努力して、米の増産運動を行います。その努力が実ってか、昭和41年(1966年)には、米の消費量を生産量が上回るという事態になります。これには、米の生産量の増大もありますが、国民が、米以外の食品を食べるようになり、米の消費が落ちてきたというのも一因としてあります。 生産過剰に陥った訳で、当時、古米・古古米の問題が国内で議論されるようになり、政府は「減反政策」を取ります。つまり、米の収穫が見込める田において、米を作らないように農家に要請し、補助金などを出すという制度です。いずれにしても、日本国内での生産でも米は余ってきたのであり、更に、外国からの米も輸入で入って来ることになります。政府は無論、外国米の輸入に抵抗を示します。しかし、アメリカなどの圧力は高まって行く訳です。 米がなくて、飢えていた時代や、米が少なく、雑穀などを食べていた時代に較べて、米があまってくるようになると、消費者の側で、「米の質=味の良さ」による選択が行われるようになります。 米は元々熱帯原産で、熱帯の植物です。日本の米は「ジャポニカ」という品種で、これは熱帯の米とは違い、温帯で栽培できる、粘りけのある、穀粒の形があまり細長くない、粒の小さな品種です。しかし、この品種でも、東北地方の気候では、あまり栽培がうまく行かなかったのですし、できても、味が非常にまずいものしかできませんでした。北海道は、ジャポニカには寒すぎ、18世紀に品種改良した米を、色々な工夫をして栽培に成功するまで、北海道は米のできない場所でした。また、北海道の米は、気候の打撃を受けやすく、大正時代でも、1万人を越える餓死者が出るような事態が起こっています(冷害で、米の収穫がなかったというのだけが理由でありませんが。しかし、東北では、冷害で米ができず破綻し、娘を人身売買で売ったという例は、大正・昭和初期にかなりありました)。 東北・北海道は、少なくとも、江戸時代や明治時代には、「米どころ」ではなかったのです。しかし、昨年の生産高を見ると(URL2)、東北の県と北海道が、圧倒的に上位に来ています。現在の状況では、東北・北海道が「米どころ」というのは事実です。どうしてこういうことになったのかです。URL2の「平成13年産水稲の府県別収穫量」を見ると、東北の米とは、「コシヒカリ」であるということが分かります。北海道はそして、北海道用に品種改良した「きらら397」です。あと、「あきたこまち」と「ひとめぼれ」があり、「コシヒカリ」を加えたこの三種類で東北の米は、ほぼ尽くされています。 「米の味」は、品種、栽培環境、栽培法の三つによって決まるとされます。上で述べたように、米の生産が「量より質」に変化した時、東北及び北海道の米は、到底、本州の米と「味」の点で比較にならなかったことが、URL1の説明を読むと分かります。そこで、東北及び北海道に向いた味の良い米の品種の改良への努力が始まります。東北や北海道以外の地域でも同じようなことが云えたはずですが、何故、他の地域では、品種改良された味の良い米ができなかったのか。 理由について、確かにこれだという資料的裏付けがなく、おそらくそうではないかという推量になるのですが、東北・北海道以外の本州・四国・九州などは、二つの理由から米の栽培から遠ざかったのではないかということです。一つの理由は、これらの領域は、温帯乃至亜熱帯気候で、米に代わる、換金作物、例えば各種の野菜などの良質なものが、多種多様に生産できたので、米を作るより、そちらの生産の方に農家が切り替え、結果的に、米の生産量が落ちたということです。もう一つの理由は、東北・北海道は、本州・四国・九州に較べ、やはり人口密度が少なく、日本列島は、元々平野部・高原部のような「平ら」な部分が少ないのですが、本州・九州などでは、「平ら」な領域は、人々の居住区となり、平野部・高原部以外の領域は、山地で、こういう場所では、林業はできても農業はできないので、米を栽培するための平野・高原平野が、都市やその外縁居住区となって、結果的に、農地面積が少なくなったということです(東北はそれに対し、過疎地帯です)。 上の二つの理由で、米を作ることへの必要性や情熱が足りなくなった本州等に較べ、東北・北海道では、「味の向上」を目指して品種改良の努力を続け、遂に、URL1にあるように、新潟は、「コシヒカリ」を開発し、北海道は「きらら397」などを開発した結果、味の点で、特に、新潟の「コシヒカリ」は日本一となり、あまり米造りに意欲のない、本州・九州・四国などの農家が造る米の品質よりも高くなってしまって、「品質競争=販売競争」に、新潟が勝利したからではないかと思います。「コシヒカリ」より、もっと味の良い米を作り出していれば、本州の米も対抗できたのかも知れませんが、品種によるのか、栽培環境によるのか、「コシヒカリ」が日本一の味だとなってしまったのです。 東北の他の県も、栽培環境が似ているので、「コシヒカリ」を導入し、多分、よく似た品種改良の産物であるだろう、「あきたこまち」とか「ひとめぼれ」を造り、その味の良さで、日本を席巻した結果、東北の米が勝利して、いまや、「米どころ」は、東北だとなったのではないかと思えます。 >URL1:米の話 >http://www.takushoku-hc.ac.jp/topics/soma/SOINDEX/kome.HTM >URL2:(米の生産についての地域別情報) >http://www.japan-rice.com/data/data-main.htm 生産 平成13年産水稲の産地品種別収穫量
大都市に比べ人口が少ないため、田んぼにする土地がたくさんある。 そして人口が少ないため、河川の汚れが少なく、水がおいしい。 と単純に思ったんですが、下記urlなどをみてまとめてみました。 昼に気温が高いと光合成がうまくでき、うまみ成分のデンプンが充分に合成できる。 しかし、夜の気温も高いと、せっかく作ったデンプンもエネルギーとして消費されてしまう。 だから稲作の行なわれる夏の、昼=高温、夜=低温な土地、気候が望ましい。 ということは盆地、高原地帯が稲作には良い。 この条件が揃っているところが東北地方には多くある。 だから米どころが多い、ということでしょうか。 http://www1.sphere.ne.jp/jamiyagi/child/ans20.html http://www.pref.akita.jp/fpd/shokubunka/shoku-25.htm
- yochi
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はじめまして! この質問に対し学術的な回答は分かりませんが私の経験と感想で投函しました。 私は瀬戸内海に面した海抜数十メートル(30m/m位かな?正確には分かりません)の位置に住んでおり家内の実家から米(玄米)を買っているのですがちょとしたきっかけで隣町の同僚の家で一度買いました(同じく玄米)驚いたことに確実に味が違うのです、品種を聞いたところ紛れもなく同じ物でした。 その同僚の家は私の町から見える山の中腹辺りに位置し、海抜こそ正確には分かりませんが感覚で言えば100m/m位でしょうか。 当然気温も日照時間も違います。と言う事はやはり気候、とりわけ気温が大きく影響しているのではないでしょうか? また、温暖化が懸念されている昨今 米産地がもっと北へ移動する可能性がある・・ってな事聞いたような気もします。 これは私の意見です、今後の専門的な回答に期待して下さい。 失礼しました。
江戸時代にさかのぼって考えてみてください、年貢=米と言う事で「日本国中で取れるように」とがんばったんです。 明治・大正・昭和となり、品種改良が進みます。 そして「寒い所でも取れる米」と言う事で色々とできました。 がっ!戦争になり日本はアメリカに支配され欧米化が進み米文化が崩壊します。 米は全国で作る事が出来るのです、でも果物系は温かさが必要です。 それに年貢を考えないと果樹園の方が儲かるんです、米よりも。 果物は暖かくなければ取れません、米はどこでも取れる。 と言う事で北海道東北産の米は銘柄をうたい米を売る。 実際私の生まれは農家なんですがそう言われました。 ぶどうとりんごを作っている所に育ち 「山の上の米しかできねぇ所へ嫁に行くな」口癖のように言われました。