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国債と金利の関係

noname#14479の回答

noname#14479
noname#14479
回答No.3

一般に債券は残存が異なるもの (5年満期、10年満期などがあり それぞれに別々の金利がついている) がたくさんあるので 一概にはいえないのですが、 大まかな理解ということで説明します。 価格と金利の関係については、 皆さんが書いてくださったとおりです。 では金利がなぜ上がるかは簡単なことで、 保有者が国債を売却するからです。 なぜ売却するかについては いろいろな要因があるので、 ここでは触れません。 いずれにしても市場で供給が増えて価格が下がり、 金利が上がるわけです。 ですから、 step1:「従来より高い利率の国債が新規      発行される」 とありますが、 発行する財務省は、だいたい価格が100円に近くなるように 利率(クーポン)を決定しますので、 step0とでも言うべき国債の金利上昇がまずあります。 step2:→「既発国債の価格が下落」 step0で金利が上昇しているので、 step1が起こる前にすでに既発国債の価格は 下落していることになります。 step3:→「下落した既発国債を額面以下で       購入(銀行を想定)」 step4:→「購入者(銀行を想定)の国債       運用利率向上」 下落した時点で買えば確かに安く買うことができ、 高い利回りを享受することはできます。 ですが、金利が上がる前に持っていた債券については 金利上昇で価格が下落しているので、 リターンが減少してしまいます。 すでに持っていた債券の損と、 今安く買ってきた債券の利回りを比較して 儲けが出ているとは限りません。 なお債券の価格は常に額面を下回るわけではありません。 現在はほとんどすべての債券は額面以上の価格が ついています。 (オーバーパーといいます。クーポン収入があるので、 利回りはマイナスにはなりません) 満期まで持っていれば確かに利回りは確定します。 ただし「持っていれば」の話です。 銀行は「いつおろされるかわからない」 多額の預金を抱えています。 また、お金をたくさん借りたいという企業も 出てくるかもしません。 急にお金が必要になったときは 持っている債券を売らなければならない状況も あるでしょう。 このとき買ったときの金利より 売るときの金利の方高ければ、 (買ったときの価格より売るときの価格が安ければ) 損失が出ます。 金利上昇が常にプラスになるとは 必ずしもいえないのです。 > 金利を上げて儲けを出す必要はないと > おもうのですが・・・。 貸出金利をイメージしているのでしょうが、 これはまったくナンセンスな話です。 一企業として、より多くの収益を求めるのは当然のこと。 収益を求めない会社は企業ではありません。 銀行がお金を貸すときに、 同じような企業が2社あって どちらか一方にしか貸せないとしたら、 より高い金利で借りてくれる方に貸すでしょう。 銀行も国債より金利が高く貸すことができて、 国債並に安全であれば、 そちらにお金を貸し、 国債を保有する意味はなくなります。 重ねて申しますが、 「金利と銀行の関係」については こう簡単なことではありません。 あくまで一つのイメージをしてとらえてください。 参考になれば幸いです。

ironman
質問者

補足

・ご回答ありがとうございます。 >いずれにしても市場で供給が増えて価格が下がり、 金利が上がるわけです。  ここで、「国債価格が下がる」から「金利上昇」  までに、何か規則性というか法則のようなものが  あるのでしょうか?  (「風が吹けば桶屋が儲かる」式の・・)  これがわかればスッキリするのですが・・。  もしあればお教えください。

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