サーミスタの定電流回路の作り方

このQ&Aのポイント
  • サーミスタの推奨使用電力が0.03mW以下で、25度における抵抗は約10 kΩ、-40度における抵抗は約20 kΩです。
  • 10 μAの定電流回路を作成するためには回路の変更が必要です。
  • 具体的な回路の変更方法についてはURLのサイトを参考にしてください。
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サーミスタの定電流回路

サーミスタの抵抗値出力のため、定電流回路の製作に取り掛かっております。 サーミスタの推奨使用電力が0.03mW以下。(定格は0.2 mW) 25度におけるサーミスタの抵抗が約10 kΩ,-40度における抵抗が約20 kΩです。推奨使用電力から10 μAの定電流回路を作りたいのですが、下記のURLの回路中でどこをどう変更すればよいでしょうか? http://www.nkysi.com/tec/tm_kairo.html 1.可変抵抗100Ωで0.1Vの出力にする。 2.2252Ωの抵抗を10kΩにする。 というのでは間違えでしょうか?オペアンプに関しては全くの素人です。自分でも調べているところですが、ご教示お願いいたします。

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  • JT190
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回答No.1

これは「定電流回路」と考えると、訳がわからなくなります。 (確かにサーミスタだけ見れば定電流ですが・・・) 推奨回路において、全体を4つに分けるとそれぞれの働きは下記の通りになります。  ※OP-07は左から、OP-07a・OP-07b・OP-07cとします (1)一番左側(+15V~0.2252V出力まで) 基準電圧(この場合は0.2252V)を作っています。 このままでは出力インピーダンスが高い(=出力電流が取れない)ので、後述する(3)の回路に直接接続は出来ません。 (2)左から2番目(OP-07aの+入力~2252Ω抵抗の左側まで) ボルテージフォロア回路です。 基準電圧(+側の入力電圧)の出力インピーダンスを下げて、基準電圧と同じ電圧を出力する定電圧電源回路となっています。 (3)左から3番目(2252Ω抵抗~2kΩ抵抗の左側まで) サーミスタ抵抗によってゲインが変化する、反転増幅回路となっています。 サーミスタ抵抗が「OP-07bの-入力側の抵抗値」(この場合は2252Ω)と等しい時に「ゲイン1倍」となり、サーミスタ抵抗値が2倍に変化すればゲインも2倍になります。 (4)左から4番目(2kΩ抵抗より右側) これも単なる反転増幅回路です。 ゲインは、OP-08cの-入力抵抗「2kΩ」と「18kΩ+5kΩ」の比で決まります。 ・・・で、最も肝心な「サーミスタの電流」ですが、下記のように考えます。 ・OPアンプ(この場合は上記(3)のOP-07b)の-入力端子の電圧は、+入力端子電圧と「ほぼ等しくなる」ので、常に0Vになると考えて良い。 ・したがって、(2)の出力電圧(0.2252V)を、(3)の入力抵抗(2252Ω)で割った値が、(3)の入力電流になる。 ・OPアンプ(この場合はOP-07b)の入力端子には電流が流れ込まないので、この電流はそのまま「サーミスタ電流Is」となる。 したがって、推奨回路の場合のIsは  0.2252V÷2252Ω=100μA 質問者様提示の、0.1V出力で入力抵抗10kΩの場合のIsは  0.1V÷10kΩ=10μA で、正解です。 (ちなみに、推奨回路でのIsの向きは間違っていますね) 但し、質問者様提示の定数では、  25℃で出力1V  -40度で出力2V なので、ちょっと使いづらいのでは? 上記(3)の出力電圧は「サーミスタ抵抗×サーミスタ電流」のみで決まってしまい、変えようがないので、(4)のゲインを20~50倍位にするのが良いかも知れません。 (18kΩ+5kΩの抵抗を大きくする)

infinity40-100
質問者

お礼

非常に丁寧な御回答どうもありがとうございました。 そして訂正があります。-40度における抵抗値は200kΩでした。 一つずつ説明していただいたおかげで、なんとか理解できそうな気がしてきました。ありがとうございます。 まとめると、 (1)OP-07aへの入力電圧を0.1Vにし、 (2)2252Ωを10kΩの抵抗にし、 (3)18kΩ+5kΩの抵抗を大きくする(抵抗値は10倍とか?) でよろしいでしょうか?

infinity40-100
質問者

補足

1点確認したい点があるのですが、左側のツェナーダイオードに流れる電流値なのですが、サーミスタに流す電流が100μAから10μAに変更するとツェナーダイオードに流れる電流値も10μAに変わるのでしょうか? ツェナーダイオードの動作スペックに関わる電流値です。ご教示いただけたら幸いです。よろしくお願いいたします。

その他の回答 (1)

  • JT190
  • ベストアンサー率47% (453/960)
回答No.2

> (1)OP-07aへの入力電圧を0.1Vにし、 > (2)2252Ωを10kΩの抵抗にし、 それでOKです。 但し・・・ > そして訂正があります。-40度における抵抗値は200kΩでした。 であれば、(4)のゲインを上げる必要はないですね。 むしろゲインを落とす必要があります。 サーミスタ抵抗が10k~200kΩまで変化すると、(3)の出力は0.1~2Vとなります。 (4)のゲインが10倍のままだと、(4)の出力は計算上1~20Vとなりますが、OPアンプの電源電圧が±15Vなので、実際には最大でも13V位までしか出なくなります。 (-20℃以下あたりから測定出来なくなる) したがって、(4)の18kΩ+5kΩの抵抗を半分にして、ゲインを5倍にして下さい。 それと、サーミスタ抵抗が最大200kΩで、Isも僅か10μAなので、サーミスタが非常にノイズを拾いやすくなる可能性があります。 「サーミスタ~OP-07b入力端子」間の配線は必ずシールド線とし(出力端子側の配線も合わせて2芯シールドにすれば尚可)、可能であればサーミスタ自身もシールドした方が良いでしょう。 参照回路の方は質問者様の使用条件に比べて、サーミスタの抵抗値が1/100で、Isも10倍なので、ノイズに対しても10~100倍(か、それ以上)強いのです。 そのことを良く認識して、実験してみて下さい。

infinity40-100
質問者

お礼

再度、丁寧な御回答どうもありがとうございます。 ノイズは私も不安です。でも推奨電力が0.03mW以下である以上どうしようもなさそうです。(他にいい回路があるかもしれませんが) 1点確認したい点があるのですが、左側のツェナーダイオードに流れる電流値なのですが、サーミスタに流す電流が100μAから10μAに変更するとツェナーダイオードに流れる電流値も10μAに変わるのでしょうか? ツェナーダイオードの動作スペックに関わる電流値です。ご教示いただけたら幸いです。よろしくお願いいたします。

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