• ベストアンサー

新旧の理論についての文系的疑問(たとえばニュートンとアインシュタイン)

ht1914の回答

  • ht1914
  • ベストアンサー率44% (290/658)
回答No.2

「あえて二択だとしたら」という発想自体がおかしいとは考えられませんか。なぜ二択でなければいけないのでしょうか。TVのゲームの世界を持ち込んでも仕方がないことです。 「法則には成り立つ範囲があってそこから外れると合わなくなる。そこで合わなくなったからといってその法則が間違っているというのではない。」という立場なんだと思うのですが。成り立つための条件は初めから意識されているわけではありません。矛盾する現象に出会って初めて認識されるのです。それと同時に法則自体の論理構造が解きほぐされていきます。前提としていた現象が明らかになっていきます。前提とした現象と法則の論理構造が矛盾するときは間違っていたということになります。 単に規則性というだけであれば法則とは言いません。法則は予測能力を持っています。思考の枠組みを与えるものです。 ニュートンの運動の法則は法則と言うよりも原理に近いものです。それに適用限界があったという発見は大きな驚きだったと思います。「同時」という考え方も同じですね。「物質の世界を超越して時間があって、同時があると思っていたのがそうではなかった」、凄い衝撃ですね。でも私たちは日常生活では今までの通りの生活をしています。ニュートンの時間を使っています。アインシュタインの時間で生活しているのではありません。でもアインシュタインの時間が問題になる世界があります。二択ということはどちらかの世界の存在を否定することになります。どちらも存在するのですからどちらも認めるのです。ただ2つは無関係ではありません。接続可能と言うことも示されていないといけません。成り立つ条件がわかればその条件を意識した表現で接続可能を示さないといけないでしょうね。アインシュタインの式でV<<cを考えるとニュートンの式が出てくるのは重要でしょう。 天動説、地動説も似ていますね。誤った昔の考えとして天動説を否定し、地動説を正しいという言い方がよくなされます。でも毎日、太陽が東から出て西に沈みます。毎日の見え方は天動説の通りなんです。見る立場、座標系の問題です。見る立場、座標系の問題であるという意識がなかったというので矛盾に突き当たってしまったと思うのですが見ていた現象に間違いはありません。それを意識した上でいまでも毎日の表現では地球が止まっているものとしています。だれも動いているということは意識していません。 コップの中の水の面を水平と考えています。地球の重力の方向に垂直な平面だと考えています。これを球の一部だと感じる人がいるとしたらその人の感覚がおかしいと思います。地球が球面であるということとコップの中の水の面は平面であるということは矛盾しません。考えている長さのスケールが違うのです。法則の成り立つ条件の違いの中にはスケールの違いという場合が多いです。 非常に小さいサイズの世界を見ている、非常にサイズの大きい世界を見ている、非常に早い運動を見ている、・・・。全部変わってきます。原子のサイズまで小さくなるとニュートンの法則は成り立たなくなる、これが量子力学の世界ですね。これの方がもっと我々には大きく影響しているはずなんですが。 余談 光の速さが有限であるということが問題になるできごとが最近少しずつ出てき始めました。インターネットで地球の反対側とメールのやりとりをしているときの同時とは? 惑星探査の無人操縦ロボットとやりとりする信号の遅れは? これは深刻です。障害物が見えたのでそれを避ける動きを命令した。普通は無駄ですね。信号が届くのに数分かかるのですから見たときはもうぶつかっている可能性があります。これを処理するのは技術的に難しいですね。ロボットの制御に予測の要素を入れないといけないでしょう。

noname#19838
質問者

お礼

>「あえて二択だとしたら」という発想自体がおかしいとは考えられませんか。 おっしゃるとおりです。あえて極論をぶつけたときにどういうことになるのかを知りたかったのですが、このようなお答えが返ってくるということは、自分が感じているほど(2)の考え方はない、ということだと思います。 >二択ということはどちらかの世界の存在を否定することになります。 ここでひとつ目を開かれた感じがいたしました。このような発想は持っておりませんでした。スケールの違いを意識することに注意を払うべきなのですね。 丁寧な回答、感謝いたします。ありがとうございました。

関連するQ&A

  •  ニュートン力学について。

     ニュートン力学について。  私は物理に関してはまったくのシロートなのですが、読んでいる本の中によく分からない部分があったので教えてください。ユーグリッド幾何学と非ユーグリッド幾何学(この二つの違いもいまいち分かっていませんが・・・)の説明の部分だったのですが、私なりに要約してみますと、  ニュートンはユーグリッド幾何学を根底に置いて絶対時間・絶対空間を前提とする力学体形『プリンキピア』を構成した。しかし、十九世紀に入るとユーグリッド幾何学だけが唯一の幾何学ではないことが相次いで証明され、いわゆる非ユーグリッド幾何学があらわれた。ただし、非ユーグリッド幾何学は直感的認識が難しいものであり、自然界とは無関係と思われていました。ところが、十九世紀末になるとニュートン力学は地球規模のスケールにしか適応できないことが観測的事実から明らかにされた。宇宙規模のスケール物理現象を説明するためには、重力が時空そのものを変化させると言う概念が必要だった。この概念を確立したのがアインシュタインの一般相対性理論であり、この理論は非ユーグリッド幾何学に基づいていた。つまり、宇宙全体は非ユーグリッド幾何学によって描写されることが分かった。 という趣旨の文章でした。  ここで分からないのは、 問1、『プリンキピア』といえば有名なのは万有引力の法則ですが、これも宇宙規模になると適応できなくなるのでしょうか?? (あくまで、ここでいう万有引力の法則とは「当時のニュートン力学の範囲内の万有引力の法則」です。私の想像ではありますが「現在の宇宙物理学における万有引力の法則の解釈」というのも研究されていると思いますが、今回は適応外とさせていただきます。) 問2、この宇宙規模のスケールには適応できないことを証明した「観測的事実」ってどんなことですか?? 問3、上記の問に関係なくても結構です。専門用語などに関して私も出来るだけ理解に勤めますので、上記の文章を私のような文型人間にも分かるように教えてください。  正直申しますと、私もこれの何が分からないのかもよく分かっていません。なにとぞよろしくお願いします。

  • M理論は構築できるのか?

    どうも。 とある宇宙物理学のドキュメンタリー番組で、M理論の存在を知りました。宇宙物理学に関してを得意とする一般相対性理論、ミクロな世界を得意とする量子力学を統合した理論のことだそうですが、量子力学が不確定理論という一般相対性理論と違い、存在を確率で表現することになるので、統合しようとすると破綻してしまうと。そこで、ミクロな世界の不安定さを、ひも理論を使って、その、振動するひもで、ミクロな世界の不安定な振動を緩和し、一般相対性理論のような安定性を実現すれば、二つの理論を統合できるかもしれないという話しについてですが、本当にマスター理論は、構築できるのですか? 余談ですが、最近になって、アインシュタインの相対性理論に間違いが発覚するかもしれないと危ぶまれているそうなのですが、これは本当なのでしょうか? もしそうだった場合、マスター理論の構築の話しが、遠くなってしまいますよね? 詳しいご回答お待ちしておりますm(__)m

  • ニュートン力学の有効性について

    ウィキペディアによると 「現代の物理学では、ニュートン力学は、われわれが日常扱うスケールでの有効理論であると考えている。すなわち、質点の運動を考えるとき、特殊相対性理論は速度が光速よりも十分遅いときニュートン力学で近似でき、量子力学は運動量が十分に大きい場合にニュートン力学で近似できる。またニュートン力学に含まれることもあるニュートンの万有引力理論は、重力が弱い場合の一般相対性理論の近似である。」 とのことです。 上記解説の意味なんですが、 (1)ニュートン力学は日常レベルの現象説明に便利な簡便法であるが、厳密には正確ではない。その気になれば相対性理論や量子力学で、より厳密な計算が可能である。 (2)ニュートン力学と相対性理論や量子力学は適用範囲が異なるため、その都度適切な理論を選択する必要がある。但し、各理論の適用範囲同士は重複する。 (1)、(2)どちらかかと思ったんですが、もしかしたら「(3)どちらも間違い」でしょうか? よろしくお願いします。

  • ニュートン力学での宇宙の現象

    ニュートン力学と相対性理論の違いとかはわかるのですが ニュートン力学の概念を用いた宇宙に関連する現象を説明することが出来ません。 どのような現象があるのでしょうか? 初心者なので分かりやすく説明していただけるとありがたいのですが。

  • アインシュタインテンソル

    こんにちは、 一般相対性理論が大好きで、「アインシュタインテンソル」に興味があるのですが、いろいろと計算している内に、「計量を用いてアインシュタインテンソルを計算し、得られた値を再び計量として用いアインシュタインテンソルを求めますと、指数関数的に膨張する解を持つインフレーション宇宙の場合に限り、これらの物理的操作つまり変換を循環的に繰り返しても、アインシュタインテンソルの値が不変性を持つこと」がわかりました。 これは、mathematicaを用いて計算すると、ちゃんとそうなりますので、間違いないのですが、数式で証明することは、簡単にできるのでしょうか?ご教示頂きましたら幸いです。

  • 慣性力の反作用は何か

    ニュートンの運動法則の大事な部分である作用反作用の法則について。 慣性力の反作用は規定できないのでしょうか。 でも、アインシュタインによれば、等価原理で、慣性力と重力は区別できないんですよね。 すなわち、宇宙空間を1gの加速度で運動し続ける閉じたエレベーター内では、乗員は、重力があるように感じますが、重力か慣性力かは区別ができないはずです。 重力(地球が人を引く力)の反作用は、人が地球を引く力です。 しかし、区別できないはずの先ほどのエレベーター内の慣性力は、ニュートンの運動法則にもかかわらず、反作用がありません。 これはどう説明すればよいでしょうか。

  • アインシュタイン博士著「相対論の意味」について

    こんにちは、 アインシュタイン博士は「相対論の意味」の第二版への付録で、次のように述べています。 「重力の方程式への”宇宙項”の導入は、相対論の見地からは可能であるけれども、論理的な見地からは棄てられるべきものである。」 また、その注釈として 「もし、ハッブルの膨張が、一般相対性理論創設の当時に知られていたとすれば、宇宙項は決して導入されていなかったであろう。現在では、場の方程式を導入することは、あまり妥当とはされないと思われる。なぜなら、その導入とは、そもそもその最初の理由”宇宙論的問題の1つの自然な解答を導くということ”を失わせるからである。」 「相対論の意味」の原文(英語)では、上記2つの文章は、どのように書かれているのでしょうか?

  • 重力加速度について

    僕は、設計者になりたいと思っていた人間です。 重力加速度が分からなくて、質問します。 現在、物理に於いて、重力加速度は ニュートンの万有引力の法則 と アインシュタインの一般相対理論を 混同して使っています。 皆さんは、一般相対理論と万有引力の法則と 交互に使い分けていますか? 僕は、現在、交互に使い分けているのですが、 それだと、 理論上、数値の意味が違って来てしまうと 思います。 流体力学をかじって、結構面白いと思う反面、 分からない事が結構あるなと^^ 設計者の方はどちらを使っているか気になりました^^

  • アインシュタインリングって存在するのでしょうか?4

    リングは「真ん中に穴がある輪」ですが、穴がないのはアインシュタインリングなのでしょうか? 以下のURLの説明図から考えても、「真ん中に穴があるはず」なのですが? http://windom.phys.hirosaki-u.ac.jp/monthly/shock/theory.html アインシュタインリングが存在し得ると言う人は、以下の質問に何て答えるのでしょうか。 まず思考実験の前提として、 仮に、上記の図の説明通りにDISTANT OBJECTが、アインシュタインリングが見えていたと仮定して、 (1)重力レンズ天体A(LENS GALAXY)を、 (2)天体Aと同じ質量の、ブラックホールに置き換えた場合、 (3)その後は、天体Aの背後のリング状に見えていると仮定する天体C(DISTANT OBJECT)の姿は、リングとして見える。 そう仰るのでしょうか?

  • 【量子力学を一言で言うと?】困ってます!

    量子力学を一言で言うとどうなるでしょうか? 門外漢なのでまったくわからず困っています。 今までに得た表面的な知識で考えてみると、 量子力学とは「多数の世界が共存する???」 なんだか、変なことになってしまいました。 どうか、もっともシンプルな言い方で教えてください。 (長くなっても結構です) また、ニュートン以来の古典力学に対してアインシュタイン/ ボーア/シュレディンガーなどの物理学はなんと呼ぶのでしょう? 最後になりましたが、20世紀最大の発見は一般相対性理論と、 量子力学でよろしいのでしょうか? 教えてください。 よろしくお願いします。