一応循環器専門医です。
カテーテルによる心房中隔欠損症の治療は、No.2の方が言われているように小児カテーテル治療の症例数が多くかつ心臓外科の十分なバックアップができる国内8カ所の施設に限定して施行が認められています。いずれの施設も国内有数の小児心臓治療の名門ばかりです。
本年4月より保険収載され、それまでより安価に治療を受けることが出来るようになりました。逆にいえば一般に日本での心房中隔欠損症のカテーテル治療はまだ数ヶ月の経験しかないということになります(治験としてもっと以前より治療は行われてきていますが)。
外見的な傷が出来ないことのみでカテーテル治療を選択するべきではありません。また、大きな欠損孔の治療は出来ないこと、この治療法なりの手術とは別の合併症の可能性があることなどを十分にお知りになった上で治療法の選択をすべきです。欠損孔と周囲の壁の位置関係や他の心奇形の合併等によりカテーテル治療が選択できない場合もあります。
カテーテル治療ができればラッキー、合併症が出現した場合には手術も必要になるといった心構えで臨まれてはいかがでしょうか。心房中隔欠損の短絡の程度によりますが、今は"待ち"とするのも大切な選択肢と考えます。
上記はあくまで心房中隔欠損症のカテーテル治療についての一般論です。主治医の先生とよく相談して方針を決定なさってください。お子様のよい経過をお祈りします。
お礼
ありがとうございます。大変参考になります。 カテによる合併症が心配です。