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ベラルーシの政局について
- ベラルーシの政局が話題になっています。ルカシェンコ大統領の経済政策と支持率についてまとめました。
- ロシアの支援がベラルーシの強権政権の安定の背景とされています。
- ロシアの援助が途絶えるとルカシェンコ政権の行方はどうなるのでしょうか?
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1ロシアはWTOに加盟したとして、ベラルーシに対する友好的な活動は変えないと思うので援助がなくなることはないと思いますが、もしそうなったらベラルーシはエネルギーなどをロシアから友好値段で売ってもらっているのでそれだけでもかなりの打撃でしょうね。 でも現実的にはありないし、ロシアとベラルーシの国民はもともとは同じスラブ人ですから血を分けた兄弟的な友好意識があるので援助をなくすことはないでしょうね。 2ルカシェンコ氏は現在51歳ですので健康上の問題が出ないかぎりはあと10年か15年くらいは続くでしょうね、それと質問者さんも書かれている通り実際に国民の支持は高いですよ。日本やアメリカなどのマスコミを通じて否定的な情報しか見ないのでベラルーシ国民も支持していないと思い込みがちですが旧ソ連時代のような政治経済体制を今も続けているので、非常に手厚い社会保障があり例えば医療費などはタダに近いくらいの格安だったり低所得者でも人が最低限生活するのに困らないので貧富の格差が少ないのです、それとそれ以前に今のベラルーシはロシアの好景気の影響を受けて好景気です。 また今回の選挙を不正だと言ってる選挙監視団も野党の宣伝活動をする機会が少なかった不正だと言ってるだけでベラルーシの隣国で同じ旧ソ連のウクライナのように選挙結果そのものを摩り替えるようなものではないので、それらを勘案して野党に有利に見たとしてもルカシェンコ氏は80%以上、ミリンケビッチ氏が5%以下ですから結果は動かないでしょう。どこの国でも政権交代が起こるときはそれなりの大きな不満があるときですから好景気では普通は政権は動かないでしょうね。 旧ソ連のような体制ですから完全独裁国家とも違います北朝鮮は投票率100%近く行きますがベラルーシは一応野党もいて数%の支持を集めてますから、どちらかと言えば国民から支持されてる社会主義を目指した長期政権と言った感じだと思います、社会主義ではありませんがちょうどシンガポールような感じかもしれません。しかしアメリカやEUとは仲が悪いのでそれらからは良く思われていないのでしょうね。 ちなみにウクライナなどは政党が常に複数ある連立政権状態ですから選挙が拮抗しましたが米の支援を受けた野党候補も腐敗していてどんな手段を使っても政権を取ってしまえば自分たちの思い通りに自由に出来ると考えていたようで自分たちの選挙基盤の会社だけに有利な法律を作りロシア系企業を不利にしたりと民主化というより私利私欲で民主化からは遠ざかっています。むしろロシアとの関係を悪化させて経済の混乱を招きかねない事態になっただけになっています。 同じく旧ソ連のキルギスも同様で独裁者と呼ばれたアカエフ前大統領も追放されてロシアへ亡命しましたが、キルギス議会では早くもアカエフ氏と同様の政治手法をとり始めました。 旧ソ連などでは政変はどちらかと言えば、単なる権力闘争の場合が多くて民主化のためというよりただ単に自分が権力者になりたいと思っている政治家が頑張るということが多いようです、そしてそこに都合よくアメリカが支持くれれば有利になり自分が大統領になれると。 今回のミリンケビッチ氏も正義の人とは限らないです。 アメリカはうまくやれば自分たちの利益になると思い野党候補を支援することが多いようです、アメリカは建前は民主化と言いますがイスラエル、サウジアラビアなどを見てもわかる通り民主化よりも本音は自分たちの利益になるかどうかです。それに旧ソ連を思い通りに動かせるようになれば、ロシアに対するけん制になるので一石二鳥と考えているのでしょう。 3ルカシェンコ政権が崩壊したら、旧ソ連崩壊後のような援助が必要ですからEUやアメリカの負担は大きくなるでしょうね。 以前はEUもアメリカもロシアに援助していていささか援助疲れのようになっていました。そのせいかウクライナではアメリカはさんざん民主化を求めましたがいざユーシェンコが政権を取ったら援助はあまりせずにほったらかしだったのでユーシェンコ氏自身もあてが狂ったという感じでした。
お礼
詳細なご回答ありがとうございました。北朝鮮の金正日総書記が最近健康状態が悪いと噂されていますが(糖尿病による腎不全と心臓病)、ベラルーシのルカシェンコ大統領の場合は現在51歳なので若いですよね。画面見ても大変健康そうですね。ロシアのプーチン大統領とは個人的にはそれほど仲は良くないらしいですが、同じ強権主義者同士、外交上はかなりの間蜜月関係が続きそうです。当分ベラルーシはルカシェンコ氏の天下なのでしょう。大変参考になりました。