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ダイオキシンの害についての疑問
ダイオキシンの害について昔からの疑問を持っているのですが、 青酸カリの何倍とか言う割には、 青酸カリで死ぬ人はニュースでやっても、 ダイオキシンで死んだ人のニュースは見たことがありません。 このような指標の意味を是非とも教えてください。
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あらゆる物質には(ダイオキシンだけでなく塩や砂糖なども)「急性毒性」と「慢性毒性」があります。一度に大量に摂取して出る異常が急性毒性、毎日多め(急性毒性が出ない程度)に摂取し続けて出る異常が慢性毒性です。 例えば、人が茶碗一杯の塩を一度に食べると嘔吐したり死んでしまったりしますが、お猪口一杯の塩を毎日食べ続けると高血圧の症状が出ます。 ひとつの物質でも取り込み方によって毒性が違うため、動物実験では一度に投与する「急性毒性試験」と時間をかけて投与する「慢性毒性試験」が行われます。 さて、「青酸カリの何倍」ですが、これはモルモットによる急性毒性試験の結果を分かりやすく(?)した表現です。 モルモットに一度にダイオキシン(TCDDという最も毒性の高いもの)を食わせると青酸カリよりも少ない○○グラムで死ぬということですが、ダイオキシン類の致死量は動物の種類や系統によって大きく違い、例えばハムスターはモルモットの何千倍の量でも死にません。 これは化学物質に対する生物的な「強さ」が関連しています。モルモットはダイオキシンの急性毒性に弱く、ハムスターはダイオキシンの急性毒性に強いのです。 そして、人もハムスターのようにダイオキシンの急性毒性に対しては強いです。人はわずかな青酸カリで死にますが、大量のダイオキシンでも死にません。 ただ、例の大統領のようにクロルアクネという黒いニキビのようなものができます。人に対するダイオキシン類の急性毒性は今のところクロルアクネしか確認されていません。 それはイタリアのセベソで起きた農薬工場の爆発事故からも分かります。この事故は最も毒性の高いTCDDが大量にばら撒かれましたが、周辺住民に死者はありませんでした。 子供たちにクロルアクネの症状が現れたので心配されましたが、2年ほどで消えてそれっきりです。また、慢性毒性として肝臓の障害や出生児の性比の偏りもありましたが、10年ほどでそれもなくなりました。また、重大な慢性毒性である癌の発生も増えていません。 そもそも、発癌性は200種類以上のダイオキシン類の中でもTCDDにしかありません。しかもTCDDの発癌性リスクも、暴露量が少ないために問題ないとされています。 ダイオキシン類の慢性毒性については、動物によって大きく違う上にいい加減な設定の実験が多いため、まだ決着はついていません。目下検討中です。 どれくらいの量で危険なのかはっきりとわかっていませんが、タバコや重金属と比較して摂取する量が極めて少ないので、日常生活でダイオキシンを気にする必要はありません。
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- ykttcp
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ダイオキシン類の毒性は、人間で調べるわけにはいかないので、動物実験のデータをもとに推定しています。 モルモットのデータをもとに推定すれば、ダイオキシン類の毒性は青酸カリの1万倍程度となり、一般にはこの値がよく使われているようです。 しかし、イヌのデータから推定すれば致死量は概ね青酸カリと同程度です。 人間は、更にダイオキシン類には強いようです。 有名な事故として30年ほと前にイタリアのセベソで起きた事故があります。このときには数億人の致死量にあたるダイオキシン類が拡散しましたが誰も死んでいません。
お礼
ありがとございます。 人間はダイオキシンに強い、というのは初めて聞く表現です。 イタリアの事故については初耳でした。 他の動物から得る致死量について、 ちょっと疑問視する必要があるのかもしれませんね。
1980年代にインドで農薬工場の爆発事故が会ったはずです。 このときの主要被害がダイオキシンです。 探してみてください。
お礼
ありがとうございます。 検索をかけてみたところ、ダイオキシンの被害とはでていないのですが、 もう少し細かく調べてみます!
- sirokiyat
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ダイオキシンはそれほど害がないのではないでしょうか。 ヨーロッパのなんとかいう大統領がダイオキシンを飲まされましたが、顔に吹き出物が出来ただけでぴんぴんしています。
お礼
ありがとうございます。 このことについては以前聞いたことがありました。 実際のところどういうことなのか気になります。
- poponponpo
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ダイオキシン類の毒性は即効性のものではなく、「何倍」と言うことには疑問があります。 ただし、体内への蓄積や発ガン性などは青酸カリなどの毒物よりもはるかに高く、毒性が強いと言えます。 ダイオキシン類の被害の情報は「カネミ油症」を調べるとわかります。
お礼
ありがとうございます。 カネミ油症というのは初めて知りました。 それについて調べ、より深い知識を得たいと思います。
お礼
回答ありがとうございます。 人間にはさほど害がなく、指標も信憑性があまりないのですね。 とてもよくわかりました。 人間に害はさほど無いけれど、 他の動植物たちには害であるのも多いと思われるので、 人間には害がないのだから・・・と言わないで、 しっかりと環境問題に取り組んでいこう、と思いました。