資本金は、いわば会社の元手となるお金のことです。
たとえば、会社を設立するぞ、といった時、事務所をおく建物や土地がなければいけません。
製造業なら当然、工場の機械設備、それと原料が必要です。
まずは、それらをいったん買い揃えなければなりませんが、たいていは、会社を設立した人が個人資産を持ち出し、現金等を用意して手当てします。その元手が資本金です。
資金が足りない場合は、銀行から借金します。この金額は、借入金として、負債の部に計上されます。
小さなお店ならば、小額で済むでしょうが、鉄道・電力などは多額の資本金が必要になってきます。
つまり、業種や会社規模によって必要となる資本金が異なり、売上高、総資産と同様に、会社の規模を示す代表的な指標となっています。
株式を公開している会社の場合は、必ずしも「資本金=会社の規模の大小」とはなりません。
特に株価が高く、何回も時価発行増資を繰り返してきた会社がそうなります。
時価発行増資とは、たとえば額面1株50円の株式を、株式市場の時価で発行し、投資家に買ってもらうことです。
当然、株価が高い会社ほど多額の資金を市場から手に入れることができます。
企業活動のルールである商法ではこうして手に入れた資金の1/2を資本に組み入れることができるため、会社の規模の関係なく資本金が膨れ上がってしまうということになります。
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ありがとうございました。良く分かりました。お礼が遅れすみませんでした。