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赤外用偏光板

赤外用偏光板と可視用偏光板との物理的な違いがわかりません 大まかにしか理解してないので、偏光板の仕組みも一緒に教えてくれたら幸いです おねがいします

みんなの回答

  • paddler
  • ベストアンサー率53% (176/330)
回答No.3

分光学の世界では、10umはまだまだ"中赤外(Mid-IR)"です。 赤外分光光度計では一般に25um(=400cm-1)以上を遠赤外(FIR)と 呼びます。 赤外分光光度計で一般に用いられるのは、ワイヤグリッド偏光子です。 ワイヤグリッド偏光子は、一般の装置の測定開始波数である4000cm-1、 すなわち2.5umから使えるものはありますよ! ワイヤグリッド偏光子は、赤外光を透過する結晶板に細い溝を細かい 間隔で彫り込んで、その溝の中に金属細線を作り込んだものです。

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  • KinakoAme
  • ベストアンサー率65% (25/38)
回答No.2

光というものは,電磁波の一種ですから金属が存在することによって伝搬の仕方は変わります(電磁波は金属に波長に依存した距離しか侵入できないことはご存知だと思います:表皮効果)。ワイヤーグリッド偏光子は,現実的には10μm程度の間隔となるでしょうから,その間隔以上の波長の光を偏光できることになります。(間隔以下の波長であれば,通り抜けてしまいますので)10μm以上というと,光としてはかなり遠赤外領域になると思います。 質問から,そこまで波長の長い領域の話とは思っていませんでしたので,一般的な光の話をしました。ちなみに半導体レーザーなどでよく使われる1.5μm程度の波長のものなら近赤外のポーラライザで偏光できると思います。 通常の光学用(紫外,可視,赤外)の偏光子でしたら,例えばシグマ光機のwebカタログなどに詳しく記載されています。以下にURLを書いておきますので参考にして下さい。 http://www.sigma-koki.com/B/Polarizers/SheetPolarizers/dr_SheetPolarizers/dr_SheetPolarizers.html

s2000000000000
質問者

お礼

二回のご回答ありがとうございます。 約5μmの光の偏光状態を調べようと ワイヤーグリッド偏光子の仕組みを 調べていたんです。 なかなかネットで調べてもあまり のっていないので… なにかわかりやすいページや文献はあるでしょうか?

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  • KinakoAme
  • ベストアンサー率65% (25/38)
回答No.1

物理的な違いということであれば,偏光できる波長域が違います。 大まかには,波長の短い順番に紫外,可視,赤外に分けられます。 偏光子とは,通常は偏光していない光を直線偏光させる素子のことを 指します。直線偏光とは,入射した光に対して垂直方向の面において ある一方向のみに光が偏った(その向きの光しか通れない)状態です。 顕微鏡などに用いる安価な偏光子は,プラスチックの偏光特性を 利用したもので,プラスチックをガラスの板で挟んであります。 ただし消光比が低いので,精密な測定などには向きません。また 光量が多いと焼けてしまいます。消光比とは,2枚の偏光子を 重ねて同じ偏光方向(0°)を向けたときに出てくる光を1とした場合に それらの偏光子の相互の角度を90°に回転(これをクロスニコル 配置と言います)させた時,理想的には光は透過しませんが 偏光子の偏光方向が完全には一方向を向いていないために,透過する 光が出てしまいます。透過してしまった光と0°の時の強度比が 消光比です。プラスチックの偏光子だと,通常0.001程度です。 もっと消光比を高めるためには,自然の鉱石を利用します。よく 使うのが方解石で,方解石の結晶を用いた偏光子の消光比は プラスチックの2桁から3桁は低いです。グラントムソンとか グランテーラ偏光子というのが,これに当たります。

s2000000000000
質問者

お礼

ご丁寧な解答ありがとうございます。 理解が深まりました。 少し調べてみたんですが赤外用偏光子はワイヤーグリッド偏光子というものらしいのですが 金属を平行に並べたものと書いてありました 金属を平行に並べることによって何があるのでしょうか? 何度もすみません よろしくお願いします。

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