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ニンニクの漂白剤(二酸化硫黄)の分析について

乾燥ニンニクの漂白剤(二酸化硫黄)の検査で困っています。公定法だと0.1g/kg以上であれば滴定法で、それ以下だと比色法でやることになっています。滴定法で0.1g/kg程度の数値が出たので比色法でも実施したのですが比色法のほうがはるかに低い数値(滴定法の1/5)になりました。分析方上のミスは考えにくく、滴定法の場合ニンニク中の硫黄成分が加算されて出てきてるような気がする(衛生試験法でもその辺の簡単な注意書きがあります)のですが、ニンニク、にら、タマネギ等の加工品の漂白剤の検査のご経験のあるかた、知見をお持ちでしたら教えてください。

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  • DexMachina
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回答No.1

二酸化硫黄の定量について全くの素人なので、0.1g/kgというのが滴定量として 何mlにあたるのかもわからないのですが、一般に、滴定量が少ないほど、 測定結果の誤差は大きくなります。 例えば、使用されている測定法で、にんにく中の硫黄成分(アリシン?)が、 二酸化硫黄0.5g/lに相当する滴定量を消費したとすると、   二酸化硫黄使用量100g/kg → 滴定値からの計算量=100.5g/kg   二酸化硫黄不使用(0g/kg) → 滴定値からの計算量=0.5g/kg と、実際よりも値は大きくなり、しかも含有量が小さいほど誤差率は大きくなります。 また、二酸化硫黄や、それが水に溶けたときに生じる亜硫酸は、 空気中の酸素で容易に酸化されます。 そのため、もしサンプルの前処理の時間が長かったり、サンプルが空気に触れる 面積比(開口率)が大きかったりすると、測定までに二酸化硫黄が消費され、 誤差の原因になります。 これらの観点から、今一度それぞれの測定条件を見直されてみてはいかがでしょうか。

M1343
質問者

お礼

ありがとうございました。分析はかなり慎重にやっています。水も脱気したものを使用し、試薬等のチェック、サンプルの前処理も公定法どうり10分以内にやっています。確かに滴定量が少ないと誤差の原因になることはよくわかります。

M1343
質問者

補足

滴定法は検体中の二酸化硫黄や亜硫酸塩を25%燐酸で追い出して過酸化水素水へ持っていき硫酸にしてアルカリ滴定する方法です。私が一番知りたいのはニンニク等含硫黄食品からは漂白に使った二酸化硫黄以外のものが加算されて定量する可能性があるかどうかということです。 公定法(衛生試験法等)では10分以内の追い出しではあまり影響がないということですが、実際検査してみた感じではかなり天然由来の硫黄分の影響があると思うのですが。

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