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鉄筋コンクリートのひび割れは、エポキシ樹脂注入で強度が上がりますか?
鉄筋コンクリートの梁の補修についておたずねします。 1~2ミリの幅で奥までひび割れが入っています。 また、コールドジョイントの部分がポロポロとかき出せる位もろくなっています。 強度が心配なのですが、エポキシ樹脂注入で強度は上がりますでしょうか?
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#3,5です。 状況を聞くとかなりずさんな工事をされたみたいで、年数からいって瑕疵担保請求することも難しそうですし、コストを考えると頑張ってくださいとしか言いようがないですね。 >36年前の建物で、 1981年に耐震基準が変更されて、それ以前の建物の中には現在の耐震基準を満たしておらず、巨大地震がきた場合、倒壊する危険性のある建物も存在します(全部がそうではありません)。 このような建物は既存不適格といって、違法建築ではありませんが、耐震診断を受けることが望ましいとされています。 築年数からいってコンクリート診断を受けるよりも耐震診断を受けることが望ましいと思います。耐震診断をするひとは主に建築の構造物の専門家で、劣化状況も調査項目にありますので、それなりの専門家によるアドバイスは受けられます。 国や地方自治体は既存不適格の耐震診断・補強を促進するために、それらに対する補助などを行っていますし、都道府県レベルでそれらの調査士の講習などを行って、県単位の公認の資格制度を取っているところもあります。 機会があれば役所で相談してみてはいかがでしょうか? (この情報を利用した耐震診断詐欺もあるようですので注意してください) 後は今は偽造問題の対応(構造のチェックなどを行っているので)でてんてこ舞いのようですが、日本建築構造技術者協会では耐震診断の案内を行っています。 http://www.jsca.or.jp/vol2/19esc2es/index_esc2es.html
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#3です。 まず問題なのはそのひび割れが進行性があるかどうかなどを判断することです。 進行性のひび割れは今後も進展しますので、可撓性のある材料を用いないとひび割れは今後も発生します。 ひび割れの原因に応じた材料を用いることが必要です。 次に私自身は補修施工の経験がないので、正確ではないかもしれませんが、グリースポンプなどによる注入は注入圧力や速度が自在にできますので、それをどう管理し、しっかり充填するかが重要だと思います。これの調整はある程度経験によると思います。 第3に重要なことは梁となると構造上かなり重要な部分です。発生部位によっては構造補強が必要なケースもあります(こういう部分にコールドジョイントができないように打設計画は普通行いますが)。 梁の補強は繊維による方法もないわけではないですが定着方法など難しい面があります。むしろコンクリート打ちましや、鋼板巻きなどの方が普通だと思います。 なお、はつった場合その後洗浄・目荒らしをしないと充填した材料が剥離しやすいですので注意してください。 専門用語を知っていて、はつる道具も持っている方のようなので専門ではないが建築にある程度知識のある方だと思いますが、できれば専門家に相談してからの方がよいと思います。 なお、対象物は建築物のようですが、建築の場合配管・配線が梁に行われていることがありますので、下手にはつってそれらを傷めないようにすることも必要です(これらの部分の補強が不十分なためひび割れが発生することもある)。 設備図面などの確認も必要ではないかと思います。 土木と建築って似ていて共通する部分も多いのですが、微妙に考え方などが違って大きく異なる点もあるので、建築とコンクリートの両方がわかる方(建築士とコンクリート診断士の両方を所持している人など)を探せれば一番よいと思いますが、なかなか難しいですね。 ゼネコンなどに知り合いがいれば、見つかるかもしれませんが。
お礼
詳細なご回答、本当にありがとうございます。 書籍とインターネットで調べて、ホームセンターと通販で道具を揃えてシロウト工事しています。 業者さんだとお金を取りづらいような地道なところを、丁寧にやりたいので、こつこつとやっています。 36年前の建物で、突貫工事で建てたのか、結構ひどいことになっていて、床をはがしたら排水が切れていたとか、コンクリートの中に角材が埋まってるとか、地下室への漏水、屋上からの漏水など、工事屋さんに相談するととんでもない金額を言われることが多かったのです。 プロだと完全・確実にできないとまずいのでしょうが、シロウト工事だととりあえず壊して、内部を見てから次を考えるとか、「この工法でだめな場合は別の工法で」という臨機応変なやりかたができます。 また、業者さんが大勢で入ってるときに、「ちょっと待って、考えさせて。」とは言えないので、納得がいく結果に終わらないこともあったのです。 とりあえず時間はありますので、業者さんに頼みにくいような仕事は、自分でやりながら考えてやっています。
- shinkun0114
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#1です。 私は土木が専門です。コンクリートの挙動に関しては 建築も土木もありませんが、安い業者・信頼できる業者 となるとちょっとわかりません。 ●補修と補強 「強度は上がるか」という問いかけですが、 まず、ひび割れ注入は補修工法です。 ひび割れる前の強度に戻すことを目的とします。 しかし、かかる荷重に対して、鉄筋やコンクリートの 断面が元々不足している場合は、補修ではなく 「補強」が必要になります。 #2さんのお礼欄に書いてある「炭素繊維補強」も その一つですが、補強の目的に応じて、いろいろな 工法があります。場合によってはコンクリートを 打ち増しするケースもありますよ。 ●やはり原因の究明が第一 なにかの一時的な作用で、ひび割れが生じでしまい、 当初の断面に戻すだけならひび割れ注入でもいいでしょう。 しかし、前述のように断面の耐力不足が原因であるなら 別途補強が必要です。 また、ひび割れの原因が、コンクリート中の塩分による 鉄筋の腐食であったり、アルカリ骨材反応などのコンクリート そのものの劣化であるなら、その原因を取り除く、もしくは 抑制するような方法を併用しないと、単にひび割れ注入のみを 行っても、すぐにまた新たなひび割れが生じてしまいます。 ●建物診断 コンクリート診断士は、建築士のように事務所を構えている わけではなく、補修や調査を行う会社に属しています。 この資格が絶対というわけではありませんが、建物診断を 行う際には、もらった名刺に診断士の資格があるかどうか、 ぐらいは一つの指標になると思います。
お礼
再度のご回答ありがとうございます。助かります。 書籍で、「アルカリ骨材反応」や「塩害」の写真と比べると違いそうですので、「耐力不足」を心配しています。 良い専門家に会えるといいのですけど・・・。
幅が0.2mmから5mmの場合エポキシ樹脂注入工法がよく使われますが、2mmまで来ているとなると、注入工法よりも一度コンクリートをカットして、エポキシシール工法などの工法の方がよいかもしれません。 どれを選ぶかは、現場を見ないとわからないことですので、専門家に相談して適切な方法を選択してもらうことが必要です。 なお、施工管理がしやすい自動式注入工法は1.5mm程度までしか対応できませんので、幅からいうと注入工法の場合人手による作業となり、作業を行う人の技量により精度が左右されますので、実績の多い業者に依頼することが必要だと思います。 エポキシ樹脂自体はコンクリートより強度のある材料ですが、基本的にひび割れのない状態に戻すかこれ以上の劣化を防ぐためのもの(補修)で、強度を上げること(補強)を目的とするものではありませんので、強度は上がらないと考えておいた方がよいです。 なお、ひび割れの発生原因により、ひび割れが進行性のものかどうかを判断して、エポキシ樹脂の種類を選択する必要もあります。 間違った材料を使用しますと、いずれは再度ひび割れが発生することになりますので、単に穴埋めをすればよいというものではなく、発生原因の追及も必要です。 コールドジョイント部分はコールドジョイントだけでなくジャンカが発生しているか、完全に縁が切れていそうです。 一度脆弱したコンクリートを除去して、補修した方がよいのではないでしょうか? ちなみにコンクリート構造物の専門家としては以下のような資格を持っていることが望ましいと思います。 コンクリート診断士:コンクリート工学協会の民間資格。コンクリートの劣化やその原因などを調査する専門家。ただし、受験資格が簡易なため実務経験のない人も多い。 一級建築士:国家資格。建築設計・施工の専門家ですが、人によって得意分野が違い、いわゆる建築家等という人はコンクリートについての見識に弱い人が多くいます。 コンクリート構造またはコンクリートの施工を得意とする人を探すことが重要。 技術士(建設部門):工業全般の国家資格で得意部門ごとに認定される。建設部門についてはさらに細かく専門分けがされていて、「鋼構造およびコンクリート」というのがある。「鋼構造およびコンクリート」となっているが、実際は鋼構造の専門家とコンクリートの専門家に別れる。 建築構造物なら一級建築士でコンクリートを得意とする人かコンクリート診断士に、土木構造物なら技術士建設部門でコンクリートを専門とする人かコンクリート診断士あたりに相談するとよいと思います。
お礼
詳細なご回答に感謝いたします! >技量により精度が左右されますので 自分でやるのはきびしいでしょうか? グリスポンプタイプのもので手動注入しようかと考えておりました。 甘い考えだったのでしょうか? やはり上手くやらないと、途中に空気が入って充填されなかったり、下へ抜けてしまったり、硬化時間の管理が難しかったりということでしょうか。 コニシボンドから数種類のエポキシ樹脂が出ていましたので、それを使い分けてと考えていました。 ジャンカ・脆弱部分を手でハツって、全部とってと思っているのですが、どこまでとるか実際は難しいですね。 そこそこ硬いところがでてくるまでやっております。 「天井の鉄筋のさびているところは、鉄筋の裏側まで錆止めするように」と 錆止め剤のメーカーで言われたのですが、そこまでハツルと上に貫通しそうで、そこまではやっていません。
- exclusive
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エポキシ樹脂注入は、あくまで鉄筋コンクリートのひび割れの隙間を埋めて、コンクリートの剥落防止と雨水の侵入を止める為の物です。 (鉄筋の錆止め効果は高いので、間接的には強度の低下は防止する効果はあります) コンクリート自体の強度を向上させる物ではありません。
お礼
ご回答、ありがとうございます。 「コンクリートの剥落防止と雨水の侵入を止める」 というと、ひび割れる前の強度には戻らないのですね。 悪化を止めるだけですか。 なるほど・・・。 強度不足になっているかどうかは、専門家に診断してもらわないと分からないでしょうけど、もし補強の必要があるとなると「炭素繊維を貼り付けて」とかなのでしょうか?
- shinkun0114
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一応、コンクリート診断士の資格を持っています。 1~2ミリ幅とは大きいですね。 さて、補修方法よりも重要なことがあります。 ・なぜそのひび割れが発生したのか ・ひび割れに対する安全性はどうか ・今後そのひび割れは進展していくのか これらをきちんと調査・検討する必要があります。 その上で、補修方法を決めましょう。 まずは専門家に見てもらってください。
お礼
早速のご回答ありがとうございます。 専門家というと「コンクリート診断士」でしょうか? 信頼できる方を探すにはどうしたらいいですか? また、費用はどの位かかるものですか? どうも今まで建築士・工務店・リフォーム業者などで納得行くようなお話しを聞けたこと無いので、心配なのです。
お礼
何度もすみません。 ご回答を読ませていただいてるだけで、なんだか救われた気持ちです。 「耐震診断」を調べてきます。
補足
やはり「耐震診断」・「耐震補強」を調べる必要があったようです。 皆様からの、詳細なご回答、誠にありがとうございました。