- ベストアンサー
神経生理学
活動電位の発生メカニズムが今ひとつ分かりません。 K+、Na+、Ca2+などのチャネルからのイオンの流入はわかるのですが、それに関する『内向き・外向き電流』といったような、少し電気的な話になると分からなくなります。『膜がコンデンサの役割をする』ということもよく言われますが、『コンデンサ』の「蓄電」とかいう意味もよくわかりません。 そのあたりのことをまとめて説明しただきたいです。どうかよろしくお願いします。
- みんなの回答 (2)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
内向き電流、外向き電流とは、 電流とは電荷の移動のことであるから、 Na+が細胞内に流入したらそれは、 プラスの電荷が内向きに移動しているということなので、 内向き電流です。 その逆が外向き電流です。 Cl-は陰イオンなので、これが入ると外向き電流ということになります。 膜がコンデンサの役割をするということについて。 コンデンサとはふたつの金属板(つまり導体)の間に 絶縁体がはさまれている状態です。 イオンはチャネルを通してのみ細胞内外の交通ができ、 そのほかの膜の部分は、脂質二重膜という構造で、 絶縁体です。 細胞内外は水溶液なので、イオンが移動できます。 だからそこの部分は金属板と類似のものとして 考えることができるのです。(まぁもちろんコンデンサの 金属板の場合は電子は均等に分布しますが、細胞内外の 溶液の場合、電荷であるイオンが均等に分布するのは 時間がかかるんでしょうけどね) で、その「コンデンサになる意味」なのですが、 コンデンサはその性質から、 絶縁体で隔たれた部分の上と下で異なる電位を 保つことができるわけです。(もし絶縁体でなければ、 区切られた二つの部分の電位は等しくなる。当然膜には チャネルがあって、区切られた二つの部分のエネルギーを 等しくするようにイオンは移動しているんですが、 それはATPをつかったポンプが逆向きにイオンを くみだしていることで解決しています) この電位差を、たとえば Na+チャネルが認知して活性化するのです。 いわゆる活動電位の臨界脱分極というのは、 ある大きさの電位差の認知なのですね。 そのためにこのようなコンデンサ構造になっているのです。
その他の回答 (1)
- suiran2
- ベストアンサー率55% (1516/2748)
細胞膜は,膜を横切るイオンの移動が生じますが,電気的には「電池」や「コンデンサー」と原理は同じだと思います。その辺は下記URLが参考になりませんでしょうか。
お礼
非常に分かりやすく解説してあるページを教えていただき、ありがとうございました!参考にさせていただきます!
お礼
おもわず「なるほど~」とうなってしまう解説、ありがとうございました!難しい内容ですがよくわかりました!