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不応期に電位が生じる理由
神経細胞が興奮する経緯を考えたとき、以下のような過程を経て不応期に至ると思っているのですが、そうすると不応期で静止電位が生じる理由が分からなくなりました。私の考え方の中で、抜けている部分、間違っている部分をご指定いただけると幸いです。 まず、静止期に静止電位が生じる理由は、ナトリウムポンプによって輸送されるNaイオンとKイオンの数に差が生じるため。(ポンプが一回作動するごとに、Naイオンが3個排出され、Kイオンが2個吸収される) 次に活動電位が生じる理由は、Naチャネルだけが開き、拡散によってNaイオンのみが細胞内に流入するため。このとき、Kイオン濃度は依然として細胞内の方が高いため、細胞の内外で電位差が逆転する。 最後に、Kチャネルが開き、拡散によってKイオンが細胞外へ移動する… つまり、最後の時点でNaイオンとKイオンは細胞の内外で濃度差が生じていない、つまり電位がゼロではないか、と考えていました。そしてその状態から静止電位まで回復するためにNaポンプが頑張るまでの間が不応期だと考えていました。 しかし、不応期はNaチャネルやKチャネルが反応しないだけで、電位は静止期と同様になっています。 不応期に電位が生じる理由って何でしょう?
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お礼
ありがとうございます!分かり易く書いていただき、非常に助かりました。 特に、 「背後の細胞質と混ざれば元に戻る」 これは、私の疑問をずばりと解決してしまいました。 言われてみれば当たり前のことですよね。ただ、「膜電位」という考え方が抜け落ちていたために今まで分からなかったようです。だから、先のお二方も、そのことを仰っていたんですね。