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新風舎という出版社で共同出版された方
新風舎という出版社から、共同出版で本を出された方、いらっしゃいますか? 友人が、自費出版よりはお金がかからないと言われ、出版を検討しているそうなのですが、詩集80ページちょっとで120万円と言われたそうです。 近所のおじさんが他社で自費出版しているのですが、かなり厚い小説を20年くらい前に100万円で作ったと言っていました。 自費出版で100万円に比べて、共同出版で120万円は、かなり高いと思うのですが、相場はいくらくらいなのでしょうか。 内容の良し悪しで高くなったり安くなったりしますか? 騙されているのではないかと心配しています。 新風舎について色々検索してみたのですが、いいことしか載っていないような気がしました。 経験者の方のご意見を拝聴したいです。 よろしくお願い致します。
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共同出版で出版したことはないけど、作家を目指しているんで共同出版の話はよく聞きます。 まず共同出版だからといって自費出版より必ずしも安いとは限らないということ。 自費出版は悪名が広がりすぎたのか、断る人が多いので最近は出版社が提案する件数は減ったように思います。 かわりに出てきたのが共同出版ですが、名前のとおり出版社が費用の半分を共同で持つということは、まずありえません。 じゃあなにが共同かといえば、ひとつは出版社が契約している全国数十の書店に一定期間(一ヶ月ぐらい)置いてもらえること。 それから流通コードをもらえることです。自費出版は出版社が印刷した、ただの印刷物ですが、流通コードがあれば出版物と認められ、全国の書店から注文できます。おまけに、国会図書館は全ての出版物を保存しているそうですから、お友達の本も国会図書館におさめられますね。これはちょっとうらやましい。 ですから、サービスがいいぶん共同出版のほうが高めのこともよくあります。もちろん安いこともありえます。 で、値段なんですけどこれはピンからキリまで。20年前の自費出版と今の共同出版では比べ様がないですね。 詩集の相場にはくわしくないけど、小説でしたら300ページぐらいで150~300万円と聞きます。 ただ、詩集はまったく売れません。商業出版でも新人の小説の初版は5000部ぐらいに対し、詩集で300部ほどという差がすでにあります。 120万で詩集ということなので、印刷数は100冊ぐらいでしょうか。たぶんもっと少ない気もしますが。 ためしにこれで計算してみましょう。 120万で100冊ということは一冊の原価が1200円となりますね。(この価格で素人の詩集を購入する人はまずいないでしょうが) 印税は新人だと5%ぐらいです。共同だともっと低いかもしれません。 1200円の5%=60円 自費(共同)出版で10冊売れればベストセラーと言われています。詩集ですから、3冊ほど売れれば奇跡の大ベストセラーと言えるでしょう。 その奇跡をおこしたとして、入ってくる印税は180円。120万払って儲かるのは180円。悲しいけどこれが現実です。 書店から返品された本を自分で友人知人、ご近所親戚に売りつければもう少し売上があがるでしょうが、皆に嫌われます。 お友達が費用を回収できるのは2万冊以上売らなければいけません。現実にプロの詩人でもこんなに売り上げがある人はいません。 もっと印刷冊数が多ければ原価も下がり、当然印税もさがってさらに費用回収は困難でしょう。かといって原価を上げればますます買う人は減るでしょう。 共同出版の現状からすれば120万は法外に高すぎる値段ではないと思います。(それが現実問題として妥当な値段かどうかは別として) 新風舎は自費出版系として有名ですし、なによりきちんと契約どおり出版されれば詐欺とはいえません。 ですが思ったように本が売れず、借金だけが残って騙されたと感じる人も多数いることでしょう。 そのことを考慮して決めるよう、友人に話してみてあげてください。 ちなみに >内容の良し悪しで高くなったり安くなったりしますか? これは作品の内容というより、本の品質で変わるようです。 出版社は本の売上で利益を得ようとしているのではなく、本の出版費用で利益を稼いでいますから。よほど内容が良ければありえるかもしれませんが。 先に書いたように詩集はまったく売れませんから、いかに今まで見たこともないようなすばらしく感動的で、まさしく天才の作品であっても、詩である限り内容で割引されるとは考えにくいですね。そこまですごい作品なら、話題になって商業出版の話が持ち上がるかもしれません。 ただ、値引きはわりしてくれるとも聞きます。 それから、120万は印刷代だけ、あと編集代としていくら、表紙のデザイン代でいくら、宣伝費(書店に本を置く代金)がいくらかかると後で金額を追加されないよう、最初の話し合いはきっちりとしてください。
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同じような問い合わせが以前に載っておりました。
お礼
『新風舎』で検索してたので、これは見落としてました…。『共同出版』でかければ良かったです…。私実名出してるし…。(^^; 大変参考になりました。 ありがとうございました。
お礼
とっても分かりやすい説明で大変参考になりました。 回答者さんも作家を目指しているのですね。陰ながら応援させて頂きます☆ ありがとうございました。
補足
印刷数は300と言っていました。 私は「共同出版というからには、費用はもちろん折半なんでしょ?」と聞いたのですが、友人は自分が払う分だけで120万円だと言っていたので、おかしいじゃない!と思ってしまったのです。折半というわけではないのですね…。装丁に一番お金がかかると言われたそうですが、営業の人件費と流通コード料?に一番お金かかってそうですねぇ。 友人が利益を求めているかどうかは分かりませんが、儲からないということは伝えようと思います。